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紙の本
我々の持つ戦後責任
2007/09/01 05:13
12人中、6人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:良泉 - この投稿者のレビュー一覧を見る
安倍首相は、30日配信の「安倍内閣メールマガジン」で、「戦後つくられた、憲法を頂点とする様々な仕組み、教育や公務員制度などについて、時代の変化をしっかりとふまえ、原点にさかのぼって大胆に見直していくとの方針は、今も変わっていません」と”わざわざ”記している。読売新聞によると、「2010年の国会で憲法改正案の発議を目指す」とした自民党の参院選公約を堅持する意向を”わざわざ”表明したそうである。
安倍晋三という人は、政治家としてという以前に、人間として、もしかしてとてつもなく大きな欠陥があるのではないだろうか。
周囲の言うことが全く聞けない、理解できない、そんなガキのような大人を眼にすることが時々ある。しかし、国政選挙大敗という、自分自身に対する圧倒的国民的不支持を平然と無視できるその神経は理解できない。おぼっちゃん育ちでわがままな性格に・・・といった解釈にも限度がある。人間としてどこかに欠陥があると考える方が、よっぽど落ち着く。
「改憲には賛成ではあるが、安倍首相の元では改憲論議を進めてもらいたくない」という改憲論者の声がかなりあるということが、安倍政権と安倍首相個人の性格と資質の低劣さを物語っているのであるが、そんな中、ここにきて、冒頭のような発言を繰り返す。その姿は、もはやすでに”哀れ”としか言いようがない。
そして、さらに”哀れ”で”みじめ”なのが、彼の周囲にいる取巻き達の姿である。選挙惨敗後もいち早く「安倍続投」を口にした麻生太郎氏はめでたく幹事長の椅子をもらいほくほく顔である。思い出してみれば、前幹事長の中川秀直氏だって、森、小泉政権下で、幹事長席欲しさの一心で安倍を必死に持ち上げてご褒美をもらった口である。その他、こんなボロボロの権力にでさえ、取りすがっておこぼれにあずかろうとする大勢の取巻き達が、安倍続投を可能にしてしまった。
私達が、敗戦を教訓に戦後コツコツと作り上げてきた民主主義はどうなってしまったのであろう。侵略・暴行の限りをつくしたあの戦争を反省し、二度と戦争をしない、他国に兵をおくらないと誓った平和憲法を徹底的に守ることが、戦後世代にとっての、過去の戦争責任に対する真摯な償いの意思表示であったはずではないか。
時代を戦前に戻そうとする安倍首相を誰も止められない。安倍に媚を売りおこぼれにあずかろうとする取巻き達を、いつまでも権力の中枢に置いておく。この責任は、明らかに現代の国民、有権者にある。
過去の侵略戦争に直接的には荷担していない、直接的な”戦争責任”は持たない戦後世代であっても、侵略戦争を起こした国民の末裔としての”戦後責任”は存在する。
われわれは、その戦後責任をまったく償っていない。
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