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紙の本

テクノロジー小説の作家というより、やっぱりSF作家だったんですね

2006/11/05 17:10

4人中、4人の方がこのレビューが役に立ったと投票しています。

投稿者:読み人 - この投稿者のレビュー一覧を見る

 「ハイドゥナン」で一般エンター界でもブレイクした藤崎慎吾さんの、本邦初の短編集です。
クリスタル・サイレンスの前日譚や、ハイドゥナンに関連した作品も
収録されています。
 「ハイドゥナン」では、長編でも長い部類に入る長編なので
いたしかたないのかもしれませんが、SFや、科学ネタてんこ盛りで、
具の種類が多すぎる弁当みたいな感じでしたが、
 短編だとその一つのネタを書き込む感じでそのあたりは、良かったです。
 私、藤崎さんは、一般的な大きな分類をするとSF作家ではあるけれど、実は、「ハイドゥナン」を読んでハードSFというより科学技術大好きの科学技術作家だと思っていましたが、(実際、科学雑誌のライターだったそうです)
本書を読んで、実は、やっぱりSF作家なんだと、再認識しました。
というのも、割とSFとして保守本流の作品が収録されていたので、、、。
 しかし、読んでて、やっぱりちょこちょこ”技術”好きの面は現れてて
やっぱり出ちゃったかって感じです。
 思ってたより、メインストリームのSF短編集に仕上がっています。

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