紙の本
今回は反町愛ことラヴちゃんで決まりですね。いままで、この人出ていたのかしら。難を言えば、後半、ラヴちゃんの会話が普通になることかな
2005/08/01 20:11
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みーちゃん - この投稿者のレビュー一覧を見る
娘たちが、書店でこの本を見つけて「今度は『θは遊んでくれたよ』だよ、前は『φは壊れたね』だもんね、森博嗣、どうなっちゃうんだろ」などと騒いでしました。ちなみにカバーにでている次回作では『τになるまで待って』とタイトルが決まっているそうです。私などは、θだろうがφだろうがτだろうが、後の文はどうなっても変わんないよね、などと不遜なことを思ってしまいます。
そう思う原因となったのが、他の出版社から出た『ときどきフェノメノン』で、正直、これを読んだ時には、読者を、女性を馬鹿にするんじゃない!と怒ったものです。もう森博嗣、辞めようかと思いました。ただし、すでに『θは遊んでくれたよ』を入手していましたので、横目に眺めながら、読んでやるものか、バーカ、と呟いたものです。
ま、私の場合、そういう決心は三日と続かないというか、ダイエットと同じようなもので、今回もつい手を出す羽目になったのですが、さてさて私はシリーズ次作『τになるまで待って』を買わずに済むのでしょうか?辰巳四郎さんが亡くなって、デザインがどうなるかと心配していましたが、坂野公一、熊谷博人さんが頑張って、優るとも劣らないキレを見せてくれて一安心です。
そのカバーデザインは坂野公一(Welle design)、フォントディレクションは紺野慎一(凸版印刷)、ブックデザインは熊谷博人・釜津典之です。カバー折り返しには
不自由な生きものがいて、
解き放たれるのを待っている。
「どんなふうに?」
「きっと、すべてが消えうせて」
「それから?」
「きっと、すべてが押し寄せる」
の文。そして目次で、プロローグ、第1章 共通する項目に関する予測的展開について、第2章 残留を許す信号ならびにその示唆について、第3章 関連を模索する解決手法の妥当性について、第4章 引き続き顕示される手法の特殊性について、第5章 推し量るべき真相の把握と評価について、エピローグと続きます。
今回は反町愛で決まりですね。N大病院に研修医として勤務、N大ですからシリーズのメインキャラクターである西之園萌絵と同じ大学の医学部ということだそうです。愛という名前のせいで萌絵から「ラヴちゃん」と呼ばれる、自分のことを僕とよぶ女性ですが、会話がいいです。紹介すると
「ラヴちゃん、ちょっと痩せたかも」西之園は顔を数センチ前に出して、まじまじと友人を見つめる。
「お世辞か?」
「お世辞じゃなくて」
「うーん、ま、忙しいからな」反町は頷いた。「ああ、でも、お互いにもう歳なんだし」
「お互いって?彼のこと?」
「違う、お前だ、お前」
「私?」
「年とらんつもりか?なんかの一族かよ」
いいですね。もうこれだけで許してしまいます。小鳥遊練無に会えなくなって寂しかったのですが、ラヴちゃんの登場で、一気にこのシリーズが楽しくなりました。彼女、文章からは、他の作品にも出ているようなので、旧作を読んで探してみましょう。大学の乱れた男女関係には目を瞑って、『τになるまで待って』、出口調査で当確ってところでしょうか。最後にカバー後の内容紹介をそのまま引用しておきます。
飛び降り自殺とされた男性死体の額には
「θ」と描かれていた。半月後には手のひらに
同じマークのある女性の死体が
さらに、その後発見された複数の転落死体に
印されていた「θ」。自殺?連続殺人?
「θ」の意味するものは
N大病院に勤める旧友、反町愛から
事件の情報を得た西之園萌絵らの推理は・・・・・・
好調Gシリーズ第2弾!
ミステリとしては、平均的な出来。ちなみに第1弾は『φは壊れたね』です。似通ったタイトルなので、書店で注文する時は気をつけましょう。
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そろそろエンジンはかかってきた感じ。ただ推理小説としては真新しくない、既出のネタだと思うし、半分くらいはS&Mシリーズのキャラクターの登場が面白かった、というのもあるかも。キャラクタが被っているせいか、それともミステリィ部分がぱっとしないせいか、どうもこれまでのような新鮮さがないなと思いました。他シリーズとリンクするだけでなくて、キャラクタが登場するという時点で、例え作者が書いていても二次創作的になってしまうのかも。
とりあえず経過を見守ろうと思います。3作目に期待。
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今度こそ面白い作品だろうと毎回買ってしまうのだが・・・う〜ん、またか。というのが第一印象。前シリーズの登場人物が所々に出てくるのはうれしいんだけどね・・・。
主人公は誰なのよ?
森先生、お願いです。S&Mシリーズ書いてくださいな。
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Gシリーズ第2作目。
今回は、状況からいえば飛び降り自殺な、何の共通点もない男女の身体に何故かθの文字が書いてある、という事件です。
またまた懐かしいキャラ、反町愛嬢(ラヴちゃん)が登場。萌絵ちゃんも、犀川先生も、なかなかの活躍ぶりです。それに、ちらっとあんな人やこんな人も登場してしまいます。
ですが、事件の謎を解くのは、ご存じ海月及介氏。彼の印象は、やっぱり薄い。キャラがはっきりしているようで、捕らえどころのない人物です。
トリックは、あまり奇抜なものではありませんが、綺麗にまとまっているのでは?
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講談社ノベルス 900円(税別)ISBN4061824317
2005年5月7日初版
【ストーリー】
加部谷、海月、山吹(+萌絵、犀川、国枝など)がメインのGシリーズ第2弾。
関連性のない転落死者が相次ぐ。いずれも状況から飛び降り自殺との判断が妥当であるが、問題は体の一部に口紅で記された謎めいた「θ」の文字が共通すること。θとは一体何を意味しているのか。萌絵の友人の研修医・反町が警察の依頼で口紅の成分の分析に関わったところから物語は広く展開する。
【感想】
前作のφから登場人物がかなり興味深かったのですが、さらにパワーアップしていて面白かったです♪他のどのシリーズよりもエンディングがぼやけている感じがして、それもまたミステリアスでいいです。
海月くん面白すぎなんですが!!カッコイイ〜〜vすっかり海月ファンです。この口数の少なさでこの存在感・・・・(;´Д`)スバラスィ …ハァハァ(笑)なにげに犀川先生と大人びた萌絵の現在の関係も気になるのです〜☆ストーリーもかなり興味をひかれてグイグイ読み進められました。
ケーキだけ食べて最後にピシッとカツを入れるくらいの役割で登場する国枝先生とか、それぞれのキャラが「これをさせたいがため」登場させるというのでなく、自然に出てきて関わってきてさっさと彼らの仕事に戻っていく、という日常的な回転を感じさせるのがナチュラルで面白い持ち味だと思います〜。次作以降も楽しみにしています♪
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2作目で違和感が何なのかやっと分かった。これ、今までのシリーズよりも会話が多いんだね。今までのシリーズにはまってると、構成に慣れるまで時間がかかりそう。
シリーズは2作目からが本番。期待してます。
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いつの間に犀川センセは萌絵の尻に敷かれるようになったのか。時の流れを感じさせる?気になる一点をのぞけばすばらしい仕上がり。
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Gシリーズ2作目。1作目は森さんにしてはいまいちじゃないかな?と思っていただけに心配でしてましたがおもしろかったです。犀川先生もでてくるしね。萌絵がだいぶ大人になってるのでいいですね、嫌味さがだいぶ取れてきました。犀川先生の代わりを海月君、クラゲ君がやってますね。犀川先生に非常に似た思考なので萌絵が気にしてます。なんだかこの人たちってこんなにも直感的な探偵さんだっけ?と思いました。
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飛び降り自殺とされた男性死体の額に描かれた「θ」。半月後、手の平に同じマークのある女性死体が。さらにその後発見された複数の転落死体にも「θ」の刻印が! 「θ」の意味するものは? 森ミステリィ、Gシリーズ第2弾。
【感想】
http://blog.livedoor.jp/nahomaru/archives/50031084.html
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犀川先生出てるー!前より出ててちょっと嬉しいよ!懐かしいメンバーがいっぱい☆これからVシリーズともどのように絡んでいくのか楽しみな所。
しっかし、前に比べて読むの辛かった・・・。仮説ばっかり並べられて、疲れる。そして、加部谷のテンションにやられる。彼女がいないとたしかに話は進まないんだけど、つ・・辛い・・・。
山吹のイメージが前とちょっと変わりました。海月に引きづられてる気がする。
とりあえず、ラブちゃんは髪長いと思っていた私。
読了日:05.9.14
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Gシリーズ第2弾。面白さは、はっきり言って普通です。しかし、過去の2シリーズとの繋がりが窺えて森ファンとしてはそれだけで満足しました。
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まだまだ主人公が誰なのかわからないっす(苦笑)
萌絵ちゃんが出るだけで嬉しいんだけどさ、それとこれとは別というか(苦笑)
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おもいっきり四季さんの領域ですね。
犯人はわからなかったのですが、トリックは大体わかりました(笑)
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もう、犀川と萌絵の屋上騒ぎだけで★5個あげたい。(あげないけど)再登場ありがとう。踊らされているとわかっていても、踊りたい。
主要メンバーが犀川と萌絵くらい魅力的になってくれることを望みます。このシリーズは今まで以上に、何冊も連なってひとつの話が見えてくるタイプのようなので、ストーリへの評価はまだしません。
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Gシリーズは解決編がないんじゃないだろうか。脇役として事件があって、やはり脇役として解決編がある。主役はその事件や解決編を取り巻くちょっと変わった日々なんだろうと思う。