紙の本
ビジネス理論を変えてしまう可能性も
2004/10/31 20:31
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投稿者:六等星 - この投稿者のレビュー一覧を見る
コロンビア大学で研究中の脳科学者が、高校生に対してわかりやすく行った、脳についての講義録。脳については、解明されていないことが非常に多いのだそうだが、著者自身が述べているように、脳科学の専門家が日々研究しているテーマと、一般市民が持っている疑問には、大きなギャップがある。それにあえてチャレンジし、高校生と一緒に考えることで、脳の神秘の世界にぐいぐいと引き込んでいっている。そんな著者のダイナミズムを絶賛したい。こういう、身近なところから科学が発展し、若い人材が日本から数多く生まれていって欲しいものだ。
個人的には、脳が身体を支配しているのではなく、むしろ、身体の特徴に脳がその機能をあわせていることや、人間の記憶力があいまいであることに、「汎化」という、生存競争に勝ち抜くための必然的な理由があったこと、などが印象に残った。いや、素人にも印象に残るように著者が上手に説明してくれた、と言うべきかも知れない。そんな、ぞくぞく、わくわくするような話題が満載なのである。
今さらながら、科学への先行投資が、日本という国にとって非常に大事であることを、認識した。特に、脳の研究から、心や意識についての解明がさらに進めば、心理学や哲学、組織行動論にも影響は出てくるであろう。いずれは、経営理論や人材育成論の発展や新たな展開にも、結びつくかもしれない。そんな可能性を感じさせる一冊である。
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働きの芳しくない俺の脳でも、最後まで楽しく読めて、なおかつちょっと脳について詳しくなれちゃった一冊。
対話形式で、とっても読みやすい。
三角関係のもつれたあなたもこれを読んですっきり解決!
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難しい話を簡単に説明するのは難しいとよく言いますが、この本は難しい脳の話をわかりやすく書かれていてとても読みやすかったです。脳って面白いと思いました。
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2005/03/07読了。
高校時代、自分は数学が得意で英語が苦手だった。
教師や親は理系に行くとばかり思っていたが、「人間は自分の行動をどのように決定するか?」という疑問を持ってしまい、文系(心理学)へを目指すことにした。結果として、求めていたものは見つけられなかったわけだが、もしそのまま理系に行っていたとしたら、おそらくこの大脳生理学か、宇宙科学(この宇宙ができる前は何があった?)の方面に進んでいたんではないかと思う。…どうすれば、人間(自分)は最良の選択をすることができるのだろうか?
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これは面白い! アメリカの慶応高校向けに行われた池谷Drの講義録をまとめたもの。 高校生に行われたものなので、初心者にもよく理解できるし、どんどん内容に吸い込まれていく。 内容は、脳研究の最先端に近い部分を織り交ぜながら、まだ不明な領域などにも書かれています。
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これを読んで、まったく知らなかった脳が少しわかるようになりました。
今の技術ではネズミの行動をラジコンコントロールできるそう。
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脳によって身体か制約されているのではなく、身体によって脳の地図が形成されているとの表現が大変面白かったです。
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今まで自分の中で出来た脳に対するイメージが変わりました。脳の意外な機能を知り、知った後は人に教えたくてうずうずしました。でもなかなか話題が脳までいかないので今も言えないままです。
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脳って凄ぇ…と改めて実感した。脳科学者が中高生相手に行った講議をまとめた本。脳の可能性も恐ろしさも垣間見れた気がする。
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こんな難解な脳について、ここまでわかりやすく説明してくれる池谷さんは本当に天才なんですねぇ。
学会で発表された(当時)最新の研究を例に上げたりしていて、新しい事実を一緒に研究しているみたいでドキドキします!
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脳の専門家の私も思わず納得。そうかそういうことだったのか。感心することしきり。本当に理解できている人の話は面白い。
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中高生はもちろん、認知学に興味を持ち始めた大学生から大人まで、幅広く推奨できるテキスト。脳ブームのせいで認知学がただのIQテストと誤解されつつあるのは、もちろん大間違い。
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「指が20本になっても、ちゃんと使いこなせる性能を脳は持っている」らしいです。衝撃的な本でした。ソフト(脳)とハード(体)として考えると、二つのバランスがちょうど取れていた時代はもう終わったのかも、と思います。
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わかりやすい!
そして「へ〜!」が満載。
最近読んだ脳本の中ではかなり面白いほう。
図説や写真も多いし、動画もURLが書き添えられていて、インターネットで見ることができました。
中高生に語る、と言うことですが、この中高生は化学、数学なんかは結構得意な人と思われます。基礎知識はちょっといります。といっても構えるほどではありませんが。
この世の見る目が変わるかも
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著者が8人の中高生に対して行った、脳についての講義の本。「意識」の問題からアルツハイマー病まで、最新の研究成果を交えながら解りやすく解説されている。また、口語体で書かれていて読みやすい。