紙の本
ラストに明かされるある秘密は、もう全てを裏切られたようにかなり悲劇的
2005/11/29 20:35
6人中、5人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る
山田悠介の作品はどれも、未来の都市型ホラーなんだけど、本当毎回よくこんなに恐ろしい設定を思いつくなぁと思います。
その恐怖の設定、今回は国の自殺抑制プログラムの実験台として、罪もない子どもたちを施設に閉じ込め、何も与えず何もさせない状態にし、目の前に1つのスイッチだけを置く。
そのスイッチを押すと、苦しまずに死ねる。
人がそのような状態に陥った時、簡単に命を絶つってしまう。
いや、絶つ以外にその苦しさから抜け出す方法はない。
そんな施設で監視員として働く南♂が、この物語の主人公。
南は、ある施設でもう7年もスイッチを押さない被験者4人に出会う。
果たしてその4人の運命は、そしてラストに明かされる大どんでん返しの結末は!?
山田悠介の作品はどれも似てるようなんだけど、これはちょっと違います。
私的には、この恐怖の中に悔しさと悲しさが感じられるストーリーだと思う。
しかもラストに明かされるある秘密は、もう全てを裏切られたようなかなり悲劇的なこと。
絶対にありえない設定だけど、読み終わった後、すごく悲しくて、残酷な物語だと思った。
加えて、主人公の下の名前が今付き合ってる人と同じ名前だったから余計に感情移入しちゃったかも!?(笑)
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友達から借りて読んだんですけど、凄い!!!とにかく凄いッス!感動できるし、不思議な世界が広がっています。
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山田悠介氏の作品の中でも、1番といっていいほど好き。レビューを見ると、それ程高い評価を貰っているわけではないのだが、僕の中には「人間の醜さ、儚さ、愛」と言うモノが残った。
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オビにひかれて手に取りました。
んが、まずは文章の稚拙さにびっくり。
心理描写が下手なせいもあって、1人1人の言葉に厚みが無く、心に響くものがありません。
でも、扱っているテーマは興味深いので、著者のこれからに注目。
でも当分は、買いません。
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2007年、若年齢層の自殺者は跡を絶たず、インターネットで呼びかける集団自殺がその増加に拍車をかけた。政府は青少年自殺抑制プロジェクトを立ち上げる。青少年の深層心理解明のため、無作為に選出された子供を高ストレス環境に置き、その精神構造を解明するというものだ。被験者の子供の多くは1年も経たずに自殺スイッチを押すが、横浜センターには7年もスイッチに手をかけず生き残っている4人の子供たちがいた。彼らの運命は……。
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1日授業をつぶしていっきに読みました。
しかも授業中に泣きました"笑
山田さんの作品で一番好きな作品です。
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氏の作品の中ではコレが1番かなと。*氏の中ではね。構成能力は別として、ラストのどんでん返しには驚き、感動した。
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最初はよくわからないし、最後もよくわからない!!
だけど山田悠介っぽくてよかったなぁ〜〜。。 とりま、普通だけど;;
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『リアル鬼ごっこ』もそうでしたが、山田悠介さんの作品は先の展開が全く読めません。
この作品も、次がどうなるのか非常に気になって一気に読んでしまいました。
ラストの意外な展開に思わず「え!?」と思われる方も多いと思います。
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彼の作品の中ならまだ1番よかったと思う。ただ、昔よりはマシにしても相変わらず文章は稚拙で、後半に入るとダラダラしてるような感じだった。もう少し1人1人の子どもたちが感じていたことをきちんと書いて欲しかった。
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友達に借りて読んだもの。残酷な世界を想像した。(あ:日本である実験が行われる。子供たちを監禁して、スイッチを押させるというもの。そのスイッチを押すと心臓が停止。その子供の実験は終了される。この人が書く小説は凄いです。
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実はまだ冒頭しか読んでません。2007年。増加を辿る若者の自殺を食い止めるために政府が考えたプロジェクトとは…?相変わらず設定が面白い。そして重たそうな話です。
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ホラー系は苦手ですがこれはちゃんと読みきりました。
ホラーというよりかは、人間くさい話。
いつかそんな世の中になったら怖いなと思いました。
大人の身勝手さが凄い表現で実現した感じ?(謎)
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久しぶりに自分のツボにぴったりの本に出合えました!
近未来、青少年の自殺をなくすため国が、無作為に子供たちを選び出しほぼ監禁状態に。子供たちはスイッチを持っていて、死にたくなればそのスイッチを押す。その心理状態を国は観察しているのだ・・・
設定も面白いが読み進めるなかでどうしようもない運命のなかにいる切なさが痛いほど伝わってくる。
最後のダブルでやってくるどんでん返しにはやられた!と思いました。
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話の内容よりも、設定が怖い。
主人公の心情がリアルで、飲み込まれてた。
山田悠介さんの初めて読んだから他のも読みたいなぁ