サイト内検索

詳細検索

ヘルプ

セーフサーチについて

性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示を調整できる機能です。
ご利用当初は「セーフサーチ」が「ON」に設定されており、性的・暴力的に過激な表現が含まれる作品の表示が制限されています。
全ての作品を表示するためには「OFF」にしてご覧ください。
※セーフサーチを「OFF」にすると、アダルト認証ページで「はい」を選択した状態になります。
※セーフサーチを「OFF」から「ON」に戻すと、次ページの表示もしくはページ更新後に認証が入ります。

e-hon連携キャンペーン ~5/31

hontoレビュー

ほしい本の一覧を見る

自由は進化する みんなのレビュー

予約購入について
  • 「予約購入する」をクリックすると予約が完了します。
  • ご予約いただいた商品は発売日にダウンロード可能となります。
  • ご購入金額は、発売日にお客様のクレジットカードにご請求されます。
  • 商品の発売日は変更となる可能性がございますので、予めご了承ください。

みんなのレビュー8件

みんなの評価3.8

評価内訳

  • 星 5 (0件)
  • 星 4 (3件)
  • 星 3 (4件)
  • 星 2 (0件)
  • 星 1 (0件)
8 件中 1 件~ 8 件を表示

紙の本

進化論の科学読み物のようであるが、最終的には自己とは何か、倫理とは、につながっていく、哲学者が書いたあまり哲学書らしくない本。文体が評価を分けそう。

2007/07/22 12:07

3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:銀の皿 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 自由と進化?なんだかこのふたつ、関係なさそうな感じがするけど、ここに書かれているのは「自由は生物が進化して獲得したものなんだ」って考えなんだ。著者は一応哲学者なんだけど、考え方は社会生物学者、進化論者ってところ。まずは「物理的な法則にすべてが従っているとしたら、自由ってあるの?」っていう話から始めて(まあ、決定論世界というやつだね)、物理法則に従っている世界でも自由意志はやっぱり進化できる、だから責任も倫理もある。そして、自由は進化で獲得されたものなんだから、責任や倫理も進化で獲得されたもので、これからも進化していくんだよっていうんだ。すごーい。
・・・・
 「動こう!」と意識するよりも前に筋肉には電位が発生しているというリベットの実験(ベンジャミン・リベット「マインド・タイムー脳と意識の時間」に詳しく書かれている)や、「すべて決定された世界」としてのコンピュータシミュレーション世界など、あまり哲学者が真っ向からは取り上げてこなかった題材をたくさん取り入れている点では哲学書としてはかなり独特な切り口である。これまでの哲学の意見への論評が少ないが、「それを書くと否定的な結論になり、長くなるだけなのでここでは省いた」そうである。確かに8章、9章の「自己とはなにか」とか「自律性」、「道徳の発生」など、核心の話題に到達するまでだけでも本筋を見失いそうに長い。その辺の読みづらさについては翻訳者がちゃんと代弁してくれていて、親切な要約解説をつけてくれている。著者とは少し意見が違う部分についても書かれている解説なので、読者にも批判的に読む姿勢を喚起してくれる。親切ついでに、本書で引用される重要な文献のうち、邦訳で読めるようなものの一覧や、索引を用意してくれればよかったと思う。なにしろこんなに長く、話が見えづらい本なのだから。

 道徳の起源を進化から考えた本は、既にマット・リドレー「徳の起源」などがあるので、考え自体はそれほど新しいわけではない。それでも哲学が構築してきた「自己意識」や「自由意志」「理性」といったものを最近の科学的なデータと結びつけたらどうなるのかの一つの考え方、自由という視点でとらえたことという点からは一読の価値があるだろう。ただ、やはり実験のデータなどをもとにした決定論や不可知論の話に偏ってしまい、哲学書というよりは「少し哲学よりの(ある種の)進化論、科学書」のように読めてしまう。著者にはこの本で省いた「これまでの哲学」との結びつき、今後への活かし方を、今度はもう少しすっきりとまとめてぜひ著して欲しいと思った。

・・・・
 ところで、この書評の最初の数行、読んでどう感じられただろうか。この厚い本、400ページ余りがこんな文体で書かれている。最近のアメリカのニュース系の雑誌の文章のようだ(Hmm.とかNo!とか文末に間投詞がしばしば入る)。翻訳者の解説もこの調子である。親しみやすいと感じる部分もあるが、軽く弾んだり転がりすぎて静かに考える、という感覚にはなれなかった。少し、押し付けっぽい印象もついてくる。この文章への好みで、きっと読みやすい、読みづらいがはっきり別れる本ではないだろうか。「決定論、自由、自由意志、責任、道徳」などの問題を興味深い方向から考察していて、じっくり読みたい、そう思う内容なのだが、正直静かに内容を味わい、考える気分になりづらく、私的には苦痛に近かった。
 内容は興味深いが、ほんとに読みづらかったので評価は保留。

このレビューは役に立ちましたか? はい いいえ

報告する

2005/11/18 19:32

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/05/31 22:16

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2009/12/26 19:46

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2012/12/24 06:39

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2015/05/23 13:24

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2018/03/11 23:28

投稿元:ブクログ

レビューを見る

2020/06/11 22:10

投稿元:ブクログ

レビューを見る

8 件中 1 件~ 8 件を表示
×

hontoからおトクな情報をお届けします!

割引きクーポンや人気の特集ページ、ほしい本の値下げ情報などをプッシュ通知でいち早くお届けします。