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戦後教育で失われたもの みんなのレビュー

  • 森口 朗 (著)
  • 税込価格:7486pt
  • 出版社:新潮社
  • 発行年月:2005.8
  • 発送可能日:購入できません

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みんなのレビュー7件

みんなの評価3.4

評価内訳

7 件中 1 件~ 7 件を表示

紙の本

安倍首相、森口朗さんを教育改革のアドバイザーとして政府に迎えるべきです!

2006/12/16 18:16

21人中、16人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:塩津計 - この投稿者のレビュー一覧を見る

本書のメッセージは明解だ。サヨクが牛耳った日教組が行なってきた戦後教育改悪の真逆をやれば、日本の教育は少しはマトモに成るだろうというものだ。読みながら何度も何度もうなづいた。電車の中で読みながら、思わず「そうだよ、その通りだよ」と叫びそうに何度もなった。以下、要点を整理しておく。
◆「己」を知る謙虚さ
学校で成績順位を発表しなくなって既にひさしい。なぜサヨクどもは学校での受験競争を否定しエリート校潰しに躍起になったのか。林望「返らぬ日遠い昔」によると「全ての人間は一握りのエリート頭脳労働者と多くの単純労働者に分類され、古典的な意味での階級社会のようなものが実現する」からだというまことに滑稽なものだった。本書は受験勉強・偏差値を通じ、己の位置を正確にすることが子供の将来にとって非常に重要であると繰り返し述べている。同感である。
◆宿命を受け入れる潔さ
昨今格差論ばうありであり。あたかも親の収入格差が子供の学歴格差に直結し、金持ちほど高学歴で子供も高学歴でビンボウニンは塾へもいけず学歴も墜落する一方だみたいな馬鹿議論が世の中を覆い尽くしているような感じである。しかし森口さんはこうした浅薄な議論を言下に否定する(金持ちの子供は必ずしも勉強が良く出来るわけではないことは慶應幼稚舎の生徒達のその後を追跡するだけで十分証明出る)。森口さんは「一番重要なのは親の教養レベル」であり「子供のレベルは親のレベルに比例する」と言い切る。これも同感である。成績優秀者がどんなところにおおいかといえば、「官僚の子弟」「銀行員の子弟」に多い一方、馬鹿がどこに多いかといえば「大規模商店街に住む商売人の子弟に多い」とのご託宣。これも私の経験に正確に符合する。私は国立市で育ったが、駅前商店街の子弟(特に飲食店の子弟)は本当に成績が悪かった。だから私は住居を選ぶとき、子供の学区域内に商店街がないことを条件としたのである。
◆不条理を生き抜く図太さ
社会は不条理なことで満ちている。小さな不条理を学生にうちに経験し免疫を作っておくことは非常に重要な経験である。その意味で「いじめ」を学生にうちに経験しておくことは非常に重要なことでる。いじめはどこにでもアル。住宅街にもあるし、会社にもある。それを学生のうちに経験しておくことは、社会で生きていく上での大きな知恵、免疫力、生命力を涵養する上で極めて重要なのだ。だから重要なのはいじめを無くすことではなく、犯罪に至らない程度の「いじめの手加減」を子供達の間に徹底させることだと私も思う。こういっても分からない奴がいるようなので教えてやるが、犯罪にいたるいじめとは脅迫、金品のゆすり、身体的に支障がのこるような暴力などを指す。跡が残らない程度の喧嘩(殴り合い含む)はむしろ子供のうちに経験しておいた方がいい。こういう喧嘩経験をしていな純粋培養馬鹿は、かえって大人になってから相手を殴り殺したり線路に突き落としたりしてしまうのだと私は思う。
◆日本人であることの誇り
これは言うまでも無いだろう。一日も早く全国全ての小中学校から高校大学まで入学式卒業式には日の丸を掲げ、君が代を斉唱し、卒業式には「仰げば尊し」を一番二番三番と全て斉唱する、こんな正常な姿になってもらいたいものである。

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紙の本

著者は,将来の日本人が困らないようにと願っているのではあるまいか

2011/07/18 10:58

5人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:BCKT - この投稿者のレビュー一覧を見る


序章 二周目の挫折、三周目の破綻
第一章 「己」を知る謙虚さ
第二章 「宿命」を受け入れる潔さ
第三章 「不条理」を生きぬく図太さ
第四章 「日本人」であることの誇り
第五章 「大人」を取り戻すために


著者は大阪府(1960年)生まれ。本書執筆時点では東京都職員。中央大学法学部卒業。佛教大学大学院通信教育部教育学研究科修士課程修了。都内の小学校に転出(95年,35歳)。「影山ヒロノブや高崎晃とは中学校の同級生」(wiki)。評者未読の『偏差値は子どもを救う』,『授業の復権』など。本書が典拠となって,「小学校時代には低学力児童のための学級(小学校3~4年の時、促進学級)に[森口が]入っていた」とWikiには記載されているが,私にはその記述がどこにあったのか記憶にない。もういっぺん読み返す暇もないので,読者諸兄がご一読いただき,ご確認とご報告をお願いしたい。


本書題名の「戦後教育で失われたもの」が,目次に列挙されている「謙虚さ」「潔さ」「図太さ」「誇り」。要旨は(左傾していた)戦後教育批判,戦後の平等教育の弊害批判。著者の履歴も知らず,タイトルだけでどうせしょうもない本だろうと高を括って勢いで購入した。しかし,都庁勤務で小学校に出向し,通信教育で教職免許を取って,職員室の内情を観察し,観察言明を文書化したら,「学校から追い払われてしまいました」(158頁)という著者の議論には,教育現場で奮闘した跡が刻まれていた。右翼が左翼を批判する時に,「徒競争,全員両手を繋いでゴールイン」というのは,捏造された都市伝説だったらしい(すくなくとも,森口は見たことがないらしい)。私は本当かと思っていたよ。「白雪姫と7人の小人」で白雪姫が8人登場というのも,都市伝説なんだろうか? (ちなみに,給食費踏倒し保護者はどうもいるらしい。) 


著者が子供は親の相同形だと言うのは,統計的に有意という意味で正しいと思う。生物学的にも環境的にも,遺伝的要素は否定できない。これを跳ね返せるのは,よほど資質に恵まれた(もしくは恵まれない)子だ。浅薄なメディアを妄信して教育批判をPTA総会で大声で賜る親の子は,十中八九,バカか不登校かしゃべるサルである。疑うむきがあれば,保護者のふりして学校に紛れ込めば,それはよくわかるだろう。


過激な,三浦展『下流大学が日本を滅ぼす!』,諏訪哲二『なぜ勉強させるのか?』,表現は温和だが主張内容的には三浦と諏訪に比肩する永谷敬三『経済学で読み解く教育問題』,荒井一博『学歴社会の法則』,学習意欲のない層には決して近寄らない和田秀樹『受験に強い子をつくる!』,井上修『私立中高一貫校しかない!』をつらつら読んできた評者としては,森口の憂鬱はよく理解できる。実際に,日本の普通の教育環境で教室にいただけの人材は役に立たない。その証拠に,ユニクロや楽天などの新興資本は大々的に,ローソンや日本的経営の取材先となっていたパナソニック(松下電器産業,当時)はこっそり,外国人採用枠を拡大している。相対的にだが,日本企業は日本人を雇わなくなっている。これから20年以内に,日本では非日本人による社会運営(と会社経営)が重みを増すだろう。政府は外国人を移民として歓迎するだろう。アメリカの80年代前半が日本国内で再現するだろう。


森口は,将来の(若き)日本人が困窮する事態を回避したいと願っているのではあるまいか。もしそうだとしたら,憂国の身の端くれとして私も同感だ。

(1405字)

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2007/05/14 09:09

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2008/07/23 10:30

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2011/05/23 21:03

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2020/01/17 21:34

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2024/02/20 23:02

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