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ゼロの使い魔シリーズ原作のヤマグチノボル氏が著者ということで久々の作者買い。
幼い頃から自らの寂しさを埋めるため絵を描きつづける主人公と、学園一美少女なのになぜか主人公にだけ厳しく当たる少女との出会いが本編の流れ。
いわゆるツンデレ系のお話なのですが、作者さん自身もご自分のHPで述べておられる通り、言葉の選び方がとても綺麗で絶妙!!
彼の作品は登場人物達の使い方に無駄が無い。出てくる人全員がその世界の主人公であり世界観を構成するのに欠かせない者となっています。
素直に読み通せるという点ではこれこそがラノベと呼べるのではないでしょうか。
(作者さんはラノベと呼ばれるのが嫌だそうですけど^^;
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なんというか、甘い感じです。円が好きだってことに気づいた後、気持ちをこめて?絵を渡すシーンとかちょっと好きかも。そのあと、大学と浪人生とで遠距離恋愛になりいろいろ問題が起きたり、円の義父の病気やその義父が円の東京行きを反対することなど盛り上がるところが明白で読んでてとても楽しかった。
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男性が語る純愛というのは、どうしてこう淡泊感や哀愁が漂うのだろうか。それがこの作品に対する第一印象でした。しかし物語が進むにつれて、ユキオと円みたいな主人公ではこれが一番妥当な創り方かもしれないと、徐々に考える様になりました。せつないけどとても読みやすい。淡々としているはずなのに甘い空気が拭えないでいる。「普通の恋愛」を書きたいとおっしゃったヤマグチ先生ですが、その目的はこの作品を通して見事に果たされていると私は思います。
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1巻完結。著者言うところの「日立三部作」の第1作品。
円は作中曰く「とても面倒」だけど惹かれる。
最後の最後の一行が目に染みる。
大切な一冊にします。
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『ゼロの使い魔』の故・ヤマグチノボル氏による読切作品。
この作品は『ゼロの使い魔』のようなファンタジー要素が一切無く、ストーリーも極端に尖ったものはない。表紙はライトノベルだが、通常のティーン向け小説としても出せそうな作品であった。
と同時に、『ゼロの使い魔』のルイズを彷彿とさせるような気の強いヒロインが出てくるので、これはヤマグチノボル氏の好みだったのだろうか。泉下に没した氏に訊ねてみたくなる。
ストーリー的に実写作品の原作にもなれそうである。