おいしくてかわいい みんなのレビュー

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投稿者：佐々木　なおこ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

スタイリストの伊藤まさこさんと料理家の渡辺有子さんは、
同い年。
ある雑誌の料理ページの撮影現場で出会ったのがきっかけで
意気投合。
以来、10年来の友達同士なんだそうです。
「スープの冷めない距離」に住んでいることもあって、
行ったり、来たり。
でも、べったりではなくて、近づきすぎない居心地のいい
距離感でおつきあいが続いているそうです。
仲良しの長続きの秘密は
二人ともおいしいものに目がないこと、そして「かわいい」の
感覚が似ていることだそう…。
そんな二人の大絶賛する「おいしくてかわいい」が
この本にはいっぱい紹介してあります。
紅茶、チョコレート、クラッカー、はちみつ、
それから焼き麩、ほうじ茶、せんべいなど
外国のものから、日本のものまで種類はいろいろ。
次から次へ紹介される「おいしくてかわいい」ものに
あちこちから歓声があがりそう…。
詳しい商品説明もしてあるので、入手手段は万全です。
「おいしい」と「かわいい」を共有できるお二人だから
作り上げられた素敵な一冊。
この本の中で一番いいなぁと思ったのは、お二人の間柄。
これからも「おいしくてかわいい」をどんどん紹介してくださいね。

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投稿者：ペネロープ　-　この投稿者のレビュー一覧を見る

女の人って、お揃いを買ったり、買った物をお互いにお披露目しあったりするのが大好きだ。それは、女の子って呼ばれていた時期から変わらない気がする。本書は、ふたりの女の人が長年をかけて、足で捜しまわった「おいしくて　かわいい」をたっぷりと披露してくれる。

個人的に思う部分が大きいけど、世間ではおいしいい＆かわいいの定番はある程度認識されている気がする。例えば、ジャムならボンヌママン、紅茶缶はマリアージュ、チョコはデメルあたりがポピュラーなところだろうか。出尽くした感もあると思われた、この分野にも捜せば、まだまだ「おいしくてかわいい」は存在するのだ。

私自身、不思議な事に瓶や缶（雑貨屋なんかで見かける）単体で売っている物には、あまりというか全然心引かれない、ときめかないのだから仕方ない。やっぱり中身が入って無いとダメなのだ。
その中身は、高価すぎないで、見た目にもグッドでおいしければ言う事なし。だけど、そういうのって思っていたより案外世間には少ない。

「おいしくて　かわいい」その言葉通りに、まさに見た目もかわいくて、中身も買った甲斐のあった、ジャムやチョコ、チーズにパン、はちみつ、マロンペースト、クッキーや紅茶の缶、京都の和菓子、果ては、それに合そうなほうじ茶まで、食べ切った後の使い道を考えるのが楽しいのオンパレード。

パークハイアットのデリで買う事のできる豚のリエットの入れ物なんか、ものすごく可愛いし、何よりもとてもおいしそうだ。パテ好きの私のツボにはまっている気がする。ディーン＆デルーカの紅茶の缶も、店のスノッブさをそのまま缶にしたような上品な愛らしさだ。まだ買っても無いのに、頭の中では食べ終わった後の入れ物の使い道まで考えてしまう、この楽しさ。口福なんて言葉が最近はあるけど、それを上回る何かいい言葉を思いつけないことが、もどかしい。

伊藤まさこさんの本も、最近はハイペースで出版されてて、ファンとしてはうれしい反面、少々飽きたかも、なんて贅沢な事を思っていたのですが、前言撤回です。
もう一人の著者、渡辺有子さんは、てっきり本書で知った方とばかり思い込んでいたけど、時々見るテレビの短い時間の料理番組に出演されている方でした。小柄で凛とした姿が印象的な方で、ぴりっとしたかわいいものセレクトも、この人の姿を想像するだけで、フムフムと納得できてしまいます。

この本を片手に、友人や家族にちょっとした贈り物選びをするのも、楽しい時間となることでしょう。
是非、その名の通りの「おいしくてかわいい」を心ゆくまで味わって下さい。