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近代ヨーロッパ調「王子と乞食」。
幼く、大臣や有力貴族の傀儡となっている少年王アルフォンスはある秘密のせいで、政治に興味が持てない。
重圧を持て余しているアルフォンスは侍従のセリー公爵に当り散らしたり、職務をサボってばかり。
そんなときに下町で見つけた瓜二つの少年と、生活を入れ替えることを思いつく。
わがままで、子供な主人公が少しずつ変わっていく成長物語です。
さらに王宮に渦巻く陰謀や、貴族社会の腐敗から来る革命の兆しなどが重なり、盛りだくさんな内容です。
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待ってました復刻版!これがなきゃ『わが王に告ぐ』がちゃんと楽しめなかったので;挿絵担当が変わらなくて嬉しかったです。
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パルメニア物語の第一弾!
王と入れ替わったキースの黒さが素敵。
続巻で『永遠は我が王のために』があります。
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「プリンセスハーツ」を読んでて、ずっと気になってたんですが、やっと読めました。「プリンセスハーツ」の時代からは300年くらいあとのお話です。
性を持たないヘスペリアンであるパニメニアの王、アルフォンスは王であることに飽きてて、市街にいた自分と全く同じ顔を持つ少年キースと入れ替わり、そのうちキースに王の座を乗っ取られてしまいます。
このキースに王の座を奪われるまでのアルフォンスが、ほんと子供のわがままというか、かなりのかんしゃく持ちのダメ王で、全然同情の余地なしって感じで、キースの方が王に向いているんじゃないかって思いました。
でも、キースに殺されそうになったところをレジスタンスのメンバーだったビクターに拾われてからは、目覚めたっていうか、下々の者のいたみが分かるようになったっていうか、ちょっと応援したくなってきました。
さて、レジスタンスのリーダーに祭り上げられたアルフォンスと偽の王であるキースが、今後どう対決するのか楽しみです。
最後のところに「プリンセスハーツ」のジルについて書かれたページがあるんですけど、このときからもう「プリンセスハーツ」の素材はあったんだなって思うと、感慨深いです。
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2011年6月9日読了
ビーンズ文庫で『わが王に告ぐ』を流し読み(本当にぺらぺらと)した際に、この話には前日譚があるらしいとわかってはいたんだけど、中々読む機会がなかったので、これを機に3冊ちゃんと読み切ってやろうと手を出してみた。
両性ないしは無性であるキャラがいるのは非常に卑怯な気がするんだよねーと言いつつ嫌いではなかったりする(笑)相手に想いを寄せて葛藤する姿は素敵じゃないか。
この巻はとてつもなく気になるところで終わるので、即座に次が読みたくなるのが困りもの。
前半であるこの巻は、アルフォンスの成長物語にも見えて良かったと思う。