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紙の本
古書店主の力
2006/01/13 16:09
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:赤い灯 - この投稿者のレビュー一覧を見る
和本についての不明な事項、たとえば古書目録掲載の和本に「ノドに傷あり」と書かれている場合、私はまず、中野三敏『書誌学談義 江戸の板本』(岩波書店、平成1995年刊)を繙く。『日本古典籍書誌学辞典』(岩波書店、平成1999年刊)で確かめる必要もない程である。近世文学研究の碩学にして愛書家の著者ならではの著作であり、さらに和本周辺について同氏には『江戸文化評判記』(中公新書、1992年刊)・『本道楽』(講談社、2003年刊)等も備わる。
『和本入門』の著者である古書肆誠心堂書店主橋口氏は、当然以上の事を承知の上で本書を著している。「入門」という題名で分かるように、好事家目当ての珍本・稀覯本についてや「お宝」話ではない。初級・中級・上級と本書を読み進むうちに、自然と和本を観る目が形作られ、古書展や古書店に足を向け、和本を手にしたくなるような仕掛けになっていた事に気付かされる。これこそが本書の主眼であるが、一方で平明な文章で書かれていながら、書名・人名などに施されたルビ一つをとっても、並の研究者なら尻込みしそうである。江戸時代の人名は本名・号・字など多く、また読み方に悩まされる。蜀山人大田南畝の本名は「覃」であるが、「たん」なのか「ふかし」なのか。書名も同様である。単に読みやすさだけのルビでない事は、江戸時代に関心が多少はある者には自明であろう。このような点からも「古書店主の豪腕」の何たるかを知る事ができる。毎日、和本の墨の匂いの中で過ごされている人ならではの、和紙・和本のもつ強さと優しさが味わえる好著である。
電子書籍
楽しい和本世界
2019/06/07 18:24
0人中、0人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:qima - この投稿者のレビュー一覧を見る
江戸時代の和本は一体どういうものだったのか、仕事上の興味から手にとったけれど、とても楽しい内容で驚き。読みやすく、わかりやすく。おもしろい。入門書のお手本です。
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