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hontoレビュー

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国家の罠 外務省のラスプーチンと呼ばれて みんなのレビュー

  • 佐藤 優 (著)
  • 税込価格:1,76016pt
  • 出版社:新潮社
  • 発行年月:2005.3
  • 発送可能日:購入できません

第59回毎日出版文化賞 受賞作品

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みんなのレビュー79件

みんなの評価4.4

評価内訳

69 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

権力についての考察

2005/11/25 18:11

7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:LYUTA - この投稿者のレビュー一覧を見る

賛否両論ある著作だが、私はこれを、高度な洞察力と分析能力を持った男による「権力」についてのひとつの考察として、面白く読んだ。
佐藤氏の考えには偏りもあるだろうし、鵜呑みにしてしまうとまずいところもあるだろうが、思想・信条的なことはともかく、ひとりの男が権力とどう対峙したかという記録として本書を読み、社会という理不尽きわまりない環境の中で個人がどうすれば強く生きられるか、また、信念を貫き通すためには何と闘わなければならないのか、といったことに思いを巡らせながら読むと、なかなか為になる。
マスコミによる報道は嘘だらけ、とか、検察や裁判所は必ずしも正義ではない、といった当り前のことを再認識するための教材としても良い。
いずれにしろ、私は本書から、ある意味で「生きる勇気」みたいなものを貰ったような感じがしている。

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紙の本

小泉元首相の器の程度

2007/02/27 20:23

6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:YOMUひと - この投稿者のレビュー一覧を見る

 世評に違わぬ読み応えのある本である。
 「これは国策捜査だよ。」と検事自身からの発言は、やはりショッキングである。その中立性をかなり信じていた読者は、検察庁もやはり時の政治権力に擦り寄る一官庁に過ぎないのかという感に捉えられざるを得ないであう。
 正直、「国策捜査」という表現を本書の帯の広告文に見たとき、マユツバモノじゃないかと疑ったことは事実である。しかし、本書を読めばこの著者の眼力の鋭さ、深さに舌を巻かざるをえないであろう。この著者の書くことならと読者に思い込ませる力がある。
 メディアに叩かれた外務省職員というイメージは、他国の顔色ばかりを窺う腰抜けであり、他方、外交官というと、何か華やかなエリートというイメージがついて回る。しかし、著者たちは、真に見識ある政治家とともに国益に沿って外交戦略を構想し、行動する泥臭いナショナリストであり、油断ならないタフネゴシエーターである。その例は北方四島返還問題における周到で、デリケートな取り組みに見られるし、イスラエル経由のロシア情報の重要性にいち早く着目し、粘り強く情報のくもの糸を張り巡らし、返還交渉に結び付けていく著者たちの努力に舌を巻くであろう。
 著者のような外交官はごく少数派であり、外務省はあたら有意の人材を失ったと、読者は歯ぎしりするであろう。それにしても、やはり、日本は本当に有能な人材を生かせない国なのであろうか。
 著者が尊敬する鈴木宗男議員についても認識を新たにした。特に、9・11同時多発テロ後、アフガニスタン・タリバン政権攻撃に伴う中央アジアへのアメリカ軍の進駐を見越して、アフガニスタンの裏庭である親露的なタジキスタンに日本と米露を加えた四カ国の反テロ国際協力メカニズムをつくることによって、テロ抑止のため産業を興し、失業をなくし、市民社会が成立する基盤を確保するという鈴木氏の戦略は、これぞ政治家の発想という意を強くする。小泉前首相が嫉妬したということも確かに一理あるのである。小泉前首相の器もその程度ということであろう。
 ただ、鈴木宗男議員と著者に代表されるこの国策捜査が、一つは、国際協調的愛国主義から排外主義的ナショナリズムへの転換という「時代のけじめ」をつけるため行われたという著者の見解には同意できない。例えば、前者の概念は、「プライドは人の目を曇らせる、基準は国益」と断言して国益のため才知を尽くして行動した著者だから言える規定であって、一般に外務省にそのようなものが存在したとは到底思えない。

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紙の本

国策捜査とは何なのか!?

2006/08/08 19:53

3人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 ワイドイショーなどでは、国会議員の鈴木宗男氏とワンセットに報道されていた外務省情報分析官の佐藤優氏の、内幕ノンフィクションです。
 私自身この事件に関しては、殆どワイドショーで扱われている程度の
情報しかもってなかったのですが、この本を読んでみました。

 前半というか、外務省時代のロシアでの活躍は、凄まじいもので、
物凄い自慢話しのオンパレードでちょっと、ひいてしまったのですが、
 逆にこれが、全て本当の話だと、物凄く有能な外務省職員を
失ったことになります。(現在は、休職中だとか)
 内幕もので、面白かったのは、
田中真紀子議員と鈴木宗男議員と外務省の関係と
勿論、検察による、取調べです。
簡単に言うと、当時不祥事を連発して、(松尾室長の事件)
トラブル続きの外務省に田中議員が大臣としてやってくるのですが、
鈴木宗男議員の政治力で、田中議員を排除しようとするわけです。
 で、田中議員が、排除された後は、検察庁による国策捜査
(これについては、又後に詳しく書きます)
 が始まると、鈴木議員、佐藤優氏ともに、いっしょに切り捨てた
というわけです。
 この検察庁による、国策捜査もそうなのですが、
読んで一番思ったのは、外務省も検察庁も、
結局は、自分の省内庁内の論理、力学でしか、動かないということです。
 検察庁の論理の、「国策捜査」というのも、
その際たるもので、佐藤優氏を取り調べた、検察官が、言っているのですが、
これは、事件があって、その事件を捜査しているのでなく、
時代として象徴的な特定の人を捜査して、例え、軽い罪でも起訴し
時代の流れを検察庁が変える、もしくは、変わったことを、
世論に訴えるためのものだとか。
 国策捜査の対象となる人物は、大概社会的に目立つ、有能な人で
捜査すれば、なにか、微罪でも少しやりすぎて犯しているもので、
それで、事件化し、兎に角、逮捕することが、目的なので、
別に判決で執行猶予がつこうが、検察としては、一切かまわないと。
 これは、人権上も、法的にも行き過ぎの気がしますが、
検察としては、当たり前に行っています。
本書を読んでからは、ホリエモンの逮捕も、村上ファンドの
村上氏の逮捕も、すんなり理解できました。
 外務省のほうも、
褒賞費、機密費で、上司の判子が押されている金は、どんなことに使っても
よいと、いうのは、かなり問題があります。
併し、これも、外務省の論理では、当たり前に行われています。

 話が、少し、大局側に反れましたが、
 著者の佐藤優氏は、本当にかっこいいというか、ストイックな生きかたをする人で
逮捕される時から、そうで、
 検察の逮捕執行時も、検察は、人権には、配慮する省庁だからと
気を使うのですが、(これも、権力で拘束し人権を蹂躙するのに
ちょっとおかしな感じですが)
 全く佐藤氏はお構いなし、
また逮捕後も
 外務省からは、切り捨てられた形で、
佐藤優氏に関する資料をすんなり外務省は検察に渡すのですが、
それでも、佐藤氏は自分を貫き通し、他の幹部に迷惑のかかることは、
一切喋りません。
鈴木宗男氏逮捕に関してハンストしたり、
取り調べをした、検察官も佐藤氏については同僚や上司には、
「変わっている」と、説明しているというぐらいです。
又、検察官から、拘置所で、ストイックに生きても仕方がない、
と諭されたりしてます。
 結局印象に残ったのは、
佐藤優という変わった、人の生きかたと
検察の国策捜査という国家権力が特定の人を捕まえるという
恐ろしいものが、あるということでした。
 なんか、色んなこと詰まった、一冊で
書きたいこといっぱいあったのに、上手く書けませんでした、、。

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2005/05/13 18:31

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2005/09/27 16:09

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2005/11/16 12:46

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2005/12/02 19:37

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2006/02/04 09:41

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2006/04/17 02:40

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2007/04/20 07:47

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