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何となくファンタジーが読みたいなーと思っていた時に本屋さんで見かけたのです。表紙絵は羽住都女史。彼女の絵が好きなので手に取った、というところが大きいです。(正直)
お話の前半の舞台はオーストラリア。10年生(高校1年生くらいみたい)のケイト嬢は魔女の祖母を持つ、黒い髪に黒い目のきれいな子。不思議な力を持っている魔女見習いなのだけれど、その為に親友のハナ以外には相手にされない、周囲からはじかれたスクールライフを送っている。そこにある日、凄まじい力を持っている……けれどそれに全く気付いていない、ジャロードというちょっと格好良い男子生徒が転校してきて……。(茉雪による超あらすじ)
……このジャロード君がホントすごい力の持ち主なんだけど、色々事情もあって、何が起きても頑なに自分の力を認めようとしないのです。それでケイト嬢は何とかしようと頑張るんだけど、なかなか上手く行かない。それどころか「頭がおかしい」なんて思われたりして。頑張るんだけど理解されない様を見てると、ホント応援して上げたくなるのですよ。可愛いんだー!
お話の半ばで大事件が起こって大問題が浮上し、ジャロード君は力を自覚しないまま後編に突入。そこである事情から、ケイト嬢と中世のイングランドにタイムトラベルしてしまうんです。ここから先の中世生活が結構リアルで面白い。二人が夫婦の振りをする羽目になったり、ケイト嬢が魔術師に見初められて誘拐されたり……呪いあり、決闘あり、もちろん恋愛あり。ヤングアダルト向けを名乗るだけあって、ドキドキ要素がてんこ盛りの詰め込まれまくりであります。恋模様なんかなかなかもどかしいんだ。自覚後は痛ましいし……ひたすら「頑張れ!頑張れー!」って気持ちになる。なんとも言えず二人が可愛らしくて、私の年だと(笑)最早、見守る目線です。
「人と相容れない」ところを持つケイト嬢は飄々としてるんだけど、ホントは傷付いてもいて。生まれが……というか育ちが多少厄介で、唯一の『同じ様な存在』のジャロード君にはちっとも理解されなくて……。ほら、見守りたくなるでしょう!?(落ち着け)
ファンタジー好き中高生にはぜひともオススメしたい感じであります。もちろん、ファンタジー好きの大学生にも成人にもオススメです。
あー、面白かった!
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児童書よりは、ヤングアダルト文庫の海外版って感じでした。
お話おもしろかったけど展開がはやいのが減点ポイントかなぁ。
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肝心のファンタジーは後半の分量が少ないのが難点ですが、ヘタレだけど手は早い美少年と、ツn…じゃなくて強気な不思議美少女、という、ツボ狙いの組み合わせに免じて星5つです。羽住都さんのイラストも美!
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中学の時は、YAの海外の本はまだアメリカのものしか読んだことがなく、
オーストラリアが舞台ってところが新鮮だった。
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中学生のころに司書の先生に勧められて読んだ本。
魔法が好きな私の心をわしづかみにした。
二人の甘酸っぱい恋模様と、先の見えない冒険がまさに私の大好きな「恋愛冒険ファンタジー」だ。
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図書館でタイトルに惹かれて借りました。
でも表紙を見たらタイトルからイメージするのとはだいぶ違う。
高校生くらいの男の子と女の子が手をつないでいる絵。
うーん、どんな話だろう、と思いながら読み始めました。
魔法の力を持つケイトは、クラスメイトや町の人から好奇の目
で見られ、何かにつけ疎外感を感じながら過ごしていた。
そんなある日、ジャロードという少年が転校してくる。彼もまた
不思議な力を持っているが、本人は全く気づいていないし、
ケイトが力のことを伝えても、認めようともしない。
そのせいもあって、お互い気になりながらも、ギクシャクして
しまう二人。でもある日、ジャロードの家族に恐ろしい呪いが
かけられていることが分かる。次々に家族に降りかかる災難。
それをきっかけに、ジャロードは魔法を少しずつ信じ始めて、
二人は呪いをとくために、初めに呪いがかけられたらしい、
中世イングランドへと時空を越えて旅立っていく。
二人は無事に呪いをとき、現在に帰ってこられるのか?
惹かれあう二人の気持ちは…?
ファンタジーの中でも、ちょっと変わった「魔法」ものでした。
その魔法の部分も面白かったけれど、二人の高校生の揺れる
恋心の描写も面白かった。ケイトの視点、ジャロードの視点、
二つが交互に書かれていて、なんだか二人の心の中をのぞいて
いるみたいな感じで読みました。
中学生~高校生くらいが読んだら、すごく入り込めるんじゃないかな。
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オーストラリアの高校生が中世イングランドにタイムトラベルするファンタジーです。そういえば、オーストラリアの高校生も制服があるんですよね。
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YAファンタジー・ロマンスノベル。出会ったときはお互いいやな印象で、でもなんだか気になって、それでも状況がふたりを何度も引き合わせ……というロマンス小説の定型をきちんとふまえてます。
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比較的典型的なモチーフを使った物語であるとは思うが、作者のバランス感覚が素晴らしい。
前半と後半、二部に分かれているが、その過程で受ける主人公二人、特にジュリアンの成長がよく感じられる。
成長物語は不自然に感じたり、物語の終わったその後の世界に少々不安を覚えるのはよくあることだが、この本はその辺りの成長、変化といった事柄をとても自然に成し遂げていた。