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江戸の寺子屋の教育の基本は、ただひとつ「禮」(レイ)でした。
禮を尽くす人になれと教え育てたのです。禮とは豊かさを示すと書きます。
豊かさとは心の豊かさで、自分自身の心が満ち足りていなければ、他者を敬ったり、赦したりできないということです。
上方の粋(スイ)に江戸の粋(イキ)粋は息に置き換えられて、息は吸うだけでなくはいた時に息になる。
だから、江戸の美学は削ぎ落として削ぎ落として何も無くなったところにちょっと付け足す。
私の研究テーマでもある生活空間は家は寝るだけ、誰かと喋りたかったら湯屋や髪結所へ行く。
宵越しの金は持たず、手元に残る物には金を使わず、花火や遊びの消えていく物に贅を尽くす。
火事が多く一瞬の間に持っていたものが直ぐに灰になってしまうそんな世の中でも逞しく生きる。
そんな江戸の人達の力強さ、私たちはそんな生活をしていたはずなのに、一体いつからこんなにもひ弱な存在になってしまったんでしょう。
杉浦さんの本で「江戸に帰ろう」と言う風に書いてあった物があったと記憶してるんですが、
皆で江戸に帰りましょう、人間の根本の強さや美しさを取り戻そうよ!と言いたくなります。
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冒頭の、「江戸案内図/江戸の町」を見ると、あぁ私が見ているのは、この景色の成れの果てなんだなぁ、と感じます。ここに書かれているような「江戸さんぽ」は、今ではもう不可能かもしれません。でも、心の中にこれがあるとないとでは、見える景色も感懐も、全く違います、それだけは保証します。
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前編、江戸の生活や文化も良かったけど、
興味深かったのは後編の、ファッション、恋愛。
とても自由でお洒落で、みんな楽しんでいたんだと思う。
「銀魂」44巻 傾城逆転 「ぬらりひょんの孫」21巻 怪談・青行燈
と並行読み。偶然だけど、いろいろ通じるところが多い気がした。
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すらすらと読みやすくて内容も難しくなく、江戸の庶民のくらしがイメージできて面白かった。食べ物やファッションなど、ぼんやり興味あることを程よくピックアップしてくれててとても良かったです。
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江戸時代解説書。江戸っ子の暮らしや文化を知ることで、普段読んでいる時代物の小説の世界も、より色鮮やかになってくるみたい。
探梅って初めて知った。夜に出かけて匂いを楽しみ、新しい着物に匂いを含ませるって粋だねぇ。
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○「一年を二十日で暮らすいい男」、今は九十日ですがw、稀勢の里頑張れ!○江戸では火消しや鳶職などの職人と同様、花火師も随分モテたそうですw○京の五色(錦)、大坂の三彩、江戸の黒。江戸の粋人が黒を着るときは、下着から上着まで黒で揃え、素材を変えて楽しんだとか。「粋」ですね(^-^)〇残るものを買うときは三度考え、呑み食い、歌舞伎や相撲、芝居、旅行など娯楽に関する「消えもの」にはお金を惜しまなかったとか。「粋」ですね(^-^) 「お江戸風流さんぽ道」、再読しました。