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紙の本
新しいヒロインの登場で聖痕の乙女たるゆえんがちょっと分かってきたかな
2005/05/01 22:43
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投稿者:りん - この投稿者のレビュー一覧を見る
銀朱の花シリーズでは3人目。物語上では4人目となるヒロイン、
レティシアの登場でまた読む楽しみが増えました〜。
いままでのヒロインそれぞれにも純粋でかわいいという共通点があったけれど、レティシアの純粋培養ぶりは半端じゃない(笑)
修道院育ちという設定もあって、俗世のことに全く無縁な彼女を
初めは利用しようとしたものの、その素直さとひたむきさに惹かれて
いくキリアンの前途多難さは、前作ヒロインの恋人の比じゃないわねーと幾分同情しながら読み終わりました。
でも、ここにきて今までこのシリーズの中で伝説として語られていた「聖痕の乙女」の本当の力が明かされてきたような感じですね。
このシリーズに出てきたヒロインは現代に近いところから、アルディナ(アルディ)、エンジュ、レティシア、そして歴史として語られるセイランダ。セイランダとレティシアの間にもう一人聖痕の乙女が存在するようですが、それはとりあえず置いといて。
もとい、「聖痕の乙女の力」というのはエンジュ、アルディの物語の中では、それほど重要なキーワードでは無いような気がしていました。
なんとなく、正当な王、最善の王を見極めるのが「聖痕の乙女の力」なのかと思っていましたが、レティシアは癒しの歌声で実際に病気や怪我を治してしまうというまさに「奇跡の力」の持ち主。
後代の人々がその力を崇めたのが分かるような気がしますね。
ゆえにエンジュが王妃にと望まれたのも、代々の乙女達の聖なる力の伝説が背後にあってこそだったのかと思わず納得。
彼女たちを現実の歴史に置き換えるのは無意味だとは思うけれど、
ちょっとだけ考えてみたら、結構面白いかも・・・。
地理的問題はさておいて、舞台をヨーロッパとして考えてみると・・。
アルディの時代に鉄道の話が出てきていることから、19世紀前半から中盤が大体の時代設定かな、それから200年くらい遡り、エンジュの生きた時代が17世紀辺りを意識していると考えて、更にレティシアの時代までどのくらい遡るのか分かりませんが、やはり100年から200年の時を遡る必要があるのかもしれません。
その間悪名高い魔女狩りの時代があって、エンジュの時代に聖痕の乙女の歴史が記された書物は残りにくかったりして?
おお、なんとなくあてはまる(笑)
うーん楽しいなあ。
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