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半分以上を写真が占めているが、どれもカラーで綺麗なものばかりなので容易にエジプト世界に惹き込まれる。特に壁画の正面性の話や王が死後神々に迎えられる話などが面白い。ヒエログリフは表音と表意を組み合わせたものらしい。「死:の文字の話が興味深い。何気なく見ただけでは気づかないエジプト壁画の面白さを伝えてくれる良い本だと思う。(07/06/06)
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古代エジプトについての概要を知るために、新書だし、岩波だし、ということで購入して読んだ
カラーで写真が多く、わかりやすい
「パン」のヒエログリフは覚えた
エジプトに憧れて、エジプト旅行の夢を見てしまった
魅力的な文化だ
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綺麗なカラー写真で古代エジプトの壁画やヒエログリフが解説してあります。
風化して色褪せた遺跡の写真や白黒の本から受けるイメージとは違った、色鮮やかな古代エジプトの世界が魅力的でした。
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ピラミッドはこうですよ~
神様にはこんなのがいますよ~
というエジプト本が多い中、
エジプトの人がどんなことを思って生きていたのかに重点が置かれており、
大変刺激的な一冊でした。
写真も豊富で、今まで読んできた中で一番気にいった新書かもしれません。
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壁画、レリーフ、ヒエログリフ(聖刻文字)と、遺跡の写真がある。
ヒエログリフについては、男、女、人、からだの部分、動物・鳥とその一部、植物、建物、船、家具、道具などの一覧がある
本書を読んだだけでは、ヒエログリフの解読はできないが、見るたのしみのきっかけにはなりました。
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〈目次〉
はじめに
第1章 古代エジプトを歩く(1)
第2章 エジプト人にとっての「世界」(39)
第3章 人々を描く(59)
第4章 すべてが文字になる(87)
第5章 あの世とこの世(115)
第6章 壁画をめぐる(155)
古代エジプト人と墓壁画(尾形■亮)(175)
あとがき(183)
参考文献(187)
エジプト全図(xiv)
古代エジプト年表(4)
ルクソール周辺図(164)
(写真 仁田三夫)
オールカラー。
目次には出ていませんが、106~110Pまでサイン・リストが一部掲載されています。
新書にしては高いかもしれませんが、ポケットサイズでオールカラーでこれだけの壁画写真が見れるなら満足。
ただ本文の流れと関係ない壁画が次のページや近くのページに掲載されていたことがちょくちょくあったのが残念…。
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1.古代エジプトを歩く
2.エジプト人にとっての世界
3.人々を描く
4.すべてが文字になる
5.あの世とこの世
6.壁画をめぐる
オールカラー。
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先日、美術館で「死者の書」やミイラを見て、古代エジプト人の思想に触れたことから、もうすこし古代エジプトについて知れたらと思い手にしたのが本書。
専門家ではなく、またそこまで細かい知識を求めているわけでもないので、ヒエログリフの読み方であったり、年表的な事柄は流し読みで済ませた。
そのうえで、気になった点をいくつか。
①人間が誕生するときには、彼と「カー」(=生命力をあらわす霊)とが双子で生まれると考えられていた。
古代エジプト人の観念では、人間とはカー、バー(霊魂)、影、名、肉体の五つからなるとされる。 (P.30)
②古代エジプト人にとって、砂漠は怖い魔物や神々の住む荒涼とした世界で、ナイル川の氾濫原が自分たちの暮らせる場所、「タア・メリイ(愛している土地)」であった。
→ナイル川の氾濫後に残る良質な土壌=「ケメト(黒い土地)」
→砂漠=「デシュレト(赤い土地)」 (P.49)
③部分事に本質を表している角度からの姿(=「正面性」)が選び出されて描かれる。
→目は前向き、鼻は横から、肩は前から、胸は横から、ウエストは正面から、足は横から (P.69)
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地下墓地の壁画が、古代エジプト人の永遠の生への憧れに対する最終ラインであったこと。生前の道具や装飾品は、恐らく無くなるだろうという事を予見していただろうことを考えると、葬った側の人達の故人への思いと現実の虚無感の綯交ぜに悩んだのだろう。