紙の本
おぞましくも美しい悪夢
2016/11/21 19:10
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投稿者:るう - この投稿者のレビュー一覧を見る
三英傑を扱った小説は山のようにありますが 特に好きな作品。戦国奇譚として一級品です。絶望と喪失を共有する秀吉と家康が印象に残っています。読後感はどこか物悲しい…。
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最後まで読んで、強い衝撃を受けて、丸一日現実世界に返ってこれませんでした。最後の家康のせりふが、まんま読者の気持ちを代弁してくれました。
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とってもグロテスクだった。
それでいて、ストーリーはよくできていた。
でも、徳川家康がいい人というのが納得でけん!
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08/11/12読了
相変わらずトンデモです。だがそこがいい。
この人の信長像が特にトンデモなんだけど、強烈で惹きこまれる
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思慕と喪失。拠り所を失った心の、崩折れていく様。初めて共感した家康像。これもまた、色彩鮮やかな描写。
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戦国ゴシックホラー超大作。
聚楽第がまったくもって異界ですが、西洋のグロテスクな逸話も織り交ぜて進んでいくストーリーは、いくらかの真実と多数の逸話やフィクションも巧く繋げてあり、最後まで飽きずに読めました。
色々な人が人外、とにかくグロ、全編を通してどっぷり深~い闇。
好き嫌いは分かれる作品だと思いますが…
自分には、酷く切なくて美しい話に思えた。
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オカルトとグロと荒唐無稽がてんこ盛りで、その上時間軸も視点もころころとかっ飛ぶ。正直読むのが辛い。が、信長秀吉家康の人物造形がその読みにくさを補って余りあるほど良いです。瓜のエピソードと秀吉と家康の対話は一読の価値あり。しかし読みにくい。とんでもなく読みにくい。
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伝奇小説に西洋のオカルト思想を絡める手法は、「信長 あるいは戴冠せるアンドロギュヌス」以上の奇想に満ちています。
キリスト教の異端信仰や錬金術が持ち込まれ、そして今作で信長たちに結びつけられるのはジル・ド・レ。秀次の奇行がジル・ド・レの虐殺に絡みつく発想が凄すぎる。
しかも史実に上手く当てはめ、説得力に満ちた筆力で圧倒されます。
ショック映画ファンも納得のグロな描写の連続も凄すぎるし。
イエズス会の使者と服部忍者が手を組んで戦う相手の秘術は、風太郎の忍法を想起される珍奇さでもあります。
760頁もの大作ですが、面白くて一気に読んでしまいました。
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信長に続き日本史に西洋文化をからめていくのですが、今回はジャンヌ・ダルク&ジル・ド・レイで錬金術ですよ。
あまりにインプットが多くて、メチャ疲れました。
相変わらずグロいのも朝の通勤電車で読むには辛かったっす...
しかしこの発想力はすごいです。
なんとなく辻褄あってるような気にさせる手腕もさすがです。
自分の情報処理能力には辛かったということで星3つ。
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内容的に分かりにくいし読みにくい
キリスト教的素養と日本史の裏側が必須か
結構飛ぶし、暗示的な表現、わざと分かりにくい表現等読むのに少ししんどい
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最初の数ページで「おまえはいったい何を言っているんだ」となったけれど、
そう思いながら先に進ませてしまうだけの筆力があるのではと思った。
主人公は秀吉のように見せて、どちらかというと家康かも。
あと本多正信の出番がやけに多い
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時は安土桃山、関白となり聚楽第に入った秀次が果てるまでを山場にした絢爛たる伝奇小説です。グノーシス、錬金術、グロッタ、アンドロギュヌスですか!ゴシック小説と見まごう道具立てです。マニエリスム期に花開くグロッタが、聚楽の地下に出現するとは、思いもよらない想像力ですね。グロテスクの語源であるグロッタで繰り広げられるバトルシーンは、目も眩むほどの豪奢でグロテスクな描写で、戦慄のクライマックスでした。伝奇ものは、風呂敷を広げすぎて、破綻することがありますが、本作は周到に設計され完成度が非常に高い。とにかく、脱帽するような傑作です。
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とんでもない傑作.
なお,表現にやや晦渋,冗長なところがあり,いささか読みづらい部分があるが,そういった部分は大胆に飛ばしても差し支えない.
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http://denki.txt-nifty.com/mitamond/2011/11/post-cc9f.html