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紙の本
読める印象派美術
2004/11/28 13:51
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:健忘 - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は500ページ弱の印象派百科事典といっていいだろう。図版が大きく見やすいこと、解説が平易であることが素人には助かる。
前半は、印象派が何故生まれたのか?という点に力点を置いている。印象派というのは、若手の画家が絵を売るために、共同出資会社を作り、そこが主催して展覧会を開いた、この一連の展覧会の作品が後に印象派と呼ばれたようだ。
後半は印象派の画家たちが大物になっていった、その後を第3部「輝ける日々」と題して画家と作品を解説している。第4部に「印象派の影響」と題して、印象派が世界の美術にもたらした結果を要約している。我々が目にすることの多い、黒田清輝“湖畔”なども印象派(日本の印象派)なのだそうだ。その他、梅原龍三郎、安井曽太郎なども紹介されている。さらに本書の冒頭に、印象派の四大要素というのがあり、これはステレオタイプ化しているという言い方も出来るが、印象派の特徴を要約したものとしては秀逸だと思う。
四大要素とは、
「光のざわめき」代表作:ルノワール“ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会”
「瞬間をとらえる」代表作:モネ“ひなげし”
「同時代、近代都市パリの光景」代表作:マネ“鉄道”
「色彩の輝き」代表作:ゴッホ“ラ・クローの収穫風景”
となっており、作品と結びつけて特徴を解説する、読む前にテーマを提示する、こういう方法が美術の勉強方法として正攻法かどうかは別にして、良いアイデアだ。また、写真を趣味にして、スナップを撮っている身としては、この四大要素、スナップ写真のテーマにも繋がる思いがする。もっとも印象派の時代は写真の台頭期であったことも影響しているかもしれない。
印象派の展覧会は日本で人気があり、毎年どこかで開かれているが、美術史や印象派の総合的な解説書を読もうと思うと良い本がない。本書は専門知識を持たずに平易に読める解説書としてお薦めしたい。
紙の本
印象派美術館
2017/09/17 13:56
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投稿者:英 - この投稿者のレビュー一覧を見る
数ある美術書の中で比較的理解しやすい編集でこれから印象派を
深く学びたい者には好著です。余り欲張らず入っていけるのは広い
間口の世界で必要と思います。この画集はそんな時期に楽しい世界
を教えてくれる本です。
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