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広い宇宙に地球人しか見当たらない50の理由 フェルミのパラドックス みんなのレビュー

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みんなのレビュー33件

みんなの評価4.1

評価内訳

33 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

本書をより楽しむためのちょっと変わった読み方の提案

2004/08/30 10:52

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ヴィア・ノヴァ - この投稿者のレビュー一覧を見る

 宇宙人やSFなどに興味を持っている方はもちろん、(訳者あとがきにあるように)宇宙人なんてと思っている方にも是非読んで欲しい一冊である。地球には生命が生まれ、地球以外に生命体が存在するかどうか確認しようとする人間(知的生命体)が生まれている。そこに至るまでには数々の条件があっただろう。その条件は何か、どの位の確率かを決めて、銀河系の星(その一つ一つは基本的には太陽と同じ恒星)の数を掛け合わせれば、どのくらいの数の知的生命体が宇宙にいるか解る。答えが1ならば、地球以外に知的生命体はいないことになる。しかし、それこそ天文学的に膨大な数の天体、宇宙誕生以来の気の遠くなるような時間、我々の住む太陽系がさほど特殊に思えないことなどから推測するとこの数字はもっと高いように推定される。それではなぜ現在、こちらに来たり、向こうからの声が聞こえたりしてこないのだろう。この銀河系にあるはずの地球外文明、「彼らはどこにいるのだろう。これがフェルミ・パラドクスである。」

 本書は第1,2章でこのフェルミ・パラドクスについて説明した後、その後の章で50の解を挙げ検討していく。個人的な提案であるが、まず第1,2章を読んでフェルミのパラドクスについて理解したら、いったん本を閉じて、科学者になったつもりで自分なりにパラドクスの解や、その解を確かめる検証方法などを考えてみる。そしてその後に目次を見れば、著者の検討する50の解がタイトルだけ出ているので、自分の考えた解に近いものはどれか、自分の考え付かなかった解のうち面白そうなものはどれか、その解を確かめるのにはどうしたらいいか考え、その後で本書の解の部分を読んでいく。自分の考えと似ていたり、あるいは全く逆だったり、想像も出来ないような解や検証方法、困難なことがあったりして本書をより楽しんで読めると思う。

 宇宙人というとSF小説のひとつの永遠のテーマだと思うが、本書でも多くのSF小説について言及されている。著者の国籍を割り引いて考えても、英語圏のSFの質の高さ(逆に言えば日本のSFのレベルの低さ)が良く解り面白かった。数字が出てきたり、理解するのに若干頭を使ったりする部分があるが、時間をかけて考えれば中学生でも理解できるレベルだろう。宇宙人について考えることで宇宙だけでなく、生物や環境、世界平和や倫理などより深く私たち地球のことを考え理解するきっかけとなる良書だと思う。

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紙の本

なぜ宇宙人はなにも言ってこないのか?

2005/05/21 18:24

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:西下古志 - この投稿者のレビュー一覧を見る

20世紀を代表する物理学者のひとり、エンリコ・フェルミ(1901年−1954年)は、1950年の夏に昼食を同僚たちととっているとき、「みんなどこにいるんだろうね」という問いを何気なく口にした。これが、のちに「フェルミのパラドックス」と呼ばれるようになるパラドックスである。この「みんな」とは、宇宙に存在すると予想される知的生命のことである。本書の説明を引こう。「この銀河系には、地球外文明があちこちにいるはずだ。ところがその兆しは見えない。すでに向こうの存在を知っているはずなのに、実際にはまだわかっていない。みんなどこにいるのか。彼らはどこにいるのだろう。これがフェルミ・パラドックスである」(p.40.)。
本書では、この「エイリアンがいる証拠が見つかってもよさそうなものなのに、いるようには見えないという矛盾」(p.7.)に対して、50通りの答を示し、その一つひとつについて叮嚀に論じている。フェルミの生涯と業績、とくにこの「フェルミのパラドックス」について詳しく説明した第2章に続き、第3章「実は来ている」では、地球外文明(ETC)はすでに地球に来ているという考え方に立つ8つの解について論じ、第4章「存在するがまだ連絡はない」では、ETCは存在しているものの、その証拠はまだ発見されていないという考え方に立つ22の解について論じ、第5章「存在しない」では、宇宙には人類しか存在していないという考え方に立つ19の解について論じ、最後の第6章「結論」では、筆者のウェッブ自身の考え方を提示している。
ウェッブは、物理学や生物学を自然科学のさまざまな分野の知識を総動員し、さらには文明論や社会学、SF小説で描かれたETCなどについても論及しながら、解の一つひとつについて論証を試みている。読み手はそうした論証を通じて、宇宙についてだけではなく、地球と地球上の生命について、さまざまな視角から認識を拡げていくことができる。とくに、生命とはなにか、文明とはなにか、といった問題が、自然科学の認識を背景にいくつもの角度から論じられている点に、本書の特徴のひとつがある。
また本書は、自然科学の考え方や方法論についてのわかりやすい解説書にもなっており、そうした自然科学の考え方や方法論が、人間にとってどのような意味を持ち得るのかを考える恰好の素材をも提供してくれている。自然科学への入門書としても最適の一冊と言えるだろう。

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紙の本

宇宙と科学にちょっと興味がある方はどうぞ

2008/07/24 15:31

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YO-SHI - この投稿者のレビュー一覧を見る

 本書は、物理学者である著者が、「フェルミのパラドックス」と呼ばれる疑問の50通りの解を紹介し、その解に関連した学問上の話題を解説したものだ。「フェルミのパラドックス」とは、「銀河系に恒星間通信ができる地球外文明(Extra-Terrestrial Civilization:ETC)が相当数あると推定されるのに、どうしてまだこちらへ来ていないのか、せめて向こうからの声が聞こえてこないのか?みんなどこにいるんだろう?」というものだ。
 「銀河系にETC(地球外文明)が相当数あるって考えるのがそもそも間違いじゃないの?」と多くの人が思うだろう。私もこの解を示せと言われれば、そう答えるだろう。

 ところが、銀河系には数千億もの恒星があり、一定の割合でそれぞれ複数の惑星を持っている。「(地球には特別なところは特にないとする)平凡原理」を適用すれば、生命にふさわしい環境は億単位で存在するはずなのだ。
 それでも先のように「銀河系にETCが..間違いじゃないの?」と言うのであれば、「そのうちの知的生命が誕生する割合は..。さらに..」と考えていって、最終的に地球に対して通信を行うETCがゼロになることを示さなければ、解を示したことにはならないのだ。

 そして、このパラドックスに対して50通りもの解がある。このことにまず驚く。人類の想像力というか、知的探求心というか、無限の可能性を感じる。もちろん、ある解を発展させて別の解を導いているものもある。また著者の判断では「これではこのパラドックスの解としては不十分」というものもあり、どの解も同じように確からしいわけではない。
 ただし、読み物としてはあまり確からしくないものの方が面白いから厄介だ。私が一番気に入ったのは、解1の「彼らはもう来ていて、ハンガリー人だと名乗っている」だ。フェルミがいたロスアラモス研究所には、(ノイマン型コンピュータで有名な)フォン・ノイマン他、人間離れした知性を持ったハンガリー人研究者が何人もいたそうだ。

 また、本書は科学知識の広く浅い読み物としても面白い。「フェルミのパラドックス」の解の紹介という形を取ってはいるが、取り上げられる話題が豊富だ。UFO、太陽系、宇宙物理学、相対性理論などは、本書のテーマから考えてありそうな話題だが、その他にもDNAや生命の誕生、進化など、ちょっと知的好奇心をくすぐる話が満載だ。
 難解な話も少なからずあり、くじけそうになるかもしれないけれど、宇宙と科学にちょっと興味がある方の話題作りに役立ちそうだ。

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2004/10/13 18:32

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2005/09/18 23:44

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2006/10/04 21:02

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2006/11/08 01:43

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2007/07/07 09:05

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2008/07/23 17:12

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2011/01/20 21:29

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2012/02/22 00:14

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2012/04/17 05:01

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2012/04/23 10:30

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