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みんなのレビュー3件

みんなの評価4.4

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紙の本

とても気持ちのいい「変な」お話。

2005/07/20 22:11

5人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:うっちー - この投稿者のレビュー一覧を見る

なんとも不思議なお話。不思議といっても、ファンタジーやミステリーの「ふしぎ」ではない。「変」という意味での「不思議」。でも、それは、とても気持ちのいい「変」なのだ。
13歳の少女ラチェットは、母親のわがままのせいで、親戚の双子の老女の屋敷に預けられる。その屋敷ときたら、クマが出没するような森の中の一軒家である。この大きな屋敷に住む双子の老女、ペンペンとティリーは、村の人からは、変わり者と思われている。両親が亡くなった後、ずっと二人きりで暮らしてきたから。でも、実は、自分の人生の楽しみ方を知り、はっきりとした自分の考え方を持っている魅力的な二人なのである。
この二人がラチェットに語る自分たちの昔話が、不思議な味わいを持ち、おもしろい。悲惨な話が多いのだけれど、それが時を経て、ティリーたちによって熟成されたかのようにひとつの味のある物語になるのだ。悲しいことも、このように語られる時が来るのなら、人生というものは、なかなかにあなどれないと思う。
この3人の生活に、あるとき親に捨てられた少女ハーパーも加わって、4人の不思議な生活が始まる。
この4人には、大きな共通点がある。それは、親から捨てられたということ。老女たちの母親は、彼女たちが子どもの頃に衝撃的な自殺をし、ラチェットの母親は子どもを放置しているし、ハーパーにいたっては、生まれてすぐ捨てられ、養い親の叔母も自分の子どもが生まれるという理由で、彼女を孤児院に預けようとする。4人とも、心のどこかに、自分は置き去りにされたという痛みを持っている。その痛みをお互いに感じながら、どう生きていくのかという物語でもあるのだ。
豊かな森の中で、お互いの思いを、毎日の暮らしやできごとの中に重ねていくうちに、4人は、それぞれの価値観を見出していく。
「時や、場所や、心の動きなどの偶然が重なって、絶妙なバランスでひとつの人生を作りあげたかのよう」(267p)に。そんな人生のあり方を見せてくれるとてもすてきな物語だ。

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2008/07/23 15:38

投稿元:ブクログ

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2011/01/06 21:10

投稿元:ブクログ

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