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強いて欠点をあげるなら、「みんないい人」なところか・・・。でも、相手によって「いい人」であり、特定の誰か限定に「いい人」であるのは、誰でもあることですよね・・・。
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下巻のテンションの高さは流石です。「あっ、ここに!?」の連続であっという間に裏表紙にたどり着いちゃう。
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宮部さんはやっぱり、心情を描き出すのが上手いなぁ。と。
最後の仕掛けたり、のところは、本当に目が離せない。
どんどんと読み進めれます。
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表紙帯より『ああ、読み終えるのがもったいない。「過去の嘘と隠し事」の目くらましに、迷って悩む平四郎。夜ごとの悪夢でおねしょをしても、必死に「謎」と向き合う弓之助。ねえ叔父上、ここはひとつ、まっさらに戻して考えてみてはいかがでしょう?これぞ「小説の力」。人情の深みを描く、長編時代小説、結末へ。』
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上下二冊構成。この本は「ぼんくら」の続編になります。
臨時廻りの同心井筒平四郎が主人公!甥の美少年弓之介や、記憶力に優れた通称おでこさんが出て、平四朗を助けながら事件を解決していきます。
この話は人間相関が絶妙です☆平四郎は臨時廻りのお役目のため、色々な事件を解決するため、また本人も魅力的な人柄のため、多くの人の心理などがよく伝わってきます。私もまるでその人たちになったように、悲しんだり喜んだりしてしまいました!
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上巻で非常にいいところで終わったので、矢もたてもたまらず下巻読了。上下あわせて600枚以上とかなりなボリュームで、読書欲を満たしてくれます。
仕掛けだけで言えば多分もっと短くても収まるんだろうけど、それだけ枚数を費やして丁寧に各主要人物の周辺を掘り下げてくれたからこその人情味があると思う。
結局最後まで謎の人物だったのは湊屋総右衛門ですね。一番黒幕チックなのに長い間何を考えてたのか、結局彼の口から語られることはありません。
最後の章で、関係者が事件解決をめどそれぞれ新しい人生に精を出し、幸せに近づいていくようすが素敵でした。
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ぼんくら同心、井筒平四郎と鉄瓶長屋の面々が巻き込まれた事件も遂に来るべき所へ…!?
「ぼんくら」で名前だけは出ていた運命の女性が単なる悪役ではない複雑な趣をもって描かれています。
登場人物は、その日その日を真面目に働いて、かつかつに暮らしている町人達がほとんど。
それぞれに心根が優しく、意気地があって、作者の暖かい視線を感じます。
おでこと弓之助の活躍が楽しいですね!
悪人や癖の強い人間もいて、そういう人が混じり合って暮らしている…
すぐ傍に色々な人がいて親しくなってしまったような感覚があります。
単なる悪人というのでもないけど湊屋総右衛門はなかなか嫌な奴で、ある意味あっぱれ。
悪人の末路もさまざまですが〜救いを残していました。
読み応えのある作品です。
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さ い こ う だ !
仕掛け一味が小悪党達に脳内自動変換されました(おい)
だって・・・・!!
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最後の仕掛けは、京極夏彦の作品のような展開。あれもおどろしくて好きだけれど、やさしい最後のこの作品も好き。
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本当に登場人物が魅力的。平四郎に始まり、弓之助、おでこ、とよ、お徳、佐吉、お恵、細君、・・・もう皆好きです。時代背景も好きで、じっくりとはまって読めます。様々な人の気持ちを近くで一緒に感じているようで、この世界に何度も戻りたくなってしまって何回も読んでいます☆
ぼんくらと続いているのがまた嬉しい。
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タイトルでもある「日暮らし」編。長編ミステリーなのですが、殺人犯の目星はついていたのですが動機が何だか腑に落ちなかったです…。
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本作を読むに当たっては、私に少々問題が。
このお話、ところどころで前作の『ぼんくら』を意識した文章が出て来るし、コンセプト自体も前作のフリを受けて組まれているにも関わらず、私、前作の内容をすっかり忘却。おかげで、あちこち思わせぶりに振られている台詞やフレーズをが、全然ピンと来なかったと言う・・・。
ううっ、この意味がすぐにわかったらもっと楽しめたのになあ、と思うことがしばしばだったのでした。宮部先生自身は、「自分で書いた作品の犯人も忘れる」らしいですけどね。ほんとにー?
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おじさんでたっ!大好きなシリーズ!回向院シリーズのの親分がお爺さんになっててちゃんと出てくるわけじゃないけど話の合間にちょいちょい出てくるのがたまらなくい!おでこちゃんがかわいいかわいい
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途中で葵を殺した下手人がわかってしまったけど、その方法と動機はまったくわからなかったから、引きずられるようにずんずん読めた。各登場人物にまつわるエピソードがどれも複雑で、やり切れないものばかりだけれど、最後はそれなりにすべてを受け入れられるような、そんな境地に至れたので、読後感がとてもよかった。みんなに幸せが訪れればいい、と思う。
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この世のことを、おめえ一人で全部背負い込むわけにはいかないんだよ。ただ、背負い込んではいけないが、忘れてもいけない。
手前の潰れた面目を、悔しい思いを、無念を、自分のなかで何とかして、そこからどうするかを考えるのは、自分にしかできないことなのだ。誰も代わってやれない。誰かが引き受けてやることなどできない。