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チョムスキー、民意と人権を語る レイコ突撃インタビュー みんなのレビュー
- ノーム・チョムスキー (著), 岡崎 玲子 (聞き手), 鈴木 主税 (論文訳)
- 税込価格:748円(6pt)
- 出版社:集英社
- 発行年月:2005.11
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紙の本
人権を尊重しない国に未来はない
2005/12/23 10:05
7人中、7人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:未来自由 - この投稿者のレビュー一覧を見る
16歳で『レイコ@チョコレート校』でデビューし、『9・11ジェネレーション』で第3回黒田清日本ジャーナリスト会議新人賞を受賞した20歳の岡崎玲子。世界的に有名なチョムスキーに突撃インタビュー。そのインタビューと、チョムスキーの『アメリカによる力の支配』が収録されている。
インタビューでは、武力行使と国連問題など、平和と人道上の問題が論じられる。過去のアメリカによる武力行使から、最近ではイラク戦争に言及している。
チョムスキーの論理は明快だ。アメリカ政府と国民の民意は乖離している。アメリカのメディアの多くは真実を報道していないなど、事実に基づいた論理を積みあげていく。
では、なぜブッシュが再選されたのか。この問いへの答えにアメリカ政府の報道者となったメディアの影響で、国民が真実を知らない無知さが明らかにされる。
アメリカ国民の「およそ四分の三は、京都議定書を支持しています。そのうえ、ブッシュに投票した人の半数以上は、大統領が署名するつもりだと信じているのです」
信じがたい現実である。これがアメリカの実情といえば、ますますアメリカ国民がわからなくなるかもしれない。しかし、アメリカ国民の多くはイラクがどこにあるか、北朝鮮がどこにあるかなど知らないというのが現実なのだ。
このインタビューは、アメリカの現実を赤裸々に語り、アメリカ政府の暴挙を痛烈に批判している。同時に収録されている『アメリカによる力の支配』は、人権問題を柱にしている。
世界人権宣言とそれに対するアメリカ政府の現実は、アメリカの独善的正確を如実に語っている。世界人権宣言を最も守っていないのはアメリカである。人権をもっとも侵害している国はアメリカである。その実態が様々な角度から明らかにされる。
人権を尊重できない者が、平和や人道的な立場に立てることができないのは自明の理である。本書には、世界人権宣言も収録されている。人権と平和は切り離せないものであり、大事な論点である。
私はチョムスキーの主張するすべてに賛成する立場ではないが、真実を徹底的に究明する姿勢には脱帽している。こんな人が沢山いれば、少しはまともなアメリカ、そして世界になるのかもしれない。
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