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紙の本
合法な殺人者の苦悩。
2005/06/02 15:57
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る
この感覚を表現する言葉を知らない。怖いでも面白いでも無い。でも圧倒的な迫力で押されまくった。死刑制度、に視線を合わせ、冤罪事件からサスペンス物に仕上がっている。
物語そのものの偶然性や、ありがちなドンデン?などは全く気にならない。いや物語は二の次と言って過言では無い。死刑に向かう死刑囚の心境、そして執行の実際。そして、思いもしなかったが執行官の心境。そう、法が許しているというだけで、彼らも人殺しなのだ。
デビュー作だという。しかしこのパンチ力は素晴らしい。次作に期待したい。
紙の本
手慣れた文章
2020/04/22 21:17
1人中、1人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:beni - この投稿者のレビュー一覧を見る
デビュー作だそうだが、とても文章が巧い。
お陰でさくさく読めた。
死刑制度は必要と私は思っているが、現実、囚人の首に縄をつけたりする実務の方の気持ちまでは、確かに考えたことがなかった。
それほど魂に傷を負う人もいるのだとも、また想像したことがなかった。
だって仕事でやってることで、そんなの貴方が「殺す」わけじゃないのに、そこまで気に病まなくても、と
そんな在り来たりの慰めの言葉は聞き飽きているのであろう。
人は皆んな、どこか心に傷を抱えて生きているものだが、この主人公2人のそれぞれの傷が殊更に痛ましく思えた。
死刑囚の刑場での扱いについて、ちょっと付記しておきたい。
刑場に入り、首に縄をかける前に好きな物を食べていいと色んな食べ物を用意しているそうだが、人が見ている前で食べろって?なんかイヤだ、そんなの。
最後の食事は、前日に済ませてやって欲しい。
規則がこの小説の通りか知らんが、もしそうなら改定してやってくれ。
紙の本
見事な回収
2023/10/22 21:36
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:狂ったチワワ - この投稿者のレビュー一覧を見る
多くの伏線を抱えながら、最後には見事に回収していく。
死刑執行についても考えさせられ、一人一人の感情がすっと入ってくる。
名作である。
紙の本
深い
2023/03/03 08:52
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:ちょびリッチ君 - この投稿者のレビュー一覧を見る
検事ものにはまっていて探してみたところこれにたどり着いた。
納得のいく面白さです。
死刑制度はまだまだ問題がありそうですね。
紙の本
冤罪
2019/01/04 19:48
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投稿者:ちゃむ - この投稿者のレビュー一覧を見る
この作品を読んで死刑制度や冤罪について深く考えるようになりました。死刑を執行する人、死刑を受ける罪人の心境も記されていてとても読み応えがありました。
紙の本
死刑制度の意義を考えさせられる一冊
2018/01/28 14:48
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投稿者:たっきい - この投稿者のレビュー一覧を見る
死刑囚の冤罪を晴らすため、死刑囚の階段の記憶を頼りに、真犯人を追うという話。死刑囚の気持ちや死刑の場面がリアルに描かれており、胸を打たれました。死刑執行に立ち会う執行官の辛さが身にしみます。人殺しの中の0.5%が死刑判決ということらしい、それだけ重い。一方で報道されている以外の犯罪の多さに愕然。賛否両論の死刑制度、今まで深く考えことはありませんでしたが、すごく考えさせられるとともに、改めて命の重さを感じさせられる話でした。
紙の本
死刑制度について考えさせられた
2015/09/06 03:30
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投稿者:paguapgu - この投稿者のレビュー一覧を見る
娯楽ミステリーでありながら、死刑制度について深く考えさせられた。賛成派だったけれど、実際の死刑現場に立ち会う職員の苦悩など考えたこともなかった事を反省した。死刑は当然と思いながら、どこか自動的に勝手に行われるようなものだと思っていたのだ。
物語自体は、後半部分からグッと引き込まれる内容で一気に読み上げた。とても質の高いミステリー。同作者の他の作品も読んでみたくなった。
紙の本
死刑制度とはなんなのか
2015/08/30 23:45
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投稿者:北嶺 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ミステリーとしてもさることながら、死刑制度のはらむ闇を見事に描いた名作。今まで読んだどのミステリーよりも考えさせられました。非常にリアリティがあり、作者もこの作品を書くにあたり、大変勉強したんだと思います。終わり方にわずかに不満がありますが、許容範囲です。ここまで考えさせられるミステリーをほかに知りません。