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紙の本
小5ならではの恋愛小説
2006/11/07 20:05
4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:かつき - この投稿者のレビュー一覧を見る
山本幸久が描くジュブナイル小説。
5年生になるとき、文京区小石川から母の実家の足立区お花茶屋に引っ越した香な子。お父さんが会社を辞めて、もともと実家の工務店で事務の仕事をしていたお母さんといっしょに働き始めたからですが、その理由が
「できるだけ長くいたいから」
香な子もどこかおかしいと思っています。テレビ番組にも出たことのあるお父さんは仕事に誇りを持っていたから。会社を辞めた本当の理由を尋ねたいのに、尋ねられずにいます。
また、香な子はどうしても中学受験をしたくて、元の家のあった小石川の進学塾に引き続き通っています。その帰りに、隣の席の小森くんと日暮里の駅で一緒になります。彼はこっそり、お母さんが入院しているから、と教えてくれます。
一方、クラスメイトでクラス一かわいい町野さんから、小森とのデートの仲立ちを頼まれます。なかなか小学生も忙しい。
担任の先生は元モデルで美人でちょっと——かなり怖い。愛車はジャガー。でも生徒のことはちゃんと見ているし、考えている先生。
ジュブナイルとはいえ、手抜きなんてしない。絶妙の登場人物の配置といい、香な子のポロリとこぼす心の声といい、山本幸久独特のリズムのあるユーモア。ラストはホロリ。小学5年じゃ、ままならぬことも多いよねぇ。
紙の本
おしゃまでかわいいしょうがくせいライフ。
2007/02/22 23:38
2人中、2人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。
投稿者:由季 - この投稿者のレビュー一覧を見る
ダ・ヴィンチの「ほりだし本」で紹介されていて、絶対に読みたいなと思っていた一冊です。余談ですが、ダ・ヴィンチで紹介されている「ほりだし本」はかなりの高確率で、良い本が発掘できます!
で、これ。本当おすすめ!!!久しぶりに「良い」本を読んだ気がします。
全体の、計算しつくされた構成や、登場人物一人一人の愛らしさが、本当にたまりません!!舞台となっている場所もとても身近だったせいか、主人公が移動した二つの住処は、うまく主人公の心情を表しているというか……リンクしてました!その町に対するイメージを利用した、というのかな?
小学生が主人公ですが、これは大人が読んでも絶対に満足できます。オススメ!