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【要旨】
知財社会を生き抜くためには「生涯学習」が求められる。また、時間が有限であるため、そこに効率が求められる。こうした背景の中で「速読勉強法」が必要となってくる。近年話題になっている速読(右脳型)は本を読む(字を追う)ことを意識している。しかし、本を読むということは内容を理解するということであり、「速読勉強法」は旧来の速読とは似て非なるものである。
まず本を速く読むためには、「速く読む」という意識だけで変わってくる。その他に飛ばし読み、探し読みなどの技術もある。こうした基盤の中で「三回転学習法」が提案される。1回目は速読によって、全体像を大まかに把握する。2回目は本格的な内容学習であり、対象となる事項を理解し、基本的知識は記憶するよう努力する。同時に、重要箇所にはマーキングする。3回目はマーキングされた重要箇所をなぞり読みする。ただし、これはインプット方法であり、別途アウトプットの訓練を行う必要がある。
【感想】
衝動買いした本だが、同じ本を別の読み方で3回読むというのは面白い着眼だと思った。ただし、明らかに資格取得(暗記)向けの勉強かとも思う。その分野の知識を蓄えたいのであれば、同じテーマの本を複数読んだ方がいろいろな視点からの知識が取り込めて良いはず。
さらに言えば、資格のための勉強であれば、そもそも「教材」の選び方まで踏み込んでもらえれば、さらに有意義だと思う。
【目次】
プロローグ 「速読勉強法」で知財社会を勝ち抜こう
第1章 いまほど速読が必要な時代はない
第2章 いい速読法、悪い速読法を見分ける
第3章 「速読勉強法」で「知価社会」へ切り込め
第4章 ビジネスマンのための「速読勉強法
エピローグ 「速読勉強法」で豊かな人生を勝ち取ろう
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速読の本でもなければ、朝5分だけ勉強すれば能力アップするという本でもなかった。速読勉強法と銘打ちながら、いわゆる「速読」を否定していた。速読とか勉強法の本を読んだことがあれば、この本は5分で読めます。
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「速読は理解しないと意味がない」という主張には賛成ですが、結論が拾い読み飛ばし読みなのでちょっと自分の性格には合わないwまぁ、資格取得のための勉強が主眼なので、私が求めていたのとはちょっと違ったかな。。。
この本自体は読むのに2時間かかった。
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早く読むことではなく、早く理解することが大事。巷の速読法は、眼の動きを鍛えて、右脳的に理解することを推奨するが、左脳的にわからないものはわからない。例えば法律書などは、背景知識がないとわからない。結局は理解出来るスピードで読むことが大事。そのためには、いいとこ取り読書が重要であり、速読とは「捨てる技術」だと言い切る。また速読には朝がいいとのこと。こういった習慣が身に付くと、隙間時間で本を読めるし、仕事の要領もよくなる。実践しよう。
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特記すべき事項なし。語彙力、殊に専門領域における特殊な、特意な用語、典型的なロジックを把握していた方が速読しやすい。あと、読破に際し目的的な意識も同様かと。
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情報社会を生き抜くために
はじめに言っておく。朝5分は全くの後付け。単純に、インプットの時間としていいというだけだし、5ふんで何かをするということも書かれていないので注意。
世のなかには色々な速読法が溢れていて、多くを知らないけど玉石混合なんだと思う。
様々なタイプの速読法を、ある程度俯瞰しながら、持論を展開していく構成に、著者の親切さを感じた。
とくに、この著者は資格取得の勉強法を紹介していて、それは大きく分けて3種類。
サラブレット方式、ブル方式、記銘方式。
とてもざっくりいうと、
ざっと読んで全体像を把握し、
じっくりマーカーを引きながら理解して、
最後はマーカーを引いたところをおさらいして、記憶を定着させるというもので、
それ自体は速読法といい難いけど、
勉強法として一理あると思う。
小宮さんの読書力でも、
かなり似た方法が紹介されていたようにおもう。
個人的に超簡単だけど、そうだよなと思ったのは、
「速く読もうと意識すること」
それだけで、速く読めるようになっていく
「本ごとに読破目標時間を設定する」
ゲーム的な要素も入れつつ、速く読むための意識づけをしていく
というところが、腑に落ちた。
眼球運動に夜速読術は、
目で文字を追えたとしても、脳が処理できなければ読んでいないのと同じなので、意味がない。というのにも納得。
これから、眼球運動系の速読術は、一歩引いた目で見られそうというフレームを手に入れることができた。
今後、情報の流れるスピードや量は激化していくと思う。必要な知識をスピーディーに取捨選択して、血肉にしていく作業は、どんな人にも必須のスキルになっていくと思う。そうした、心構えなどを持つという意味でも、意味のある本だった。
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早く読むことと理解することは異なる。結局早く読もうとする気持ちが大切。多読すれば知識が付き、理解するのも早くなる。つまりスキーマが広がる。
この本では早く読む技術を紹介。楽な方法はない。日々の意識と積み重ねということ。実践に基づいた速読法、勉強法が軽妙な語り口で書かれている。大変ためになった。