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著者間違いで読んでしまったが、なかなか面白かった。私小説と民俗学がごっちゃになったカウンター神本でした。
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最初、誰が話しているのか、いつのコトを話しているのか、何もかも分からないままに始まります。
正直ついていくのに疲れそうでしたが、この主人公・金毘羅の高慢かつ一種の的を射ている言葉に惹かれ、一気に読み終えるコトが出来ました。
全てが全て嘘でもなければ本当でもない、そんな不思議な世界の中を私小説という形で表したこの作品は、一種の極みを得たように感じられます。
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特異な設定を盾にして世の矛盾をばっさばっさと切り倒し、ヒールの底で踏みつけて人差し指をつきつけながら高笑いをしているような軽妙な語り口にすっかり引き込まれてしまい、三章まではするするっと読めたんだけど、史実的な穴埋め描写の続く四章で大きく躓いた。オチって言う程のオチもないし、古事記もよく知らない私からしてみれば、全ての段階をすっ飛ばして「雷が落ちて己が世界が変容した、そして思い出したのだ、私は御山様の子供っ」で良かったと思う。 ひっきょう世間知らずで無知なこの頭にはまだ早かったっていうただそれだけなんだけど。
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のっけから最後まで、饒舌饒舌饒舌なこんぴら!!
「好き好き大好き超愛してる」とテーマが被っているとの事で手にとりましたが、そんなこと忘れるくらいの圧倒的なスケールと饒舌。
読んでいるとドーパミンがだばだば出ます。
とにかく喋って喋って喋り倒すところも、今思えば舞城の作風に共通しますね。
とは言えこの神話に対する独自の解釈と再構成とハッタリのカマしかた。
やんごとない作品ですよ、すごいもの読んだ。
13.10.25
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図書館で偶然タイトルを目にして読み始めた一冊。
著者も内容も全く分からず、想像したような内容とは全く違い、とても不思議な作品で正直内容は未消化。
著者の私小説なのかと思えばフィクションのようでもあり、あえてファンタジーと言うカテゴリーに分類して落ち着いた感じ。
「金比羅」とはいったいどんな神様なのか。結局よくわからないままなのだけれど、日本古来の神々とは、仏教とは、が古事記などで言い伝えられている由来とはまた違う解釈で面白いとは思いました。
ただ、いかんせん理解するのが難しく(ファンタジーすぎる?)読み進めるのに時間がかかりました。
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私は金毘羅だ!と主張する主人公の話。
読み始めると止まらない魔力のある文章。
見たことのない世界が目の前で開ける感じ。
神道にほとんど全く知識のない私が読むのは辛かった。
でも、日本の神様の懐の大きさに気づけた。
もっと知りたいという欲が湧いた。