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(ネタバレあり)
すっごい後味が悪いと言うか、落ちが(悪い意味で)気持ち悪い落ちかた。熊野に住んでいる人間はこれ読んだら怒り心頭になりそうです。その落とし方もまたなんというか、『気づいてるなら本人の前でそんな話するなよ、タタル!』と叫びたくなりました。落とし方も美しくないし、落ちも美しくないしで、なんだかなーです。
でもまあ、いつものQED、いつもの薀蓄たれながしで、ほんといつもどおりなので、このシリーズ好きなら。わたしは毎回このシリーズに文句ばっかいってるのですが、それでもつい買ってしまうのが不思議です…。なんでだろう…
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QEDシリーズは安定した面白さがあります。今回は熊野3社についての謎解き。でも、番外編なので殺人関連のミステリは出てきません。話のオチ的な部分も、普通に読んでいれば強調される前に1つ目の齟齬で気付くと思うので、、、純然たる歴史ミステリ??ぅ〜ん、私はこういうの好きですよ。今回の目線は、奈々さんやタタルさんと一緒に同行した薬剤師さんなので二人に関し客観的な記述で「あ、そぉいえばこんな人」と思いました。あと、今までの話を読み返さなくても適度に復習してくれる話のおかげでわかりやすいな〜と思ったり。
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たしかに熊野の信仰に関する説明と解釈は読み応えがありますが、シリーズ当初と比べると小説としての印象は薄い。参考文献を参考にさせてもらいます。
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QEDシリーズ第十弾。熊野の神々の謎。
本作は次作への伏線にもなっていますが、これだけでも随分濃い(笑)ちなみに新キャラ登場。
このシリーズをミステリと取るのは、歴史の謎解き・殺人事件のバランス等、ちょっと厳しいかな、と思うのですが、「モノ語り」としては、秀逸だと思う。
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読んだ直後はこれで熊野博士になれる!ってくらいすごい熊野の知識が入ったけど寝たら全部忘れた
面白かったけど推理小説してはあんまりだったかなー
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和歌山県・紀伊半島に位置する、古来からの信仰深い土地“熊野”。
浄不浄を嫌わず、黄泉の国との謂れもある熊野三山―熊野本宮大社・熊野速玉大社・
熊野那智大社―の神々には意外な逸話が隠されていた…。
伝承にまつわり一寸の「?」から歴史を辿る桑原崇と棚旗奈々の旅路は、故郷を捨てた
悲しい運命を生きる神山礼子と共に、熊野が孕む深遠な謎へと迫っていく
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今回はいわゆる殺人事件が(表面上は)起きていないんだけど、面白く読めました。まぁ、このシリーズの場合は殺人事件の謎解きよりも歴史の謎に新たな解釈をつける部分の方が面白かったりするわけで…。今回は熊野三山に関する謎とサブキャラの過去にまつわる話。本宮大社、速玉大社、那智大社の神々に関する逸話と伝承、更には一寸した民俗学めいた話も。皆さんは「初夜権」というものを知ってましたか?僕は恥ずかしながら知りませんでした。日本の様々な地域に根付く伝統やしきたりの中には現代の我々からすると「エッ、そんな事が本当にあったの?」と驚くようなものも数多く在ったようです。で、このシリーズを読む度に思うんだけど、舞台になった場所に行きたくなるんですよね。今回なら熊野大社。軽く旅に出かけたような気分にさせてくれる本なので、忙しくて休みが取れないけど本を読む時間くらいなら有るという(もちろんミステリ・歴史好きな)人は読んでみたらどうでしょうかね。
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QEDシリーズ、堂々の十弾目です。
『和歌山県・紀伊半島に位置する、古来からの信仰深い土地“熊野”。浄不浄を嫌わず、黄泉の国との謂れもある熊野三山―熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社―の神々には意外な逸話が隠されていた…。』
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伝承にまつわる一寸の「?」から歴史を辿る桑原崇と棚旗奈々の旅路は、故郷を捨てた神山礼子と共に、和歌山・熊野を舞台に牛王宝印に秘められた八咫烏の正体と熊野三山の謎を解く。「QED」シリーズ第10弾。
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正直面白くなかったです。
はたから見ると、ななちゃんが少しウザい(笑。
ななちゃん一人称だと全然気にならないんですけどね、なんでだろ。
落ちは「今はもうない」みたいで好きなんですが、熊野に対して興味がない私にはきつかったです。
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【浄不浄を嫌わず、黄泉の国との謂れもある熊野三山―熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社―の神々には意外な逸話が隠されていた】
やっと熊野の話が読めて満足。ヤタガラスの話は特に良かった。もう少し掘り下げても、、とも思うけれど、ventus〜としてはちょうどな感じ。
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「QEDシリーズ」第10弾。
熊野にも縁がないし、どちらかと言うと、日本創世記の神様の話がメインで、ちょっとついていけなかった・・・
唯一、惹かれたのが私の地元のヒーロー「小栗判官」の件のみ。
和歌山の話は次作に引き継がれるらしいので、こちらの盛り上がりを期待。
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禮ちゃんの過去が明らかになる回です。
本当に悲惨で最悪な村のしきたりのせいで心に大きなトラウマを負った彼女の旅ですね。
タタルの言葉が少しでも彼女の救いになってるといいなと思います。
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この夏に伊勢にお参りに行くのですが、その際熊野まで足を延ばすかどうかを考えて再読した一冊。
結果、まだ迷っています。
中途半端な日程では巡りたくないような、この機会を逃すともう行けないような…難しいわ。
話はこの後、まだまだ続くので、今の段階では中途半端感は否めませんが、相変わらず歴史系のうんちくは面白かったです。
何度か読み返せば、ようやく頭に入ってくるかな(笑)
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博覧強記の薬剤師・桑原崇(タタル)と普通の薬剤師・棚旗奈々が歴史の謎と事件の謎を解き明かす、シリーズ10作目。
薬剤師会の親睦旅行で出かけた熊野。同じく薬剤師で故郷の熊野を捨てた過去をもつ神山禮子とともにまわる奈々とタタル。
相も変らぬタタルの薀蓄は健在で、熊野本宮大社・熊野速玉大社・熊野那智大社の古代の神々にまつわる謎と禮子の過去をタタルが解き明かします。
多分、シリーズ初ではないかと思いますが、語りが奈々ではなく同じく薬剤師の禮子になっていてとても新鮮でした。
おかげで第三者の目からみたタタルの描写は一段とあやしげになってます。
最近のQEDはなんだか観光ガイドブックみたいになって現実の事件の謎はおざなりな感じがしてたんですが、今回は広がるだけ広がった薀蓄がキレイにオチついた気がします。
それによって禮子が少し救われるシーン。心の重荷が軽くなっていくのがわかりました。
トリックというほどでもないですが、今回の仕掛けはなかなか楽しめました。
タタルの語る神々の話は現代にも通じていて、ほんと歴史ってつながってるんだなぁと今回も再認識。やっぱり歴史は面白い!
そういった古代からの歴史が地名などに残っているという数々の例が今回もあげられていますが、最近は合併なんかで町名がどんどん変えられているのでさみしいです。
でもどんどん神社系に入り込んでいるみたいなので、そのうち間違いなく出雲大社もでてきそう。ついでに厳島神社も解き明かしてくれないかな~。