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紙の本

「なんということもない」ものから広がる世界の気配

2007/05/29 16:15

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 エコロジー関係の雑誌に連載された文章だそうである。虫が好きな人は「そうそう!」と思う話、関心の無い人には「そんなこと、どうでもいいじゃないか。」と大して面白くもない、そんな「なんということもない」虫の話である。1999-2002の連載文をまとめたものなので、「愛知万博予定地」など少し古くなった時事的な話題もある。が、昆虫を相手にしている時の著者ののびのびとした心の動きが素直に出ている文章もあり、「ひとって、こんな風にいろんな考えをまとめあげていくのだな」と思えるものもある。まあ、気楽に読み流せる一冊である。その割には、と考えると値段が少々高いかもしれない。
 大学で長く研究をして疑問も生じたけれど、と著者は書いている。しかし「研究というのは、そうした疑問を解くことではなかった。研究は具体的だが、疑問は抽象的だったからである。」。どんな疑問も思考も「具体的」なところから始まるのだろうけれど、「仕事」という制約の中ではそこからはみ出した抽象的なものを育てることは難しい。著者は、そんなはみ出した部分を「虫」という他人には「なんということもない」世界につないで広げていったのではないだろうか。そんな著者の長年の心の動きが垣間見える。意味はわからないがなにか気になる世界をむやみに切り捨てないことも大事なのかもしれない。

 表紙、裏表紙のゾウムシがなかなか気になってしかたがない。この立体は模型か?グラフィックスか?影も映っていて良くできている。機関車とかフィギュアとか、「何分の一」の模型は多いけれど、「何十倍」の模型もいいかも、などとつくづく眺めてしまった。ひっくり返し、ためつすがめつ見れば、どうでもいいことからいろいろとまた世界が広がりそうな気配がする。

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