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(2008.09.30読了)(2006.03.05購入)
五木玲子さんの絵と太田治子さんの文による画文集第2弾です。
五木さんの絵は、29枚収録されています。「悲歌Ⅰ」「悲歌Ⅱ」の二点は、女性を描いたものですが、他は、「花の見た夢」と同様花が描かれていますが、花と心象風景的なものが組み合わされていて、見る者に、強烈な感情を訴えてくるようなものが多数です。心穏やかに見ることを許さない感じです。
太田さんの作品は、二つの小説が収録されています。「海をわたる花」「風に聴く」です。
この本のために書かれたものですが、「花の見た夢」のように、五木さんの絵と直接関連する小説とはなっていません。
「海をわたる花」は、洋平君とまゆみさんのお話です。
一度別れたのですが、シズヨさんのおかげで、よりを戻せそうです。
「風に聴く」は、由紀さんのお話です。父と母は離婚して、父は家を出て行きました。
街で見かけた路上生活者の後ろ姿が父に見えたのだけれど、どうだったのでしょうか。
(2008年10月18日・記)