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烏兎の庭 第三部 書評 2.3.06
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto02/bunsho/suppery.html
烏兎の庭 第四部 箱庭 9.24.11
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1109.html#0924
烏兎の庭 第四部 箱庭 6.16.12
http://www5e.biglobe.ne.jp/~utouto/uto04/diary/d1206.html#0616
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家族が自殺すると、遺族は多かれ少なかれ、生きることに価値があるか自問することを迫られる。そして、これから先生きていくか死んでいくかを選ばなければならない。多くの場合、たったひとりきりで。
だから私は、既にあらゆる苦しみから解放された人の苦しみになんて興味がない。
重要なのは先に逝った人の残していった重荷を背負わざるを得ない人々の苦しみだ。
重荷に押しつぶされそうな人がいる。変わろうともがいている人もいる。長年苦しんだ末にすべて許せた人も。
すべて許せても、きっと寂しい。
右にも左にも悲しく惨めで気の毒な人ばかり。私もその一人。人生ってみんなこうなの?ひどいことをひどいと思いながらも打ちのめされずに生きるって、どうすればいいの?
悲嘆のプロセスの四段階
①第一期 ショックの段階(混乱、無感覚、非現実感、否認)
②第二期 怒りの段階(自罰、他罰、悲嘆、号泣、不安、恐怖)
③第三期 抑鬱の段階(絶望感、無関心、空虚感、引きこもり)
④第四期 立ち直りの段階(現実需要、新しい生き方の確立)
高史明(コ・サミョン)
歎異抄
アウグスティヌス
『ユリシーズ』ジョイス
アーノルド・トインビー
『自殺って言えなかった』あしなが育英会
『時のしるし』土居健郎
『快感原則の彼岸』フロイト
『死の欲動』熊倉伸宏
『自殺と魂』 ジェームス・ヒルマン
『精神分裂病1』 ルードヴィッヒ・ビンスワンガー
『神曲』ダンテ
高橋祥友『群発自殺』
大原健志郎『働き盛りのうつと自殺』
若林一美『自殺した子供の親たち』
西原由紀子『自殺する私をどうか止めて』
シュナイドマン『自殺者のこころ』
『自殺問題Q&A 自殺予防のために』現代のエスプリ別冊
『グリーフケア・ハンドブック』 グリーフケア・サポートプラザ
樋口輝彦編 『自殺企図』
大山博史『医療・保険・福祉の連携による高齢者自殺予防マニュアル』
川人博『過労自殺』
小此木啓吾『「ケータイ・ネット人間」の精神分析』
渋井哲也『ネット心中』
平山正実『死生学とはなにか』
ウォーデン『グリーフカウンセリング』
バーネル『死別の悲しみの臨床』
河合千恵子『配偶者をうしなうということ』
デーケン、柳田邦男『〈突然の死〉とグリーフケア』
エリザベス・キューブラー・ロス『人生は廻る輪のように』
ニニ・レイク、マリアンネ・ダヴィッドセン=ニールセン『癒しとしての痛み』
トーマス・アティッグ『死別の悲しみに向き合う』
『臨床死生学事典』
若林一美 『亡き子へ』
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サバイバー、サポーター、カウンセラー、セラピストそれぞれの視点から語られる受容のプロセスとでも言おうか。「寛容」が大きなキーであろう。
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全体としては冗長にも感じるしフロイト過信な気もしたが、自死とうつとの関係性の深さについて改めて知ることができたのは有益だった。
あと、軽くでいいからダンテの神曲を読みたくなった。おれのベアトリーチェ、どこ?