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ここまで書いていいんですか!?っていう富士通の内部告発本。成果主義や目標管理制度がうまく働かず、次々と社員の不満が募っていく様が克明に記されていた。
現在も富士通で働いている人が読んだらどう感じるんだろう。。それとも改めて言われるまでもなく、これが大半の人が抱いている感情なんだろうか。
うちの会社でも成果主義で評価される部分はある訳ですが、以下のような部分は富士通になく、うちの会社にあるところかなと私は感じまた。個人差はあるかと思いますが。
・部の目標、ミッションが明確
・それに対して自分の目標がどういう位置を占めているのかも明確にわかる
・評価に対してのF.B.がきちんと行われている
とても普通のことのように思えるけど、本を読んでいるとこういう部分がとても疎かなようです。一つ目、二つ目はともかく三つ目は大企業だからこそ疎かにされるんだろうな。
それから比較しながら読んでて疑問に感じたのが、
・降格制度
これって存在するのかなぁ。
・絶対評価による評価のインフレーション
って言葉を本書では使っていたけど、人件費にも限りがあるだろうに優秀な人がいーっぱいだったらどうなるんだろう。
とにかく成果主義そのものは否定できないと思う。ただその一本化ではなく他との融合が必要ですよね。うーーん、かなり抽象的ですが。ムズカシイな、成果主義。
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かなり売れているらしい一冊。
富士通の現状を、おいおいそこまで言っちゃうの?というぐらい、暴露しちゃってます。
そして、「成果主義」のあり方についても考えさせられる本。
制度だけを導入しても、それを運営していくだけの力量が無ければ、制度は意味を成さない、って事を教えてくれます。
経済や経営に興味がある人にお薦め!
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「成果主義という日本人になじまないシステムの下で、いかに会社が病んでいったかに、慄然とするものがある」。
元富士通社員であり、成果主義を推進する部署に身を置いていた著者はそう語る。かつては日本のIT(情報技術)界の巨人とも言われた富士通。
しかし、ITバブル崩壊後の業績の低迷ぶりは、同業他社に比しても目に余るものがある。
本書は、その原因の1つを同社が1993年に鳴り物入りで導入し話題を呼んだ成果主義にあると見た著者による“告発の書”だ。
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200506 シャレにならない内容だが、どこかでも似たような状況にあるなと思い、笑えない一冊。降格とは言わないまでも、給与引き下げを可能にしないとダメなんでしょうねえ。
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装丁からしておどろおどろしいですが、告発本です。ただ、どこの会社でも起こりうることであるだけに、興味深い内容でした。
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こんなに面白い成果主義本は初めてです。虚妄の成果主義よりはリアリティと裏づけがあり、分かりやすい文章です。著者の方、文章上手いですね。東大出身者がこんな読みやすい文章書くとは思いませんでした。
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大企業であるあの富士通が実は…!!すげーびっくりした。
こーゆー会社他にもたくさんあると思う。
やっぱり実力主義が日本に根付くのは難しい。
「労働」「評価制度」に興味を持つきっかけとなった本。
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光文社ペイパーバック特有の「ルサンチマン剥き出し」感が凄すぎて、はっきり言って何言ってんのか分かんない。てか多分「色々あって富士通は腐りかけで、人事はアホだ」って呪文をただ読み上げてるだけなんだろうなあ。警告にすらなってないと言うか。長風呂しながら読めるペーパーバックは結構好きなので、もっとましなの出してくんないかなあ・・・あ、富士通に投資しようと考えている人にとっては結構意味はあると思います。主張は捻じ曲がってるけど、なんとなく空気感が分かると言うか。巻末付録のリストラ、事業売却年表は便利
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大企業はどこも同じだなーと共感しながら読めました。ただ、批判ばかりで読んでも特に得るものはないかな。
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光文社ペーパバックスで最初に読んだ1冊。
ちょうど年度始めということもあり、昨年の成果と今年度の成果目標とか
設定する時期ですね。。
うーむ、成果主義ってなんだろう?
人が人を評価しちゃっていいの?
成果の設定の仕方が崩壊したらシステムそのものがくずれる?
成果主義のうまい運用の仕方ってないんだろうか?
という管理人が漠然とおもっていた疑問にもこたえてくれた良書です。
成果主義が気になる方々にオススメです。
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企業の潜在的問題をとらえた良書。企業に勤める方が読んでみたら、共感するのではないでしょうか。共感する部分がなければ、あなたは幸せで、めでたい人なのでしょうねえ。
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日本での成果主義の導入において富士通は欠かせない存在であり、それについて書いたこの本は成果主義を考察する上で役に立つ。ちと古いが
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皆さんも会社にもこの成果主義による社員の査定ありますか?
わたしの会社も当然御座います。半期ごとにやってまふ。
本の通りであれば(作者は富士通の人事課に在籍後退職してこの本を執筆)、この成果主義は無駄な悪の根源。わたしもそう思う。日本の社会には馴染まない制度。見直して?日本流に手直しされてるのであれば・・・
今後も続く、不況、リストラ、暗い未来!一日でも長く、わたしも会社も生き抜いてくれ!
と、自分の事ながら祈らずにはいられない。
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富士通の成果主義の問題点は、成果主義を標榜しつつもその実年功序列制度を維持していたことであり、その結果社員のやる気をそぐことにつながってしまったという。
人事部が聖域とされていたことなど、内部にいた人間にしか分からなかった実情が書かれてあり、面白い。
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★自分の仕事の未来を考えると・・・★富士通の人事部に8年ほどいた著者による内部の記録。成果に応じて報酬が決まるはずなのに、評価のぶれーあらかじめ決まった評価分布ーフィードバックの欠如ー枠を取り払うと評価がインフレに、など実際に生じた問題点をつぶさに挙げる。特に管理職に対する指摘は厳しく、目標も成果も明示せず、問題を先送りして一律高評価となる仕組みを一刀両断。改善策として、目標設定を廃止し成果だけで判断する、評価者を減らし評価専門の担当者を置く、管理職以外のキャリアパスを作ると提言する。人が働くのは評価だけでなく、自分の仕事に未来を感じられるか否かと指摘。制度論というより「働くとは」を描きたかったのだろう。ただ特定の会社で働いていると、だんだんぬるま湯に浸かるのも事実。どこもきっとこんなものなんだろう。光文社ペーパーバックスの流儀だからだろうが、文中に意味のない英語が混ざるのは堪え難かった。「壮大なムダhuge waste」と書く意味はどこにあるのか。