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紙の本
ここに、新たな暗黒神話が誕生!
2005/05/12 14:09
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投稿者:カルバドス - この投稿者のレビュー一覧を見る
友成純一といえば、スプラッターホラーで人気の作家だ。今回の話はどれほどスゴイのだろう、と不謹慎にもワクワクしながら期待してページを開いたのだが……良い意味で期待を裏切られてしまった。
本書は非常におとなしい。肉片が飛び散り血飛沫で真っ赤に染まるようなシーンは、ほとんど見当たらない。どちらかといえば淡々と物語は進んでいく。ここで「なーんだ、つまらなそう」などと投げ出してはいけない。この本はあくまで序章に過ぎないのだから。
書名からは想像しにくいが、本書はあの暗黒神話体系『クトゥルフ(もしくはクトゥルー)』に連なるモノである。途中で顔を出す呪文のような声を目にすれば、ファンなら一目瞭然だ。異世界の異形の神々が現代社会に姿を現した時、人々に希望は残されているのか。主人公達の今後がとても気になってしまう。
巻末の解説で漫画家の永井豪が言うには、作者の友成純一はアル中経験者とのこと。言われてみれば、作中の幻覚や幻聴の表現が生々しい。ナルホドと納得できたと同時に、容易く精神崩壊が可能なアルコール依存症を恐ろしいと思った。作者は運良く立ち直っているものの、こうしている今も苦しんでいる人は多くいることだろう。その事実もまた恐ろしい。
あとがきが無いのでハッキリしているわけではないが、おそらくは続編が書かれるだろう。本書で一つの物語とするにはあまりにも中途半端な最後だし、お得意のスプラッターシーンが無いまま終わるなんて考えられないし。ああ、はやく続きを読ませてくれ〜。
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