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あふれた愛 みんなのレビュー

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みんなのレビュー90件

みんなの評価3.7

評価内訳

90 件中 1 件~ 15 件を表示

紙の本

愛って何だろう。

2009/08/17 10:46

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:ひろし - この投稿者のレビュー一覧を見る

人間誰しも、愛って一体なんだろう・・・なんて考えた事はあるはず。若い頃は愛というのは恋の上にある物なんて考えがちだけれども、恋はどこまで行っても恋であって、愛というのはまた似て非なるものだという事は、多少歳を取れば分かる事。しかしそれでは愛ってどんな感情だろう、というとこれは結構表現が難しい。私的には「親が子供に感じる可愛さ」というのが一番近いと思っていた。単純に可愛いというのではなくて、なんというか命がけで可愛いと感じるような感情。他人の子供に感じるそれとは明らかに違う感情。それが一番分かり易い愛だと思っていたのだけれど。本作品の短編四作で描かれた感情も、確かに愛なんだなと感じる。そして愛は時に歪んだり曲がったりもして、闇に閉ざされたりもするんだなと。そういう少しダークでどろどろとした感情を描かせたら、やはり天童さんはピカ一である。
改めて思い返してみると、天童さんの描く作品はどれも通底したテーマとして愛があるように思う。もちろん表立ったテーマはそれぞれにあるのだけれど、深いところに流れるものはみな愛情なんじゃないかなと思う。それも清く美しいだけの愛じゃない、というか、ひどく歪んだありえない愛。だけにものすごくヒューマンで、胸に来てしまう。本作品も、そんな珠玉の四編である。
激しい恋は、時に相手を傷つけたりもする。でも激しい愛も、時に相手が見えなくなって歪んでいく。それは果たして愛というのかどうか・・・そんな事を考えさせられる作品。ぜひ自分の持てる愛を思い返しながら、読んでもらいたい一作です。

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紙の本

深い

2015/08/13 12:06

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:よしこ - この投稿者のレビュー一覧を見る

天童荒太+愛=深い。
自分のことしか考えていない人がほとんどなのに、遠く見知らぬ人のことにも思いをはせる作者の姿が、この作品の中にもありました。

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紙の本

心の病にある人々を作品化する行為

2009/11/03 16:23

2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:浸透圧 - この投稿者のレビュー一覧を見る

作品所感。

『とりあえず、愛』   
想定内の展開で迫るものがあまりない。
典型的な男の言動と、これまた典型的な女の言動。
ステロタイプと言われてもしかたない人物も、よく書き込まれているため
リアリティをもっていそうにみえる。それでも、普通そんな言動にでるか
と強引に感じる箇所もあり、作家の手を感じる一瞬だ。
読者としては、なるべくその「手」を感じさせないでほしい。
そうそう、これって作りものだったんだ、と思い出してしまうので。

『うつろな恋人』
想定外の展開で読ませる。しかし、智子の部屋での強引な展開は疑問。
彰二がついに我を忘れるシーンとして提示したのだろうが、
それまでに思慮深いタイプとして書かれた彼なら、あそこまでしない。
思慮深い人間のタガがはずれる必然性も書けていない。
彰二は智子に「(自分が)特別な場所にいるのかい」と訊けるほど
愛されていない。それを最初から充分すぎるほど彰二は痛感しているのに、
あの展開は唐突だ。愛されているかもしれないという予感があって初めて、
あの行為と智子の返事が成立するのだ。
まるでストーカーに一方的に押し入られ暴行されたふうにしか捉えられない。
彰二がどう理由づけし性行為に至ろうと、あまりに稚拙なやり方だ。
稚拙な行動を起す底の浅さが彰二のありようとして書けていれば納得いくが、
そのようにも書かれていない。展開だけが浮いている。
別の書きようがあるはず。この展開は惜しくも作品の質を落としている。

『やすらぎの香り』
心を病む人の話はここにきて食傷気味になる。極めつけがこの作品。
主人公もその相手も心を病んでいるという設定。
いちいち自分を見下げて小さくなっているその種の人々を利用して、
なにやら共感を呼びそうな作品を世に出す作者のやり口が好きになれない。
こうして毎作、心を病む人々が右往左往する様をこれでもかと書いてみせて、
何が面白い。
こういうのを読み、感動した、励まされた、これは自分のことだ、わかる、
と感想を抱く者がいたとして、そういった人々の足元をみた作品にみえる。
主人公たちの背景に、これみよがしな環境をもってくるのも辟易する。
弱者がさらに弱り果てる話をさも大袈裟に提示されて、腹立たしくさえある。
もっと普通のありきたりの、自分を普通と信じて疑わない鈍感な一般人を
主人公にして、感動させてみろよと言いたくなる。

『喪われゆく君に』
この短編内では筆力が一番安定している作品に感じるが、どうだろう。
極普通の人の物語だったせいか、素直に心に響く。
そしてこれが4作で一番最近に近い。
先の3作はまだ未熟さのなかにあったということか。
不器用な作家なのかもしれない。

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紙の本

愛とは…

2020/04/30 21:09

0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:あおたいがー - この投稿者のレビュー一覧を見る

正直わたしは好きではない。
四編中二編はひたすら主人公の男に苛々するし、他の二編もなんか嫌な感じがした。
とくに『とりあえず愛』の主人公は本当に苛々するし、嫌い。
実際自分が鬱になったことがあるから、余計にそれをささえず、またそんなつもりもなく、ただ自分の身勝手だけでやりすごしていて、いざ捨てられそうになったらその理由もわからないとか、くずだな、と。
ここまで苛々させる人間をかけるのはすごいと思った。

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2005/06/12 15:09

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2005/06/23 14:25

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2005/08/23 20:21

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2005/09/19 09:29

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2005/09/28 14:00

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2006/01/22 00:34

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2007/05/07 21:53

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2006/06/11 11:58

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2006/07/22 00:48

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2006/08/14 15:47

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2006/09/02 01:03

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