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ファンタジー?SF?いやこれはまさに藤子・F・不二雄先生の言うところのすこしふしぎな物語(略してSF)だ!
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どこか奇妙な感覚に囚われる。ゆったりした文体でのんびり染み込んで、強烈な印象だけが残る。本屋のポップに「春樹好きにオススメ」とあったけど、そんな物差しじゃない。ただ、どうしようもないほど、せつなくてむなしくなる。自分が曖昧になって置き換えられていく感覚に囚われながら。
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記憶とはいかなるものか?
確かに見えて実に不確かなモチーフを存分に活かして、なんとも不確かで物悲しい物語を描き出している。
何気ないドーナツに開いた穴が実は・・・・・・みたいな何処へ向かうのか、何が真実なのか、解らなくなる感覚。
そんな不確かな感覚を楽しんでみてください。
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不思議だけど、面白い物語でした。
すべての話がつながっているような、つながっていないような・・・
ぼんやり読んでたら、話においていかれたようです。
なんだかよくわからないけど、それが面白しろかったです。
もう一度、ゆっくり読み返したいです。
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SFです。
現実と非現実、夢と現、意識と記憶が入り混じって、物語はあっち行ったり、こっちへ来たり。。。。。
うっかりすると5W1Hが混沌として、いつ、だれが、どこで、なにを、どうしているのかわからなくなってしまいます。
一人称で書かれているのですが、油断すると語り手がだれなのかさえ見失ってしまいそう。
解体されていく自我。存在することの危うさ。。。。。
ハマると面白いです。ぶわぁぁぁッと一気に読んじゃいました。
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フレキシブルに自由にまうように、面白い小説だとはおもうけれど。
読後になにが残ったかといわれると難しい。
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この「どーなつ」の生地には北野勇作のエッセンスが濃密に練り込まれています。おいしいですけど、どこを囓っても真ん中の空白はあり続けます。
だって、そこが本当に空白なのかさえ不確かなんですから。まぁ、でもわからないから無いんでしょう。
認識で世界を現出(幻出)する北野ワールドのすべてが詰まっている、北野勇作好きは必ず読んだ方がいい本です。
言葉でぽんと世界を作っちゃうところは、落語かなと思ったら、6話でそのまま書いてありました。
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現代社会は1世紀昔からだと十分SFになりうる。だから現在から見て1世紀先の地球科学の常識はSFなんだよ。クラインの壷のように無限に続く穴をくぐっているだけなんだ。日常は少し・ふしぎ。
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ありふれたSFガジェットでも、独特の文体に包んで新しくする感じが上手い。なので、解説にある「皮膚感覚」が大事というのは良く判る。
時代の感覚を敏感に感じさせてくれる小説は大好きなのです。しかし、逆に賞味期限が短いのもその宿命。
この小説が体現するのは、90年代後半からゼロ年代前半の感覚。「終わりなき日常」「交換可能な妄想と現実」「だいたい先の見えた未来」・・・。
個人的には、「震災前」の価値観、皮膚感覚、と呼んでみたい。逆説的ですが、この本が、震災を境に皮膚感覚が変わったことを実感させてくれた。
この本自体は悪くないです。なので、ちょっと本のレビューとしては不適切です。すいません。
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よくわからない短編集。
話自体はサラサラ読めるが、
とらえどころのない物語で
読んだ後も全く心に残らない。
半分で挫折。
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大方、語り手自身がアイデンティティを失っているので、読んでいる方はその形すら想像できない。ドーナツのように核心に触れられないものかとは思ったが、輪っかの端と端もくっつけられないまま読了してしまった。
概念的な「戦争」の描かれ方になぜか後ろめたさを感じた。結構疲れた。