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日本文学ふいんき語り みんなのレビュー
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紙の本
誰もが知ってるあの日本文学をゲーム化!?架空の企画を練る内に、面白書評のでき上がり。
2012/05/18 02:24
3人中、3人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:しのはら - この投稿者のレビュー一覧を見る
本書は、読書好きの有名ゲームデザイナー3人が、ある本をテーマに座談会形式で語りまくり、最終的には、その本をゲーム化する企画(架空の企画です)を作っちゃう、というふざけた(→ほめことば)書評本。
いや、正確には、「その本をゲーム化するため、あらゆる角度からつつき回している内に、奇しくも非常に深く掘り下げた読み応えのある書評本になってしまった」と言うべきか。
これがホントに面白い!
好評につきシリーズ化されているのですが、中でも、本書「日本文学ふいんき語り」は、誰もが知ってる文豪作品やベストセラー本を取り上げており、どなたさまでもとっつきやすい作りに。
例えば、夏目漱石の「こころ」では、まず「未亡人と娘の下宿に男子学生が友人連れてきて、今なら『めぞん一刻』みたいなラブコメになる設定なのに、なぜこんな暗い話になるのかな」と、現代青年としての素朴な疑問を。
また、三島由紀夫の「金閣寺」に至っては、「みしまっち」という育成ゲームにすると言い出す始末。「みしまっち」のお世話は、たいへんそうだわ・・・(汗)
でも、これらの考察は単なるおふざけではなくて、本当に真面目にその小説と作家について考え抜いた結果なのです。(考えすぎて分けが分からなくなるほどに)皆さんとてもお忙しいはずなのに、テーマ本だけでなく他の作品まで、きっちり読み込んで座談会に臨む姿勢には頭が下がります。
そうして生み出された、これまでの文学批評にはありえない角度からの論評は、新鮮で、とても分かりやすいのです。
その上、さすがゲームデザイナー。
村上龍と村上春樹の作風の違いを、「龍はファイナルファンタジーで、春樹はドラクエ」という前代未聞の表現で、しかし的確に言い当てちゃうんですから。
そして、春樹本のゲーム化企画は、なんと・・・。
いやいや、言えねぇ言えねぇ、もう言えねぇ。
ここから先は、お手に取ってお読みください。思い出しても頬がゆるむわ。むふふふふ・・・。
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