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なんでも測定団が行く はかれるものはなんでもはかろう みんなのレビュー
- 武蔵工業大学 (編)
- 税込価格:1,034円(9pt)
- 出版社:講談社
- 発行年月:2004.8
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新書
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紙の本
「はかる」ことは、科学へのはじめのいっぽ。
2005/02/24 00:15
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投稿者:拾得 - この投稿者のレビュー一覧を見る
人気テレビ番組をパクったタイトルからは、世間におもねった企画かに見られようが、なかなか読み応えがある。「はかる」を切り口に距離や温度、寿命(平均余命)はもちろん、知能指数や薬効、土器の年代、選挙予測、参拝客数(!)まで、ありとあらゆる分野にわたっている。中には、元の文献引き写しのような文章もなくはないけれど、天上から人間の内部の世界まで、コンパクトなブルーバックスに50のテーマを集めたのは圧巻。
それぞれ専門的な部分にも踏み込んでいるものの、図やイラストをふんだんに用いてわかりやすく書かれており、それぞれの学問の「入門編」にもなっている。工学系大学の75周年記念がきっかけというが、とてもセンスのよい企画だ。
「科学すること」に際し、正確に「はかる」ことが非常に重要なポイントであることがよくわかる。広い意味での学問は、素朴な疑問からある対象を「理解したい」という欲求からはじまるのだろうが、科学の場合、「はかる」ことが理解のための重要な手段だからではないだろうか。
また、これだけ多様な分野を集めると、「はかる」ことが科学技術の根幹であると同時に、人の為せるわざでもあることが改めて理解されよう。「はかる」ための「ものさし」はやはり人為的なものでもあるのだ。知能指数なんていうものはその代表例である。
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