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はじめとつばさの脳が入れ替わる前のお話。
OMRが設立される前のつばさと道本先輩とのエピソードがあったりと。
つばさは変わらないが、道本先輩は本編時よりもまともな感じがする。
一時的ではあったがつばさと彼氏彼女の関係があったからこそその後に吹っ切れたんじゃないかと思う…思いたい。本編時の性格だと話が進まないとかそんな理由ではない事と信じたいw
本編と比べるとトーンダウンしてる。逆に言えば本編がぶっ飛びすぎなのか。。。
これで既刊はすべて読了。
本編の続きが読みたいところだが、著者はオオカミさんとシリーズを書いてるし、あとがきでもそれっぽい話題がないのでしばらく出ないのだろうな・・・残念。
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“引き返せ……………ないなぁ。
なんだ、ぼくはもうとっくに引き返せなくなってるらしい。こんな個性の固まりみたいな先輩に惹かれてしまったんだ。普通の生活なんて望むべくもない。……いや、望むくらいならどうにかなるかな。頑張れば、普通っぽい生活、普通かもしれない生活……普通の生活?くらいなら送れるかも。…………泣けてきた。
ともかく、ぼくの答えはとっくに決まっていたらしい。
ぼくは、先輩の目を見つめて言った。
「入会します。これからもよろしくお願いします」
「そうか、ようこそ凰林ミステリー研究会へ」
先輩がにっこり微笑んだ。
この笑顔は初めて見る笑顔、そして……たぶん先輩の心からの笑顔。
とてもきれいでやさしい、先輩の本当の笑顔。
ああ、だめだ。
ぼくは観念した。
さようならぼくの普通な日々、どこにでもあるようなありふれた学校生活。
ぼく、山城一15歳A型牡羊座はたった今…………完璧に恋に落ちてしまったらしいです。”
入れ替わり前の先輩とぼくや、愉快なメンバーとの初対面のときの話とか。
昔のぼくが可愛い。
“気が付けば人に溢れ、あっという間に騒がしくなる部室。
これまでの思い出は美しく、今のこの出来事も美しい思い出になる。そしてこれからの未来も美しいはずだ。
「まあまあ、落ち着こうよチェリーちゃん。みんなで食べるのが一番美しく事態が収拾できる方法だと思うよ」
ボクは嵐をなだめる。
そしてつばさだけにそっとささやいた。
「つばさ、今の君はいつかの君より格段に美しいよ」
つばさは一瞬、きょとんとしたあと、いつもの傲岸不遜な笑顔を浮かべた。
「当たり前だ。私は今恋をしているのだからな」
そう言ったつばさは、間違いなく出会った頃よりも美しかった。
「ははははっ」
笑いが洩れる。
いやいや、今日もいつも通り美しくかけがえのない一日になりそうだね。”
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良くありがちな「入れ替わり」ものですが、キャラが良いっ!
凛々しい先輩(つばさ♀)と優しく気が付くコ(はじめ♂)の奇妙な学園生活は、周りを巻き込んであんなことやこんなことや…読んでみてください(笑)
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今回は過去話。オムニバス形式の外伝的な巻。これまでスポットがあたってなかった道本先輩と美香先輩その他諸々のお話。はじめちゃんの出番が少なかったのでちょっぴり寂しい感じでした。そしてこれが実質最終巻となるとは……。