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沖縄文庫ほむぺhttp://okinawabunko.hp.infoseek.co.jp/の説明は以下のとおり。これがこの本の帯にも書いてある。
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「人類館事件」とは
今から約100年前、大阪で開催された第五回内国勧業博覧会に、「学術人類館」なるパビリオンが出現した。館内では、「未開人」として「琉球人」「北海道のアイヌ」「台湾の生蕃」「朝鮮人」など生身の人間が「陳列」され、鞭を手にした説明人が「こやつは…」という侮蔑的な調子で解説したという。しかし、「琉球人」の「陳列」は、「我を生蕃アイヌ視したるものなり」という沖縄側からの批判で中止になったが…
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この、「生蕃アイヌ視」には心底ぞっとした。被差別を憤り、差別者になるんだ。この事件については本当にうすうす、若い頃学生時代に、形質人類学史の中で、ちらりと、話を聞いたが、それを具体的に書いてあるような本などなかったのだ。
これを沖縄の人が取り組み、関係してくる様々な立場のひとと(展示した側の日本人も含む)共同で作り上げたのが、この本や同名の演劇だ。戯曲集に載っている。たとえば以下の3冊。
1. 沖縄文学選 日本文学のエッジからの問い
岡本恵徳, 高橋敏夫編 勉誠出版 2003.5
【和光】918.6//42
2. 沖縄文学全集 第11巻 戯曲
国書刊行会 1994.3
【和光】918.6//41-11
3. 現代日本戯曲大系 第10巻 1975−1977
三一書房編集部編 三一書房 1997.9
【和光】912.608//1-10