紙の本
流石、医学系女子の作品と感心しました。特に、主題が明確になった終盤の素早い展開は読みごたえ十分。
2019/01/26 13:11
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投稿者:ナミ - この投稿者のレビュー一覧を見る
流石、医学系女子の作品と感心しました。特に、主題が明確になった終盤の素早い展開は読みごたえ十分。ただ、最後の幕引き部分は少しあっさりしすぎかなとも思えたが、まあ主要な謎解きはほぼ終わっているので、こうした解説的なあっさり記述でも十分と言えば十分です。さて、本書の魅力は、初盤ではどうも臓器移植絡みらしいと推測できるのだが標題の「感染」と結びつかないところ。被害者2人が「焼却」されていることから「感染」らしいが「臓器移植」と結びつかないのです。やっと終盤初めで「異種移植」という概念が登場して全てが結びつく。成程、「臓器売買」に替わる画期的技術を期待される「異種移植」だが、こうした未知の危険があるのだなと知らされました。
意図的に「無脳症児」を生産・貯蓄して臓器移植に使うという恐るべき計画を描いた、695:帚木蓬生『臓器農場』(1996)とは少々趣を異にするが、いずれも現代技術の進歩が生み出した問題として考えさせられる。
著者のデビュー作にして、2002年創設の「小学館文庫小説賞」の第一回受賞作品。
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小学館文庫小説賞受賞作品。
今、急激に人気があがっています。店頭に積んであるお店が増えてきているはず!
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臓器移植がテーマの医療サスペンスモノ。筆者が女性医療ジャーナリストなので細部描写が生生しい。オモロイ!
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ウイルス研究医が巻き込まれた事件は最初は臓器移植に伴うことかと思ったが脳死移植・さらに開発が進められて異種移植・臓器売買・・・命を救うための研究は進められている。まだ子どもの移植が認められていない日本では極秘裏に行われることもあるかもしれないと思った。
ストーリーの展開もスピーディーでおもしろかった。
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名前の通り話の内容は推測しやすい本ですが、よくデビュー本のテーマを医療問題にあてたなぁと思います☆
デビューで難しい医療問題をここまで書くことが出来たこと、次回作に期待が出来る作家さんだと思います♪
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ウィルス研究医、という言葉が出てきて、すぐにバイオハザード物かな、と思ったらいやはや。確かにバイオハザード物ではあったんだけど、そこまで話が進むのが長い長い。しかし、この話のように、実際にあるようなバイオハザードは、実感が手元にくるまで分からないものかもしれないのかな、と思い始めたら、ものすごく怖くなりました。オススメ。
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テーマの割には読みやすい話でした。臓器移植問題について本気で考えこんでしまいそうです
。栄子がその後どうなったか書いてなかったのが少し残念です。
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臓器移植と連続殺人を絡めたサスペンス。
大きな意外性は無く、もちろんどんでん返しも無い。
主人公の旦那さんが何を考え行動しているのか不明で奥さんが可哀相と同情してしまったりして、私にとってはサスペンス性は少々薄いかな。
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医療ミステリーは難解なものが多く苦手。でも、この小説は医学的な掘り下げがなく、私にもさらりと読めて楽しめました。タイトルで先が読めてしまう―と他の方のレビューを拝見し、肯くところ大。この小説をミステリーとしてカテゴライズするならば、このタイトルはちょっと…。
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天才外科医と前妻との間の子供が誘拐され焼死体となって発見されるという、まぁ普通の誘拐物では考えられないような展開。表題や主人公の職業から、未知のウィルスにまつわるお話であろうことは想像できましたが、結末あたりでもう一つの最新医学トピックスも明らかになってくるとは。まぁよくもこれだけのプロットを考え付いたものと感心。
医学界の頂点を目指す権力争いとまでいかない、底辺にうごめく研究者の出世競争あたりはテレビドラマを見ているような印象もあり、ホンマかいな?と思ってしまった。
2007/1/9
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医療ジャーナリストのデビュー作。
医療サスペンス好きとしては、かなり楽しめた!!
これも、医学の進歩とともに生じる問題について目を向けています。
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つまらなかった。何でプッシュされていたのか良く分からないほどに。全てが中途半端という感想しかない。まぁ、つまらなかったという一点においてのみ記憶に残る作品。
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ウィルス研究医・仲沢葉月は、ある晩、外科医の夫・啓介と前妻との間の子が誘拐されたという連絡を受ける。しかし夫は別の女からの呼び出しに出かけていったまま音信不通、幼子は焼死体で発見された。痛み戸惑う気持ちで夫の行方を捜すうち、彼女は続発する幼児誘拐殺人事件の意外な共通点と、医学界を揺るがす危険な策謀に辿りつく
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何のサンプルかわからないのに解析頼まれてバックグラウンド消す人がいるとは思えないですが、研究現場の雰囲気はかなりリアルだと思います。
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随分前に購入したのに、呼んだのは最近。一息に読める非常に読みやすい本だった。
臓器移植、ウィルス、、、筋は面白いけど、登場人物がいまいち。
学部長は悪役にされてしまって人間味が出てこないし、主人公の旦那はやっていることが大胆な割には周りを巻き込まず何をやってるのか動機がいまいちわからない。そもそも離婚→結婚の理由が不明だ。旦那の元奥さんも最後には(っつても数ヵ月後)主人公に同情を寄せたりして、人間ってそんなものじゃないだろう。主人公も研究者と言う割には研究に血道をあげているわけではないけど、基礎研究がしょうにあっているようにいってるし…少し人物像がぶれているような気がする。
とはいえ、この話が面白く読めたのは、ストーリーが良かったからでしょう。面白かった。