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ナウル共和国は、病院も学校もタダ。国民はみな平等にお金持ち。
そんな国を襲ったある意味しょうがない危機の数々。
危機的状況はかなり深刻なのに、暗く悲しい話にならないのは、此処が南の国だからかな。
良い人達が、自分の欲望にストレートに生きた結果が、此処にはあります。
「一生遊んで暮らしたい。」
そんな事を一度でも考えた事のある人に是非とも読んでもらいたい一冊。
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ナウル共和国物語 絵:寄藤文平
ナウルってどんな国?
ナウル共和国はバチカン市国、モナコ公国についで
世界で3番目に小さい独立国です。
島の全周およそ19km。車でゆっくり走っても、
30分もすれば元の場所に帰ってこられます。 (本文より)
実際に存在する島国の話なのだが、国の成り立ちからして、まるでおとぎ話のようである。
アホウドリの糞が積もり積もってできた国だなんて。
そして、容易に想像できるような当たり前の浮き沈みを経験し 今に至っているところなど、なにやら教訓めいている。
物語の最後の一文が、ナウルの未来がナウルだけのことではないのだと教えてくれているようで ズキンとさせられる。
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なぜか上司にもらった本。税金タダ、病院・学校もタダ、国民全員が超お金持ち。そんな国、存続すると思いますか…?
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…そうか、生きるためにはやはりある程度の緊張感や責務って必要なのかな?って思わず考えてしまった本でした。舞台は、
税金がなく、学校・病院も無料で通うことができ、自炊も労働も必要がない「ナウル共和国」。寄藤文平さんのひょうひょうとしたイラストと、中学生から楽々読めてしまう文章が、読み終えた後にわれわれを考えさせてくれることでしょう。
夢のような国政は、悪夢のようなものなのか?我々はナウルの人たちを「サイテー」と片付けてしまえるものなのか?いろんな視点から子供達と考えられる一冊なのかもしれませんね。
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税金ゼロ、学校・病院は無料、食事はみんな外食、国民は働かない。しかし、そんな生活もそろそろ限界が・・・
南太平洋に浮かぶ小さな島国、ナウル共和国の実話。
夢のような生活を変えるのはむずかしいですよね。
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特殊な国を通して世界の様子が覗ける本です。
特殊な国ではないのかも・・・と身近に感じれたらちょっとこわくなります。
ありえねぇ〜と、ただ笑えるうちは幸せです。
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寄藤文平シリーズ
表紙を見て、文平ワールドと解ると購入する。今や本屋に行くと新しい文平ワールドを探す一人である。子供でも読めるように全編に渡り振り仮名が振ってあります。
私、発行元のアスペクトという会社にも興味あり。結構面白い本を扱っております。
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「アホウドリの糞でできた」シュールな笑いのプレゼント
アンナです。若ダンナさまがよく人にプレゼントする本があるんです。もともとは若ダンナさまも、ご友人から頂いてお気に召した本なのだそうです。私がその本をまとめて注文するのですが、今なかなか手に入りにくくなっていて困っています。
どんな本ですかって?『アホウドリの糞でできた国―ナウル共和国物語』です。アホウドリの糞のおかげで、誰一人働かずに遊んで暮らしていたナマケモノの国が、とうとう働かざるを得ない危機に陥ったものの、やり方がわからず、世界の犯罪者に国籍を売ったり、海外からの不動産収入で国をなんとかしようとしたり、ついには国ごと行方不明になってしまうという、なんだかまぬけなお話です。おとぎ話のようですが、なんと実在する国なんですって!
続きは「若ダンナさまの本棚」で。。
http://blog.starbrand-the-library.com/?eid=913690
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前述の『国マニア』で興味を持って手に取った本。
こういう国もあるんだなぁという感想。
これからこの国はどうやっていくのでしょうね。
写真で解説してあって、分かりやすいです。
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アポウドリの糞からできた燐鉱石で、リッチになんて、ファンタジーみたいな話。掴まれた!南太平洋っていうのも惹かれる~。異文化度高そう。
日本人には、思いもかけないような価値観で生活が営まれていそう。
という期待を裏切らない内容であったと言える。ただ日本人の価値観から見てナウルが描かれているとは感じたが。
基本、絵本。半分近くが絵で、残りがテキスト。テキストには基本、ふりがながふってある。小学生高学年向きってところ。でも大人が読んでも興味深い。
世界で3番目に小さい(面積が狭い)太平洋の島国=ナウルについて一通り知ることができたという達成感を与えてくれる。
なんかね、「えぇ~~~(ウソー!)って内容が出てくるんだけど、よく考えりゃ、こういう驚きの
政策って、どの国の歴史にもあるよね。というか先進国といわれる国々でも、現代に、「えぇ?そうなの?」ってこと結構ある。特に太平洋の向こうの超大国なんか、前のおバカ大統領のときなんか、「えぇ~~?!」って政策続きだったよ。
--p.099
中国政府からの援助を受けるため、長年仲が良かった台湾政府と 突然断交したこともあります。--
って日本も似たようなことをしてるよね。仲が良かった台湾に対して。中国絡みっていう意味で。そんなことを考えたりすると、どの国も別の国から見たら、実は似たり寄ったりだったりするのではと思える。
うん、わかりやすくて、面白かった。
このトーンで、いろんな国を取り上げてシリーズにして物語って欲しい。
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鳥の糞が燐鉱石になり、島が丸ごと宝の山になったナウル共和国は一時は世界で一番の大金持ちの国になり、税金もなく、国民皆年金で働く必要もなくなるという一見最高の国になるけれど、燐鉱石が枯渇したことで国家は破綻同然の状態に。インフラは脆弱で、島中を掘り起こした景観を観光地として活かせるものでもなく、今まで働かなかった国民は働く方法もしらず、国民皆ニートに。国民の約30%が糖尿病という世界でも一番の肥満の国の成金国家の恐ろしいまでの凋落ぶりを、読みやすく、ほんわかなイラストで解説してくれる読むのにお勧めの一冊です。
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センスの良いタイトルだと思います。
決して内容もふざけたものではありません。
数年前、「このままでは、国が海に沈んでしまう」と、ある国の大統領が訴えかけていたのを、皆さんは覚えているだろうか。
そのある国こそ、この本の舞台、ナウル共和国である。
しかしながら、この国の危機はそれだけではなかった……
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税金ゼロ。
学校・病院はタダ。
食事はすべて外食。
国民は誰も働かない…。
そんな国が本当に存在した。太平洋の赤道付近に浮かぶ全周およそ19㎞の島国・ナウル共和国である。バチカン市国、モナコ公国に次いで世界で3番目に小さな独立国。国土面積およそ21平方キロメートル。東京の品川区や多摩市とほぼ同じ広さで、北海道の摩周湖より少し大きいくらい。
第二次世界大戦では日本軍がこの島を占領していた事もある、青い海に囲まれた南の島なのだが、その国家の歴史は波乱万丈なものだった。
ナウル共和国はサンゴ焦に集まってきたアホウドリが糞をして、その糞が長い間に堆積して島になったと言われている。本当にアホウドリの糞でできた島なのだ。
そしてその堆積物は長~い年月を経てリン鉱石という貴重な資源へと変貌。そしてこれを求めて世界中から人々がやってきた。小さな島で自給自足の暮らしをしていたナウルの人々は、やがて大金持ちになってしまう。アホウドリの糞がこの国の運命を分けた訳だ。
お金があるから税金もない。教育・病院は無料。電気代もタダ。結婚したら政府が2LDKの新居まで提供してくれるというのだから夢のようだ。1980年代ごろの話。
この成金国家ぶりの様子が面白い。中東の石油王みたいに一部の金持ちが利益を独占するような事をせずに、みんなが平等に利益を分配していたのである。だからみんなが豪邸に住んでいる訳ではないのだが、貧富の差なく、日本の普通の家庭くらいの生活はみんなができた。まったく働かずに、である。
ここらへんがナウル人のおおらかさを表しているようだ。せっかく儲かったのだからみんなで分けてしまおうという発想。
しかしそんなおおらかな人たちがいつまでもおおらかな生活を続けていられる訳もなく、やがて当たり前だがリン鉱石は枯渇してしまう。国家の収入をほとんどそれに頼っていた訳だし、資産運用なんてした事のない彼らがやっていくには働くしかないのだが…なにしろ今まで働いて収入を得たことがない。
そこで様々な奇策で国家の収入を得ていくが、2001年9月11日、あの事件をきっかけについに国家財政は崩壊の道へ。やがてナウルを襲う過酷な運命とは…?
国の運営というものについて考えさせられる本だ。なまじ大金を手にしてしまったが為に贅沢を覚えてしまい、働くことを学ばなかったナウルの人々。そのせいでこの国は悲惨な運命をたどる事になるのだが、不思議な事に、そんなに悲惨な感じがしない。
寄藤文平氏の素朴で軽快なイラスト(「大人たばこ養成講座」の人)の力もあるだろうが、なによりナウル人ののんびりしたユルユルの生き方のせいだろう。
このままではマズイぞ……とうすうす気づいていながら、「まあ、どうにかなるだろう」と寝転がってしまう気質は、なんだか怒る気も失せて脱力である。
本書の帯にはこう記されている。
世界史上サイテーのなまけもの国家を襲った
[ある意味しょうがない]危機!
まぬけな打開策の数々についての物語。
こんな国があるのか!と驚きの連続だが、国家というものについて、そして生きていくという事についてこれほど深く考えさせられる本はない。
しかしまあ、読んでるとナウルに行きたくなってくるもんだから不思議。本書中のカラーページで紹介されている、ナウルの観光ガイドも素敵。
絵本の体裁でわかりやすく歴史を紐解いてくれるので、時間をかけずにすぐ読めるのも魅力。
さあ、ナウルの運命はどうなってしまうのか……それは読んでのお楽しみ。
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本当にあるの?「ナウル」って。って思わせてくれる作り。おもしろい!
改めて、国って生き物なんだなぁ、と。
決して揺るぎないものなんかではなくて、作っていける、動かせるものなんだね、きっと。
イラストが寄藤文平さんなんですね。言われてみれば!という感じ。
「読み終わりました」とツイートしたら、作者の古田靖さんがリツイートしてくださいました。
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国旗にデザインされた「☆」、これがアホウドリの糞に見えてしまって…笑
軽妙にユルく描かれた、ナウルという国のお話。