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紙の本
恋愛本というよりは一風変わった友情本。殺伐とした世の中を明るくしてくそうな1冊ですね。
2004/12/15 12:55
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投稿者:エルフ - この投稿者のレビュー一覧を見る
今年の恋愛本の中で「セカチュー」に続いて彗星のように現れ話題をかっさらったのがこの「電車男」。
一体「電車男」とはなんぞや?とずっと気になっていた1冊。
そして届いた本のページを開いてまずビックリ。
普通の小説だと思っていたのに2ちゃんねるそのままの形で綴られているのだ。
そして著者の「中野独人」氏も実は架空の名前。
何から何まで驚かされた「電車男」との出会だった。
私自身ネットはしているのだが2ちゃんねるは別世界のような気がして見ることはまずない。理由は匿名性が高いと言いたい放題となり悪意が露わになるような気がしていたからだ。
ところがそんな2ちゃんねるに対する意識を変えなくてはならないかも…と思わされたのがこの「電車男」だったのだ。
最初は2ちゃん言葉に慣れずに読むのに只管苦労。電話汁って何?とか、良く分からない絵文字に思わず私ってもう若者についていってないのかも…と落ち込んでみたり。
でも何故なんでしょうね、読んでいるうちに「電車男」を応援したくなるのです。
ブランド名も知らず、美容院に行ったこともなく、また女性と一緒に歩くのも初めての「電車男」。
彼の相談にPCの向こうにいる毒男(独身の男の意味なんでしょうね?)たちが熱く語るのです。顔も知らない「電車男」の一言一言に燃える男・悶える男・アドバイスする女と実に様々。
「電車男」と「エルメス」のデート報告を待ち続ける彼らの姿も何だか微笑ましいのですよ。
読み難かったこの2ちゃんねる形式もリアルタイムな会話に読む手が止まらなくなりました。
どうなんだ、どうなったんだ電車男よ!とワクワクドキドキしながらページを捲る自分がいるのです。
一風変わった恋愛本ですが、酔っ払いから人を助けたり、顔も知らない人のために親身になったりと久々に良い話を読んで読了後はかなりの爽快感。
恋愛本というよりはちょっと変わった友情本ですね。
紙の本
電車男ですら恋愛をしているというのにおまいらときたら…orz
2004/10/28 00:12
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:犯ってしまったぼく◆KLE6JQy8xE - この投稿者のレビュー一覧を見る
「電車男」さんと「エルメス」さんとの恋愛物語は、ひょっとするとどこにでもいるカップルに、ひとつやふたつありそうな、出会いやデート、告白といったイベントに必然的に随伴するエピソードに過ぎないのかもしれません。恋愛小説にありがちな、大仕掛けな悲劇的要素や感動的要素、というものはないのでしょう。
にもかかわらず、この小説が、そうしたいわゆる恋愛小説とはまったく異なった次元で感動的である、ということが許されるのならば、それはこの物語が、2ちゃんねるという巨大匿名掲示板の中で、不特定多数の監視ないし生暖かい視線の下にさらされて、同時進行して行き、時に助言を得、共感を呼び、そしてまた同時に、おそらくは少なからぬ反発を呼び、一体となってその成り行きに一喜一憂する、ということに求められるのではないでしょうか。
2ちゃんねるについてある程度の知識があれば、激しく笑えて、そして泣ける話ではあると思われますが、そうでない方にはやや疑問符の付く点も多い小説ではないかと思われます(たとえば常識的に誤字誤用と考えられる表現や当て字、絵文字など)。
紙の本
一気にぐっと行こう。
2004/10/26 04:17
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投稿者:りんご - この投稿者のレビュー一覧を見る
この話、とある友人の日記にリンクが張られており、気になって読んでみたものです。
最初は普通の、ちょっとしたことだったはずなのに、それが気がつけば多くの人の関心と興味とちょっとだけ妄想を乗せて、リアルとアンリアルの間を揺れながら転がってゆくという、なんだか不思議な記録です。
そう、これは記録なんだよね。お話ではなく、ノンフィクションでもなく、ひとつの事実から始まった、ちょっとした日常の事柄の、記録。
多くの外野と少数のアドバイザーと、もっと多くの観衆の中で、一人の男性が一人の女性と実際の関係を構築するまでの記録。ただそれだけなのに、途中から加速がついて、止まらなくなる。
昔だったら友人や知人に相談していたことを、今はネットで相談する…ということがあたりまえ、になっているということを、改めて実感させられる本のひとつでもあります。そして大変日本的もあるような気がします。
一気にぐっと読んでしまうといいよ。