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がんじがらめ
2018/05/16 15:11
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投稿者:pope - この投稿者のレビュー一覧を見る
ネタばれあり。
ミイラ取りがミイラに・・・というかイアンが結構あっさり受け入れたのがびっくりでした。
ジェルミにとって愛情と性行為は別物だとしなければ耐えられなかったのでしょうね。
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読んだ日:2005/04/03
買った日:2005/04/03
買った所:文教堂書店 新城店
値 段:\\610
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聖母のように描かれていたナディアがこうも嫉妬に狂う女になるのか…でも仕方ない。仕方ないよ。イアンどうしかしろよ、と思うけど彼がこういうやり方で精一杯なのも仕方ない。
グレッグのせいで、愛情を性交に結びつけるという回路を破壊してしまったジェルミと、性交で愛情表現をしてきたふつーの男・イアン。愛と性が入り乱れる。愛と憎が交錯する。
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母が再婚した男から性的虐待を受ける主人公。そして、その義理の兄。結局は主人公だけでなく、兄を含めた二人の成長の物語だったように思う。が、考えさせられる。もーさまの作品はいつもそうだ。読んだ時にもそれなりに受け止めているんだけど、時間がたってふいに自分の中に流れ込んでくるように「意味」がわかる。
なので、これもきっと10年ぐらい(<おい)して、ある朝ふいに「あああ」って思うのだろう。
解説の中で「トーマの心臓」になぞらえてるものがあった。それも複数。でも私は「訪問者」を考えていた。雪の上をたどって神様が罰を与えにくる。そのモチーフが頭の中をぐるぐるしていた。
罪、罰、犠牲、人はどうして、そんなものを必要としてしまうのだろうか?
そして物語は、真のカタルシスもなく終る。そして、そのことこそが萩尾望都の言わんとするところを示しているのではないだろうか。つまり、痛みは消え失せることはないから、人はそれを抱えて生きていかなければならないと。
萩尾望都が読める今、生きててよかった。
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ジェルミの闇と悲しみに急激に魅かれ、愛していたはずのナディアに別れを告げるイアン。
それまで聖母のようだったナディアは、混乱のあまり、嫉妬深い、粘着質の性格が出てきます。
ジェルミの気分転換のために、ナディアとマージョリー、イアンとジェルミの4人で自転車旅行をする彼ら。
混沌とした登場人物の心理と間柄。自分を見失いそうになる人物たち。
誰もが、自分の心を支えるのにいっぱいいっぱいで、人の気持ちを慮る余裕を失ってしまい、時に自分を止められなくなっています。
諸悪の根源グレッグが亡くなった後も、いまだ彼の影に苦しめられる人々のつらさ。
誰もが途方に暮れ、なすすべもなく苦しんでいます。
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後半突入
これから立ち直っていくストーリーかと思えば、まだまだ混迷状態
しかも、主人公と義兄が肉体関係に・・・
予想外の展開です
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これがBLなのかどうかはわからない。
イアンやジェルミ、ナディアの心理描写はすごいの一言しかない。
ジェルミの闇を作ったのはグレッグで、そのジェルミの闇にイアンが飲み込まれてく様とか。
でも、まだ辛い部分も多い。