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カフカの作品の中では一番好き。存在を求めて永遠にたどり着けない城を目指すKのやっさもっさの先にあるものは未完成という現実だった。彼の作品はほぼ断片だったり未完成だったりなのでアレです。「組織」の不気味さを不気味につづった作品だと思うんですが違いますかね。
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測量士のKは「城」に雇われ、城下町に辿り着く。ところがその「城」に、いつまで経っても辿り着けない。あらゆる手段を講じても。そうして物語は辿り着けないまま終わる。というより、終わりにすら辿り着けず、中空に投げ出されたまま。
カフカの作品には『審判』や本作のように、官僚制の不気味で滑稽なまでの硬直性と形式主義を皮肉ったものが多いですが、現在でも十分に風刺として成り立っているところがこれまた不気味で、悲しい。
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歩いても歩いても着かない城に近づこうと模索する話。
出てくる人がたいして変じゃないと思えそうで変な人しかでてきません。
私のつぼをこんなくおさええくれる本もあるもんですね。
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海外文学に馴染みのない方にはカフカといえば『変身』をはじめとした短編……というイメージがあるかも知れませんが、長編小説も書いています。
この『城』もその一つ。
雇われて城を目指す測量士Kが、何故かいつまでたっても城に辿りつけない。
長編でもカフカならではの不条理さとあのなんとも言えない読後感は健在。
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2006/11/24読了
まさに不条理。読みにくく解りにくく、登場人物の言動のどれにも感情移入を許さず、しかも500ページもあるのに未完。でも読んでいくうちにその世界に引きずりこまれずにはいられない。
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とりあえず、ヘンテコな登場人物達がよくしゃべる。展開が不条理。しかも、「ようやく読み切った!!」と思ったらまさかの未完。
面白いんだけど、ちょっと読むのが苦痛でもあり、なんだか一筋縄でいかない感じ。いつまでたってもたどりつかない!!(2006
年読了)
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不思議の国のアリスをもっと堅くした感じ。現実感のない世界。時間の流れが一定ではない、夢の中にいるような感覚。
想念の世界に入り込むとこんな感じなのかな。
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〜測量士として城から雇われたKが、村にやってくる。しかし、どうしても城にたどりつくことができない。Kの奇妙な日常が始まる…〜
あまりにも不条理で、とらえどころも無い、一見まとまりの無い退屈な内容が延々と続く。正直、最初は読むのが苦痛でした。しかしナゼか気になり読んでしまう。まるで迷路に迷い込んでしまったかの様に…。
普通の小説ならば、城にたどり着いてから物語が始まる。しかし、この「城」は永遠に城にたどり着けない。中盤から趣が変わり、少し読みやすくなりますが、全体的に見ると、けして面白い物でも、何かを与えてくれる物でもありません。よく分からない…それが正直な感想です。しかし、何かを訴えかける力がこの作品にはあります。
これは一部を読む小説ではなく、全体を作品として捉える小説だと思う。
文学史にその名を残すフランツ・カフカの不朽の名作。
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敢えて変身でなくこちらを紹介したい。
空虚な日々、愚かな人々、爛れた事実、一人の自分。
現実は現実であるが故に苦痛を伴う。
文章量には相当な物がある上に少し混乱する。時間をかけてじっくり読もう。
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話が滅茶苦茶(笑)しかし、それでも読んでしまう。カフカの感じていた、人間の世界への矛盾や苛立ちが、読んでいる側にも少しずつ感じられる本。
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奇妙な小説。しかも、よくわからない。
そもそも彼が本当に測量士なのかもわからなければ(彼は測量士として手腕をみせない)、本当に城から呼ばれたのかもわからない。
事実彼が遅れてくると言った助手は現れず、城から奇妙な助手が派遣されてくる。
内容の大半が会話、それも問答のような会話からなりたっているがそれも真実のことを述べているかもわからない。
村の城からの支配 村人は城の関係者に尊敬の念 しかも、顔をあわせない 全くではなく、陳情はする
疎外 奇妙な小説 お内儀との問答 フリーダと奇妙な恋愛
助手の立場の逆転
官僚的対応 官僚の地位の高さ
バルバナス家の没落はただのうわさによって引き起こされた
なぜKは町をでないのか
Kは本当に依頼されてきた測量士なのか 事実彼の予期した助手は来ない
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終りのない規律。
それは誰のための規律か。
あるいは、規律のための僕らか。
時間は、限りなく流れる。
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なかなか「城」に着かない。
途中で挫折。
春に読み始めたが、今もう秋。
冬になったらまた読もうかな…
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2008年、今年も挫折しました。
いままで生きてきて、物語で挫折したことはなかったのに
これだけは読みきれません。
もどかしいったら。
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読んだ二十歳の頃は、読むのが単に苦痛なだけだったが、読後約20年たった今、「これが人生か」と思えるぐらい、思い出すことが多い。