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紙の本
日本の伝統である手漉き紙の和紙の形成と発展が、中国や朝鮮の技術との関連で、解き明かされる。
2005/03/01 20:00
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投稿者:萬寿生 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本の伝統である手漉き紙の和紙の形成と発展を、東洋に伝わる手漉き紙の伝統のなかで、解析し、中国や朝鮮の文献や現地調査報告をもとに、和紙の源流を探っている。最初に中国の古代から近世における各地の紙の種類、原材料、作り方などが紹介される。次に古い時代からの伝統的手法で紙を作っている、中国各地の少数民族の手漉き法について、同様に紙の種類、原材料、作り方を紹介する。そして朝鮮半島における紙生産のれきしである。これらの紙の歴史と関連付けながら、日本における和紙の種類、原材料、作り方の、各地の歴史が語られる。日本の和紙の世界的に高く評価されている。日本独特の材料や製法の工夫がある。その発展の経過が、先進地方の技術との関連で、解き明かされる。
最後に東南アジア、南アジア、中近東の紙の歴史の概要も述べられている。
紙は現代でも多種多量に、日常的に生産消費されている物である。その物に関する知識を最低限持っている事も、また必要な事であろう。
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