紙の本
NETTRAVELLERS200Xシリーズ第3弾。
2005/04/05 10:58
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投稿者:翔泳社 - この投稿者のレビュー一覧を見る
日本でインターネットの接続実験から約20年、商用インターネットサービス開始から約10年となる2005年春、あの伝説のウェブページ「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史」が教科書になって帰ってきました。時流に合わせて生まれては消えていく個人サイトに焦点を当て、日本のインターネットをネットコミュニティの動向から振り返った民衆史です。
移り変わりの激しい個人ホームページの変遷を詳細に掘り起こした年表は、オリジナルのウェブページから大幅に加筆され、さらに各時代ごとにテーマ分けされた個人サイトの解説を、60万字にも達する膨大なテキストで書き下ろしています。
ニッポンのインターネットは、あなたが見知っているよりずっと広いかもしれません。
巻末解説:大森望氏
オビ推辞:竹熊健太郎氏
■目次
序章 JUNETとfj〜ワールドワイドウェブ以前
世界一簡単なインターネットの説明
教科書にも載るニッポンのインターネットの歴史——まずJUNETありき
ネットニューズの頃
第1章 ニッポンの商用インターネットの草創期(1992〜1995)
e-zine(だからパーソナルメディアなんだってば)
なぜ人はウェブ日記を書くのか
第2章 インターネットブームの光と影(1996〜1998)
テキストサイト誕生前夜(プレ・テキストサイト)
アンダーグラウンド考古学(僕らはみんな厨房だった)
WAREZの歴史(前編)
アングラ掲示板黄金時代
第3章 ウワサ話はネットにのって(1999〜2000)
インターネットのニューウェイヴ(個人ニュースサイトの夜明)
あめぞう2ちゃんねる(巨大掲示板群)
ネットラジオのように
WAREZの歴史(後編)
第4章 個人サイト新世紀〜そしてウェブログへ(2001〜2004)
個人サイトの飽和点
P2P革命
動画・FLASH(21世紀のコンテンツ)
ノー・ウェブログ、ノー・ライフ
もうひとつの序章 パソ通フォーエバー(1976〜2006)
日本パソコン通信史(知らないあなたとヤリトリしたい)
パソコン通信時代(主要大手商用BBS解説)
もう一つのニフティサーブ
アングラ神話の時代(UG系草の根BBS解説)
補章 資料
大事なことは、みんな雑誌に教わった
ネット考古学者のためのビブリオグラフ
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読みはじめると時間を忘れてしまう。人がどれだけネットに時間を費やし何を求めていたか。歴史を知る価値はある。
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とにかく日本のインターネットの歴史を網羅したすごい本。多少の基礎知識がないと読み進めるのがきついかも。でも、資料として持っていてもいい本。すげえ。
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たけくまメモから知った、ばるぼら氏著の『教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史教科書』が5椅子。インターネットの最初期から、本当にわずかな記録から丹念に実際の当事者を中心にネット文化発展の様子を紐解き、今日までの日本のネット文化を歴史的に総覧した快挙の書。この本が素晴らしいのは、その現場をリアルタイムに体験/共有したものにしか理解できない、その瞬間の熱気をパッケージングすることに成功していることだと思う。簡単に言えば、客観性などはなから無視して、作者の主観として、その当時もっとも熱かったネット上の祭りを書き残した書物だといえる。恐るべきはその収集癖・奇跡とも言えるログ保存の能力。しかしこの感覚は、ネット上のストリート感覚とでもいえるものではないかと思った。恐るべき情報収集力によって、いまここで起きているもっともフレッシュな現象に常にアクセスしているセンス。俺自身も、「JAPAN EDGE」なんて10年ぶり?に思い出し卒倒してしまった。
しかし、その当時は、時代性もあいまって別段に新鮮味もなく、当然だと感じていたサイトも、既に失われてしまった今では、その先見性やオリジナリティーゆえに歴史的な評価を有するようになる不思議。というか、こういった後年の後付けによって意味を付加付けする作業が、無名の文化に価値を与える本当に重要な行為だと思う。
もうひとつ、ばるぼら氏の卓越した点として挙げなくてはならないのは、音楽に対して非常に詳しい点がある。特に、日本のネットカルチャーの黎明期において、テクノ好きの人間たちによるネットコミュニティーが、日本のインターネット文化を形成する契機になっていったという言及は、音楽・特にサブカルチャーを愛する人間にしか持ち得ない視点であると思うし、ストリート感覚の所以であると思う。
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今でも続いているサイトさんの名前も結構あったり。
検索しても出て来ない内容も書かれているし、
とても細かく調べてあるので良書だと思う。
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パソコン通信からスカイプへ。
NIFTY-serveのPATIOのようなmixi。
ブログの前にはテキストサイトがあり、その前にはウェブ日記があった。
2ちゃんねるの前にはあめぞうがあり、その前にはパソコン通信がありfjがあった。
※本文より抜粋
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インターネットのウェブサイトや何がはやったとかの教科書に載らないような世俗的な歴史をまとめた本。
JUNETから始まり、WAREZ、テキスト系サイト、エミュレーター、P2Pなどネットをかじり始めた者が最初にやりそうなことが結構載ってて面白かった。
字数が多かったので結構読み飛ばしたが、時間があったらまた読み直したい。
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これは歴史年表とそれに併せて綴った歴史教科書なので、資料に近い。だから、歴史を知らない人や興味のない人にとっては面白くも何ともなくて、さして勉強にもならないと思う。
しかし、この当時を生きていた人、この当時にインターネットを繋いでいた人、歴史を知る人にとっては、一字一句を目のあたりにする度に、ありとあらゆる思いが駆け巡る。
インターネット開拓史を生きた僕達にとってこの本は思い出のアルバムです。今はなきサイトもたくさんあって、「あーこんなのあったあった」の連続。
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「教科書に載らない」と言ってはいるが、嘘を書いているわけではなく、通常の歴史と同じく、「歴史は時の権力者が残したい形で残す」ものであるという定義通りに、非常に濃い内容のある一面のネットの歴史を記した歴史書である。
ただし、その濃さが半端ではない故、万人の役に立つか、また刊行から7年経った現在、またこれ以降にどれだけ価値がでるか、というところで、の評価を出した。
読み物としてはおもしろい。
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[ 内容 ]
日本でインターネットの接続実験から約20年、商用インターネットサービス開始から約10年となる2005年春、あの伝説のウェブページ「教科書には載らないニッポンのインターネットの歴史」が教科書になって帰ってきました。
時流に合わせて生まれては消えていく個人サイトに焦点を当て、日本のインターネットをネットコミュニティの動向から振り返った民衆史です。
移り変わりの激しい個人ホームページの変遷を詳細に掘り起こした年表は、オリジナルのウェブページから大幅に加筆され、さらに各時代ごとにテーマ分けされた個人サイトの解説を、60万字にも達する膨大なテキストで書き下ろしています。
[ 目次 ]
序章 JUNETとfj―ワールドワイドウェブ以前
第1章 ニッポンの商用インターネットの草創期
第2章 インターネットブームの光と影
第3章 ウワサ話はネットにのって
第4章 個人サイト新世紀―そしてウェブログへ
もうひとつの序章 パソ通フォーエバー
補章 資料
[ 問題提起 ]
[ 結論 ]
[ コメント ]
[ 読了した日 ]
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期待していた内容と違い、かなりアングラな内容。
インターネット創世記からの歴史と筆者の知見から書かれた当時のブームなどが記載されている。
ちょっと、自分には向かなかったかな。。途中で挫折。。