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紙の本
『喋る』の壁にぶつかるすべての人に
2005/03/26 13:26
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:touma_online - この投稿者のレビュー一覧を見る
おしゃべりは大好きなのに、なんだか難しい。
友達同士でも難しいのに、ましてや年上や年下にはどうやって話せばいいんだろ。
という問題についての知恵がたっぷり詰まった一冊。
社会の中でこんがらがった「敬語の目的」を、歴史に沿って紐解きつつも、著者が語るのはあくまで、「人とおしゃべりしたいのは、なんでだと思う?」です。
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敬語は、立場の強い人が弱い人に強要する奴隷言葉ではありません。ただ、それは、社会を漂う人と人との距離を、縮めたり離したりするための道具でしかありません。(時には「自分は立場が上なんだ」と思いたい人と会話するときの道具にもなりますが)
これは、敬語だけに限った事ではなくて、表情も、ジョークも、手振りも、みんな、人間関係の距離を伸び縮みさせる道具であって、言われてみれば当たり前だけど、実際にそれらの道具を使いこなせているのか、と考えると、それがとんでもなく難しいものだと気づくものでもあります。
だから、考えて、考えて、その上で使わなくてはなりません。それが、人間関係の難しさです。
でも、これほど難しいのに、わたしたちは、人間関係を求めてしまいます。
敬語の複雑さは、わたしたちのもつ欲望の強さのあらわれなんです。
人間は、人間関係に常に飢えていて、だからこそ、その飢えに苦しみます。人間関係をえさにする人のずるさに引き込まれやすくもあります。ではどうしたらいいのでしょうか。
それを問うのが、この本です。この問いに対するとびっきり辛口な解答が用意されております。目から鱗がぼろぼろおちることをお約束します。おすすめ。
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