紙の本
やっぱり「シドの聖剣伝説・2」?(勝手にタイトルを変えるな)
2007/05/28 23:43
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:カビタ・オジギリ - この投稿者のレビュー一覧を見る
「あちらの物語」に少なからず影響するモノドモが、その正体をちらつかせています。
いうまでもありませんが「あの連中」と「心の冒険」をなさっている方々にとって、これは知っておきたい話でしょう。
前巻からすると、ちょっと堅苦しい印象があったんですけども…。
笑いといっても、せいぜい「ランドの軽口」程度しか期待してないでしょう?
マジな話だと思って油断したゼ(ナンでいきなりガラわりぃんだよ?)。
だいたい「シリアスあじ」だったので、まさかあんな「幽霊芸人(?)」が出てくるとは思わなかった…。
だいぶ煮込まれて、アジがノってきたというところでしょうか?
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そしてフォーチューンクエストに続く。
深沢さんらしいきっちりした、けどどっか気の抜けたファンタジーです。
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図書館所蔵【913.6FU】
第1回ビブリオバトルチャンプ本
シドの剣の伝説の真実が知れる!!
黒魔術を使うグラシェラを倒そうとする者たちの物語。
グレイ・ジェダは、グラシェラを倒すことができるのであろうか!!
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「青の聖騎士伝説」は、シドの剣と闇魔の戦いの歴史だ。闇魔は、人の心にある恐怖を操ることで世界を破滅へ導く、実体を持たないモンスターだ。魔道師グラシェラの身体を乗っ取り、アンデットに変えて長い間、世界中に災いを振りまいてきた。
「シドの章」
FQのクレイは、クレイ・ジュダよりシドに似ているかも。シドにも仲間がいればよかったのに。
「サヴァンの章」
DSの始まる約30年前の、デュアンの魔法の師匠サヴァランがまだ30代だった頃の話。そのころサヴァランは、ザープレム国の王に最も位の高い魔道師として仕えていた。そこに、グラシェラと名乗る魔道師がやってきて…。
「グラシェラの章」
クレイ・ジュダはシドの剣に導かれるようにグラシェラの館にたどり着く。そこで、彼はグラシェダの過去、彼が闇魔に乗っ取られ、操られるようになったいきさつを知ることになる。
クレイ・ジュダは、やっぱりよく分からない。ミステリアスだ。妹が大好きってことは分かったけど。一巻で家族のことを思い出していた時も、半分以上が妹のことだったし、大ピンチの時に、ジェイン(妹)の歌声と笑顔を思い出して力が湧いて切り抜けることができたとか、それなんてシスコン。この頃はまだ「青の聖騎士」とは呼ばれていないみたい。そう呼ばれるきっかけになった青い鎧はこれから手に入れるのかな。DSを読めば分かるかも。
ランドの巨大ブーメランかっこいい。DQでまだレベルが低い頃にブーメランを手に入れると嬉しいんだよね。トラップも本編で使わないかな。
「おまえは特別だ。自分自身、もてあますほどの魔力だ。いずれは、その力を狙う者も出てくるだろう。自分が自分でありたいのなら、心してかかるのだ。決して、自惚れるのではないぞ」
ヴォドがグラシェラに向けた言葉だ。同じ事をデュアンもオパールから言われていた。デュアンがグラシェラみたいな事にならないか心配だ。闇魔が言っていた、グラシェラの代わりになる人間って、まさかデュアンじゃ……。
クレイ・ジュダとランドが戦った僧院って、「シドの章」の戦いの舞台になった場所と同じなのかな。なんかテンション上がる。
それはそうと、FQの謎の行商人の正体がいきなり分かった。グラシェラによって災いの種を蒔いて歩くために作られた、レリウスという名のモンスターだ。
クレイ・ジュダやデュアン・サークが闇魔と戦った約80年後、クレイ・ジュダの曾孫のクレイ・シーモア・アンダーソンは、シドの剣と思われる剣を手にして、レリウスと戦うことになる。
デュアンの子孫っているのかな。
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要となる敵を時と共に追う形での三部構成。
いや、最初はまた視点が変わって移入し直すの大変かなあ・・・と思っていたんですが、そもそもの形が短編集のようなものなので、そこはそんなに苦労しませんでした。
二本目の主人公はデュアン・サークに登場するキャラクターのようですし。私は知りませんでしたが。
サクサク読めます。
本作は耽美な美青年がちょいちょい登場しますね。そしてまあ一瞬だけですが、「な ん だ と(゚∀゚)」なシーンも。
世間のニーズと言うか、女性読者のニーズに応えてるってことなのか。
綺麗なお兄さんは好きですけどね!
全体的にはまあ、深沢先生の作品としては重い方ではありますが、クレイ・ジュダパートからはノリがラノベ調に。登場キャラクターの持つ明るさがあります。
そんなに深く移入して読む感じではありませんが、神話とか英雄伝、おとぎ話を読んだ時のじんわり感があります。ちょっと切ない。
とにかくこれはやはり『フォーチュン・クエスト』『デュアン・サーク』を読んでいてこそ。私もデュアン、再挑戦しようかなあ・・・
しかしクレイ・ジュダ、こんな人だったのかあ。
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剣の秘密と
黒幕の秘密と
謎の行商人の秘密
全て明らかに。
主人公が聖騎士ではないし、伴侶も登場しないけれど。
ほかの方も言っていたが
デュアンの子孫はパステルたちと会わないのだろうか。。
いるとは思うのだが。。
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《再読》
悲しき合成獣サラスとの邂逅、シドの剣の伝説。
100年後も交流が続くブーツ一家、その初代ランド。
瀕死のクレイ・ジュダを救い、心を通わせた女性ミルダ。
出会いと別れを繰り返し、今日もクレイ・ジュダの旅は続く。
この本ではクレイ・ジュダが手にしたシドの剣と彼の師氷雪のオパールの誕生秘話、グラシェラとの因縁が出てきます(シドの章)。
意思を持った剣と膨大な知識を持つゴーレムを作ったシドとセドはどれだけスペックが高いのでしょうか?(クレイ・ジュダもハイスペックだけども)
そして後にデュアン・サークの師となるサヴァランもグラシェラとの因縁があったようです(サヴァランの章)。シドの剣との縁も。
時系列で言うとシドの剣はシド→サヴァラン→クレイ・ジュダと渡っていったようなので、シドの剣は作り手が世を去った後も永い間グラシェラとの因縁が続いたんですね。
…永きに渡り災厄を振り撒いてきたグラシェラ、その正体は貴族の子息アルヴィエに取り憑いた闇魔。奇しくも彼は自身が作ったサラス同様、人と魔の人格に苦しむ者でした(グラシェラの章)。
クレイ・ジュダと闇魔の死闘の末、グラシェラは闇魔から開放されたものの、取り残された者が一人。その人物は100年先まで災厄を振り撒き続けることになる…。
デュアン・サークからフォーチュン・クエストまで続くラスボスの正体は明らかにされたけれど、クレイ・ジュダに関しては冒険者時代のみで、タイトルの“青の聖騎士”と呼ばれるようになる経緯は語られないままなのが物足りなく感じました。クレイ・ジュダの騎士時代、知りたかったです。
−サラスの沼、奥深く。
彼の金の髪にからめとられし、剣ひとふり。
そは、シドの剣なり。
魂のこもった剣にて、扱うこと危険に満ち、
なれど、その力計り知れず。
剣、自らが認めし者のみ、その力操れん。
ただ落日の下に待て。
ラグンの木のつぶやきを聞け。
さすれば剣の在処知れるであろう。