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前頭葉の機能について現在分かっていることが、著者が過去にした実験を中心に書いてある。ワーキングメモリを用いて前頭葉の機能を説明していた。
分からない機能や実験結果を説明するために著者の考えたモデルなどが書いてあって、読み物として面白い。やや難しめ・・・?
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2007-08-16
結局,謎は解けませんでした.
脳研究者なら,読みこなせるのかな?
前頭葉は人間が解くに発達した部位で,特に何の機能というふうには言いにくい,感じらしいです.
昔は「沈黙野」とか言われていたそうで.
この本の中では,脳を会社に例えたら「取締役会」みたいなもんだと仰ってましたが,
むしろ,「スラック資源」みたいなもんなんかなあと思ったり.
脳研究のこの果てしなさは,なんなんでしょうね.
分子生物学もクラっときますが,生理学,画像ベースの脳研究にはクラクラッとくるものがあります.
この本でも,結局,前頭葉の主要な機能をワーキングメモリという言葉で解釈しようとしていますが,
結局,ワーキングメモりの定義が定まらないように思うのです.
「「記憶」の定義」
に,物理学のような解答を見いだせるのでしょうか?
計量できるのでしょうか?
科学的研究が”言葉”で紡ぎ出される以上,
その言葉の定義がどれだけ客観的にシェアしうるものかと言うことをメタな視点から評価しながら研究する必要があるんでしょうね.
逆に考えさせられました.
Amazonの書評にもありましたが,難解な面があるので少し「人を選ぶ」かもしれません.
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2005年刊行。
脳の中の脳、ヒトをヒト足らしめている器官は前頭葉である。
本書はこの前頭葉について詳細に解説していく。
そこでの中心はワーキングメモリー。その他、狭義の短期記憶+操作・改変・消去か。