紙の本
何かに打ち込んでいる人は、楽しい
2008/12/19 21:28
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:mayumi - この投稿者のレビュー一覧を見る
東京大学の脳科学者・池谷裕二に、糸井重里がぶつける脳の不思議。
素朴な疑問から、最新の脳科学まで、多岐にわたり、しかもわかりやすく解説してくれている対談集。
対談集って、意外としんどかったりする。
ま、それだけ会話というのは、無駄な部分が多いってことなのだろう。けれど、これはその肩ならし的な言葉のキャッチボールな部分でさえ、刺激に満ちている。
その上、要所要所で入る図が、上手く脱力させてくれている。
なので、難しい話をしてるわりに「身近」なのだ。
この感覚が、この本の魅力だと思う。
そして、それは池谷裕二氏の脳への愛情が、表現しているのだと感じる。
そうなのだ。実は、池谷裕二氏と糸井重里氏という、自分の仕事が大好きな人が、人生を全てを肯定している、そういう空気を愛でる一冊だといえると思う。嬉々として何かに打ち込んでいる人を見るのは、なんだか嬉しい。
にしても、糸井重里氏の頭の回転のよさは周知であるけど、それゆえに質問が思わぬ方向にとんでいって、ついていけない部分があるのが…。それが糸井氏らしいといえばそうなので、致し方ないかもしれないが、脳の本という見地で言えば、残念、かな。
紙の本
期待を裏切らない面白さ
2015/12/27 17:07
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投稿者:みはね - この投稿者のレビュー一覧を見る
池谷先生の本が好きな方はこれも楽しめるかと
紙の本
糸井重里の質問が絶妙
2012/11/15 09:01
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投稿者:ほんやら - この投稿者のレビュー一覧を見る
2人の対談が面白すぎて、脳に関する知識が素人にもグングン入ってきた。疲れるのは脳ではなく目であるという話、30歳を超えるほど複数の事柄の関連性をつなげて別の解を導く力がべき乗に増えていく話など、実践で使えそうな話題も満載です。
紙の本
脳のことを理解しようとしているのも私たちの脳であるから、どこまで理解できるのでしょうか
2005/12/07 18:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:みなとかずあき - この投稿者のレビュー一覧を見る
脳科学の専門家ではありませんが、まったく素人というわけでもない身からすると、今更ということもなくはない話でした。しかし、池谷さんの研究テーマというか目指しているところは非常に興味深く、また好奇心をそそられるものでした。やはり、海馬と扁桃体ですよ。
糸井重里の目の付け所も悪くはないのですが、何事につけ人間社会の関係性や人の行動様式に話を持っていくのにはついていけないところがありました。人間の行動を脳の働きで説明しようとするのは間違いではないとは思いますが、脳の働きから実際に私たちの目に見える行動の間には、もう少し複雑なものが絡んでいるように思います。脳のことを知りたければ、脳そのもので理解するように努めるのもまた大切なことだと思いますが、いかがなもんでしょう。
紙の本
すいすい読めた
2016/07/24 09:23
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投稿者:しゅうろう - この投稿者のレビュー一覧を見る
池谷氏の本は分かりやすい。脳の活動について勉強になる。糸井氏との対談で、楽しく分かりやすく話が進んだ。
また、「すべての疲労は脳が原因 梶本修身」と異なり、脳は元気で疲れないとある。脳の疲れの定義が違うのだろう。
紙の本
手軽に読めて、ちょっと明日に希望が持てます・・・年をとっても賢くなれる
2005/08/26 23:50
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投稿者:ゴン狐 - この投稿者のレビュー一覧を見る
「海馬」という脳の一部の名前としてはあまり馴染みのない、でも妙に愛嬌のある響きは、この本の題名としてはぴったり。海馬についての働き・活用方法については、目から鱗の新鮮なものからどこかで聞いたことがあるなあというものまで色々ありますが、あまり難しく考えないで、軽い読み物として時間が空いたときにお手軽に読むのに適しています。近頃物忘れが激しく、日々脳細胞は壊れていくばかりと落ち込んでいる身には、嬉しいものがあります。
対談形式で、学問的に突っ込んでいるわけではないので、すいすい飽きずに読み進められます。専門的な言葉を使わず解り易い表現で脳の働きを説明していく池谷さんと、日常や仕事の接点から池谷さんの話を自分の言葉で納得させていく糸井さんの、二人の会話の面白さがポイント。文庫化に際して、単行本が出てからの二人の生活の変化などが追加対談として収録されていて、これを読んだらいいことあるかもと思わせてくれてお得な気分です。
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海馬、という記憶の製造工場をタイトルに冠した本ですがその内容は脳全般に渡っています。
「頭がいいとはどういうことか」ということについて語られた本であるとも言えます。
とてもおもしろい本です。
(05/07/02購入)
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『海馬』(朝日出版社)という本を読む。東京大学薬学部助手31歳(当時) 脳の『海馬』を研究している学者さん、池谷裕二さんと、言わずと知れた糸井さん53歳(当時)の対談の本だ。『海馬』という聞き慣れない言葉、以前糸井さんのHP(ほぼ日刊イトイ新聞)に盛んにでていて見かけたこともあったが、特に関心も持たず、今日まできてしまったけど、あたしの手元にもこの本はやってきた。『海馬』とは、脳の大切な一部分のことをいう。この本には、脳についてのちょっと為になること、驚くことなどが書いてある。糸井さんは、人に話を聞くのがうまい。偉ぶって聞かないところも好感もてる。きっと自分はそうあるべきなんだ。。って心してるんだろうな。賢い人だから。面白い話がいくつもあるけれど、あたしが、やっぱりな!と思ったのは、『脳と旅』の関係。旅をしていると、脳が活性化してくるのがよくわかる。新しい局面に沢山出会うことによって、判断力が増してくるらしい。旅は、頭をよくするんだってよ。それから、『睡眠の話』。人間が寝ている間にその日脳が憶えた事を整理してくれてるんだって。脳って働きものなのね。だから寝なきゃいけないんだよ。そんなこんなの話が興味深く書いてある。糸井さんに対してもっているあたしの印象は 〜生きていくことに、意識的に努力して、慣れないようにしている人〜だな。だから、なんとなくいつも新しい人に感じる。ちょっとおたく気味なのはたまにきずだけどね。暗くならないようにならないようにと気をつけてる感じがわかるね。。頑張ってる人だ〜。
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これは面白い。
まず、脳の中身、機能の話でふーんとなる。
それに意外な脳に関する思い込みや、脳の能力に関することを科学的な裏づけで説明してくれる池谷さんと、それに独自の視点でtalking pointを作っていく糸井さんの対話が面白い。
対話集ってとこがいいっす。
糸井さん他の分野の人とも対話集作って発売してほしいなぁ…
誰にも当たり前に身近な脳に関することが、わかりやすく興味深い視点で語られてて良かったです。
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脳にある「海馬」が主役。歳とともに脳が衰えていく…物忘れがひどくなる…老化のせい?と思ってるけど、脳の専門家はそれらは間違っていると断言する。「30歳を過ぎてから頭は爆発的によくなる」だなんて言われたら勇気が出てくるなー。
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糸井重里さんと、脳科学者さんが好き勝手に語っている………。
この人達は例え話が巧いなぁ。
感化される文言多数。
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脳の扱い方がわかる本。
脳に支配される一方で、脳を意識的に支配していく時代が来るんではないかと思わされました。
専門的な見地からは物足りない面もあるかもしれませんが、
糸井さんの客観的な、そして身近なネタふりが、本を面白くしています。
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脳みそについての、新鋭の研究者とイトイさんの対談。
『脳みそは疲れない』、ということと、
『やりはじめないと、やる気はでない』ことを、
この本で知れたことは大きいと思う。
これで、多少、明日からの行動が変わるかな?
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「頭をよくすることは、よく生きることにつながっているはずだ」
どーせ生きるなら楽しく生きたいものです。
勉強ができるとかではなく、頭を活性化させようという視点での脳の話。
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あたしのカンフル剤的な本です!!!
もう4、5回は読んでます。
著者は、「ほぼ日刊イトイ新聞」でお馴染みの糸井 重里さんと、東京大学大学院薬学系研究科で博士号を取得された池谷 裕二さん。
このお2人の対話形式で進められます。
もう、目から鱗!!!!の話題が盛りだくさん。
ちょっと落ち込んだり、マイナス思考に陥ったりしたときに読むと元気が出ます。
「こーゆー考え方もあるんやね」って感心してしまいます。
【海馬】とは大脳辺縁系に存在する記憶や学習を司る部位であります。
「脳はどんどん壊れていって、年を経ることに頭は悪くなっていく」
だから、「若いうちにいっぱい勉強しなさい!!」ってよく言われてました。
高校生のころに比べたらビックリするくらい記憶力がなくなってきた自分にも気づいてます。
でも、この本では「30歳を越えてからの方が、脳は活発になる」らしいYO!!ホホウ!!!
30歳を過ぎたら、それまでに【経験】した内容を、関連付けて駆使することがそれまでに比べて格段に早く、活発になるそうです。
そして「手を実際に動かしてみることで、自分の経験になる」!!
確かに、手を動かして書いてみることや、実際に発音してみると、ただ目で見て覚えるより確実に暗記できますよね。
それは、大脳全体と、手や舌の神経細胞とが密接にリンクしているからだそうです。
そこで興味深いのがホムンルクスの図。
体のそれぞれの部分を支配している「神経細胞の量」の割合を体の表面積で表した図なのです。つまり、手や舌に関係した神経細胞が非常に多いってこと。
指をたくさん使えば使うほど、指先の豊富な神経細胞と脳とが連動して、脳の神経細胞もたくさん働かせる結果になるそうです。
あとは、
自分の「嫌いな」人=自分が「こいつ頭悪いなあ〜」って思う人
が成り立つ!って話。
確かに!って思った!
周りが見えてて、空気を読んでその場を明るくしてくれる人や何かに夢中で頑張っている人、そんな人にはやっぱり好意がもてます。
反対に頭はいいけど(物知りだとか、成績がいいだとか)話が通じなかったり、空気が読めてない人がいると「頭わりい!!」って思うよね。
そしてコミュニケーションがうまく取れる人は頭の回転が速い!=頭いい〜て印象受けます。
……うんうんうんうん。
ここに書きたいことはいっぱいあるのに自分の文章の陳腐さと、うまくまとめられない頭の悪さに少々イライラしてます。(笑)
そして、あたしこの本を読んでから、糸井さんが好きになりました。
スゲーよこの人!!
本当に、頭がよろしいです。回転が速い!
脳研究の第一人者である池谷さんと対等に脳の話をしています。
ところどころにお二人のお互いに対する敬意、というか優しさが垣間見れて、何度読んでも、なんだか嬉しくなってしまう本であります。