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人間を避け、陸地を離れ、海底に生きる男、ネモ艦長。物語はこの謎の男をめぐって、潜水艦ノーチラス号の中で緊張した人間ドラマを展開していく。太平洋、インド洋、大西洋、さらに南極へと、人類がこれまで見たことのない驚異と神秘にみちた海底世界に、読者は主人公のアロナックスと共に導かれる
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ストーリー :☆☆☆☆
世界観 :☆☆☆☆
ビジュアル :☆☆☆
キャラクター:☆☆☆☆
読みやすさ :☆☆☆
オススメ度 :機会があればぜひ読んでみるべし!
「全知全能の神よ!
もうたくさんです!もうたくさんです!」
長い海底探索の旅が終わりました。
いやぁ、なんというか、ジーンとします。
上巻は最初クレッシェンド、
中盤からは河が流れるように話が進みますが、
下巻は大きな津波がいっぱいです。
巨大な真珠の輝きと
海底に眠る無数の船、莫大な財宝。
古代都市アトランティス。
誰も到達したことのない深海。
大陸の底の大穴を抜けてめざすは南極点。
圧死か窒息死かふたつにひとつ、
閉ざされた氷山からの脱出。
オオダコとの大乱闘、
沈んだ軍艦を見つめるネモ船長…。
そして海面に現れた一隻の軍艦に突如として表面化した
ネモ船長の激しい怒りと憎しみ。
読者と漂流者3人に隠されていたのは、
鬼のように荒々しいネモ船長の感情と姿でした。
冷徹な殺戮マシンと化したノーチラス号と、
それを操るネモ船長を見て
アロナックス教授はノーチラス号を降りる決意をします。
あるときは落ち着いた天才学者、
またあるときは勇猛果敢な冒険家。
ノーチラス号を攻撃した乗組員を助けて衣食住を世話し、
かけがえのない仲間とは愛情と絆で結ばれ、
貧しく弱い人々には惜しみない同情と支援を。
しかし陸地にはけして近づかず…
そんな不思議な男が胸の内に、
そしてノーチラス号の中に抱えていたのは、
家族、祖国などの愛しくかけがえのないもの(本作では詳しく記述されていない)を理不尽に奪ったものたちへの、
凄まじい憎しみ、怒りの感情だったわけです。
…とまあ、サクッと書いてしまうと
「よくある話じゃないか」という感じなんですが
話の9割はチラ見、最後の1割でどかーん!と見せられると
うおおぉ!なんとぉぉ!あぁぁ!ネモ船長~!!
(ざっぱーん/波に押し流され)という感じで、大変感動します。
ネモ船長の前と後のギャップ、人間臭さ、
本当によく書かれてます。キュン。
最後のセリフとオルガンの音色が、彼の孤独と苦悩、
悲しみとともにガツンと、こう、来ますね。感じ入ります。
「これはまったく事実ありのままである。
ひとつの書きもらしもないし、
またどんな細かい部分の誇張もしていない。」
と、ラストでアロナックス教授は語ります。
この本のすごいところは、「本当に海底旅行をしている」気持ちにさせられるところです。
読者はアロナックス教授らとネモ船長、
そしてノーチラス号と共に海底二万マイルを冒険し、そこで体験したことは、夢物語ではなく、まぎれもない事実なんだと、この一言で分かります。
もしまだ読んでない方、そして読んだけどもう一回、みたいな機会がありましたら
そのときはネ���船長によろしくお伝えください。
忙しいけど私は元気です。次は神秘の島で会いましょう。
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特にドキドキしたのは、氷山からの脱出と大ダコとの格闘。
氷壁を掘る場面でF先生のSF短編「宇宙船製造法」を思い出した。
「神秘の島」にネモ船長が登場するらしい。読まねば!
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すごく壮大なお話。映像化不可能と言われた訳がよくわかる。
最終的にネモ艦長が何に対してあんなに憤っていたのかが明らかにされなかったのが若干モヤモヤ。
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クラーケン(タコ怪獣)っていう今では空想の生き物だけど、専門的なこういういう環境だったら居るという説明が凄い。
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潜水艦の中から緊張したドラマを展開してゆく、太平洋、インド洋、大西洋更に南極海へと読者は神秘的に究極な未知への海底世界と導いてゆくジュール・ヴェルヌの名作
タイムライン
http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698
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TVも携帯もパソコンもない時代。
文字だけで海の神秘や、脅威をしれます。
ネモ船長の鬱屈、絶望の断片。
教授の知的好奇心。
コンセイユの教授への忠誠。
ネッドの荒々しさ。